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covid-19のPCR検査を請け負うスウェーデンの民間企業が、実際に検査を行ってないのに約10万人に「陰性」の証明書を渡していたことが明らかになり、警察が捜査を開始、数名を拘束した。感染者が適切な治療を受けられないだけでなく、海外で感染を拡げいている恐れがあるという。aftonbladet.se/nyheter/a/39r8…
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以下独り言です。(1)この数年、Twitterへの投稿をサボっているうちに「北欧の理想と現実」という殺人や強姦といった北欧のネガティブなニュースを伝えるアカウントのフォロワーが急増していることに気づきました。人気の理由を知りたくて、このアカの数か月分のツィを読んでみました。
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通勤ラッシュ時の東京で白人男性と衝突しそうになり咄嗟に目を合わせたら相手が口角を上げてニッコリ笑う表情を見せた。欧州では多くの人が同じ行動を取ることを思い出した。敵意がないことを示して、社会的衝突の回避に役立つ。これだけ人口密度の高い日本でなぜ普及しないのかむしろ不思議に思う。
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「スウェーデンでは憲法の規定によりロックダウンができないので、パンデミック法をつくって現下の憲法下でもロックダウンをできるようにした」という趣旨のツィートを複数見つけました。誤解を与えそうな書き方なので、実際のところを連ツィします。
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ジュネーブ軍縮会議(Conference on Disarmament)で、ロシアのラブロフ外相の演説が始まった途端に一斉に各国代表の外交官が退席したときの模様。抗議の意思を示すためなのに加えて、苦しい自己弁護で聞く価値がなく時間の無駄だということ自明だからだろう。
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(9)自らの日本語能力を駆使して大袈裟な日本語訳を続けると、「北欧はこんなに立派なのに日本は…」か「一部の人が理想とする北欧は実はこんなに酷い。これに比べて日本は…」のどちらか極端に陥ってしまいます。これはプロパガンダそのものです。
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(5)当アカは北欧社会の動向を趣味的に呟きます。北欧は理想郷などではなく、多くの問題と矛盾を抱えています。問題と矛盾を抱えているからこそ、それに対してどのように解決を図っていくのかを知る価値があるし、それを日本語で呟くことで北欧に関心のある人の問題意識に応えられると考えています。
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(11)どんな社会でも良い点、悪い点はあるのが当然で、どちらかだけを取り上げて賞賛/disることは意味のない行為です。人は往々にして見たいものしか見えないものです。あのアカへのリツィートを見ると「とかく日本では美化されがちな北欧の真実が分かり参考になる」といった反応が多く、心配です。
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もう一つ思い出したこととして、日本の特に都市部ではコンビニなど商店に入店する際に「こんにちは」と声を出す人は少ない。しかし欧州ではHi(に相当する現地語)を言わないで入ると怪しまれる。これも声色などで怪しい人(強盗)ではないことを示すもので、「国際都市」東京に普及すべ習慣だと思う。
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(12)日本を少しでも良くするためには、外国で起きていることを先入観抜きに観察して、参考にすべきところは素直に学ぶことが必要