(13)なお、管理人は北欧に暮らしているわけではないので、情報源はネット記事に偏っています。当アカがフォローしている現地の日本人の方達は、フェアでバランスのとれたツィートをされています。現地の情勢を知りたい方はぜひ参考にしてください。 長くなりましてすみません。良い週末を。
(12)日本を少しでも良くするためには、外国で起きていることを先入観抜きに観察して、参考にすべきところは素直に学ぶことが必要です。こんな気持ちで運営している当アカのフォロワーの皆さんは、ぼんやりした筆致にイラつくかもしれませんが、この事情を汲み取って楽しんでもらえると嬉しいです。
(11)どんな社会でも良い点、悪い点はあるのが当然で、どちらかだけを取り上げて賞賛/disることは意味のない行為です。人は往々にして見たいものしか見えないものです。あのアカへのリツィートを見ると「とかく日本では美化されがちな北欧の真実が分かり参考になる」といった反応が多く、心配です。
(10)確かに、あのアカが喧伝するとおり、北欧も政治家の汚職や移民層の社会的排除、暴力団の抗争などの社会問題に悩んでいます。一方で、世界最高の国民総生産ながら労働時間は最短で、夏休みを数週間取得することが当然。高度に男女平等で、隠し事が難しい透明な社会であることは否定できません。
(9)自らの日本語能力を駆使して大袈裟な日本語訳を続けると、「北欧はこんなに立派なのに日本は…」か「一部の人が理想とする北欧は実はこんなに酷い。これに比べて日本は…」のどちらか極端に陥ってしまいます。これはプロパガンダそのものです。
(8)外国のニュースを伝えるツィの真偽を、原典まで遡って確認する人は少ないので、日本語訳を大袈裟にしたり、都合の良いところだけを切り取ると、ツィは簡単に「バズり」ます。その誘惑から逃れることが難しいことも実感しています(この快感にハマると麻薬のように抜けられなくなるのでしょう)。
(7)もちろんその意図は「北欧dis」などではなく、日本では一部に無条件に理想的な社会とされている北欧でも 日本とそれほど変わらないような社会課題を抱えているものの、政府や民間を問わずその解決のための努力を続けていることを伝えたいがためです。
(6)その観点から、北欧のニュースについては、日本で暮らす人が日本の社会問題を考える上で役立つよう、(在京大使館が嬉々としてツィするような)ポジティブなニュースより、今現在の社会問題を教えてくれるネガティブなニュースも紹介しています(興味のある方は過去ツィを見てください)。
(5)当アカは北欧社会の動向を趣味的に呟きます。北欧は理想郷などではなく、多くの問題と矛盾を抱えています。問題と矛盾を抱えているからこそ、それに対してどのように解決を図っていくのかを知る価値があるし、それを日本語で呟くことで北欧に関心のある人の問題意識に応えられると考えています。
(4)同サイトはスウェーデン国内では人種差別的として問題視されているものです。記事自体が「フェイク」と言える根拠はありませんが、明らかに移民層に反感を抱くスウェーデン人をターゲットにしているサイトです。ここからの引用記事については別の手段で真偽を確認することが必要だと考えます。
(3)ただし、同アカの出典にはSamhällsnytt(samnytt.se)というニュースサイトの記事から引用されているものも目立ちます。これは反移民を掲げるポピュリスト政党「スウェーデン民主党」の元国会議員であるKent Ekeroth(後述)が発行人を勤めている、いわゆるオルタナメディアです。
(2)基本的にはスウェ語やフィン語のネットニュースを翻訳しているものが多数です。スウェーデンについては、ExpressenやAftonbladetといった発行部数の多い大衆紙からの引用が多く、引用先の記事の内容は「フェイク」ではないです。同アカの日本語訳がかなり扇情的なものの、虚報ではないでしょう。
以下独り言です。(1)この数年、Twitterへの投稿をサボっているうちに「北欧の理想と現実」という殺人や強姦といった北欧のネガティブなニュースを伝えるアカウントのフォロワーが急増していることに気づきました。人気の理由を知りたくて、このアカの数か月分のツィを読んでみました。
承前)「ゲットープラン」の詳細。特定地域で量刑を2倍に。犯罪歴のある者に住宅会社が賃貸契約を拒否できるように。特定地域住民の個人情報に自治体がアクセスできるように。特定地域住民の生活保護を減額。特定地域の児童に1年間の保育所入所を義務付け。本気か?の項目も。thelocal.dk/20180228/heres…
デンマークのラスムセン首相は、低所得移民が集住する郊外エリア「ゲットー」一掃のための政策プランを発表。「肌の色でも宗教の問題でもない。しかしあまりの多くの非西欧出身者が無責任で社会に貢献せずにいることは政府として許容できない」。これがデンマーク首相の発言。politiken.dk/indland/politi…
もう一つ思い出したこととして、日本の特に都市部ではコンビニなど商店に入店する際に「こんにちは」と声を出す人は少ない。しかし欧州ではHi(に相当する現地語)を言わないで入ると怪しまれる。これも声色などで怪しい人(強盗)ではないことを示すもので、「国際都市」東京に普及すべ習慣だと思う。
通勤ラッシュ時の東京で白人男性と衝突しそうになり咄嗟に目を合わせたら相手が口角を上げてニッコリ笑う表情を見せた。欧州では多くの人が同じ行動を取ることを思い出した。敵意がないことを示して、社会的衝突の回避に役立つ。これだけ人口密度の高い日本でなぜ普及しないのかむしろ不思議に思う。
デンマーク政府は、ブルカやニカブなどを用いて公共の場で顔を覆うことを禁じる法案を国会に提出する。違反者には罰金1千クローナ。批判に配慮して禁固刑は課さない。国会の多数の支持を得て成立する見通し。「公共の場で顔を隠すことはデンマークの価値観に合わない」と法相。svt.se/nyheter/utrike…
IKEAの創設者イングヴァル・カンプラードが91歳で死去した。国王が「スウェーデンを世界に広めた本物の起業家」とコメントするなど、各界から追悼の意が示されている。大戦中のナチスへの加盟や会社の税金逃れなど良い評判ばかりではないけれど、最も尊敬される経営者だった。svt.se/nyheter/inrike…
『小さなバイキング、ビッケ』は知らないので調べてみたら、「スウェーデンの」作家Runer Jonssonが「アイスランドの」民族物語から発想を得て書いた児童小説とのこと。フィンランドではない(バイキングとは無関係)のはよいとして、本当に「ノルウェーを舞台にしている」の?en.wikipedia.org/wiki/Vicke_Vik…
QT:違います。本問は日本のアニメに通じているかではなく、北欧の民族、言語、(地理の理解に必要な範囲での)歴史に通じているかどうかを問う問題です。そもそも18歳の受験生が昭和のアニメを見ていることは稀でしょうし、だからこそ出題されたのではないかと推測します。twitter.com/eldrivetyuuta/…
スウェ・ノル間の大山脈よりスウェ・フィン間のバルト海の方が人的交流は容易で原語的な影響はむしろ大きくなる可能性があります。海峡を隔てるデンマークだけでなく、地理的に大きく離れるアイスランドも同じく北方ゲルマン語族。勉強として欧州の民族・言語はやはり個別に把握するしかないでしょう。
QT:これは不正確。フィヨルドとバイキングは無関係で、スウェーデンやデンマークからもバイキングは発生した(それぞれ定着先は異なる)。「接する面積…」(距離?)も、フィンが隣国スウェに600年以上支配され、今でもスウェ語が公用語の一つなことからヒントにはならない。twitter.com/booze_monkie/s…
もう一つのアニメ「ニルスのふしぎな旅」も、女性作家セルマ・ラーゲルレーヴが、子どもたちが楽しく読めてスウェーデンの地理に親しめる本を、との依頼を受けて執筆した、言ってみれば地理の教科書のような物語なので、「地理」の出題に相応しい。この本が参考になります。amazon.co.jp/dp/4779500036/…
(承前)というわけで、本問は「ムーミン」を知っているかを問うものではなく(知っていれば当然有利ではある)、北欧3カ国における民族・原語の共通性/異質性を理解しているかを問う問題なので、QTのような反応は勉強不足の八つ当たりと思われても仕方がないでしょう。twitter.com/aeeeeeeeeesj/s…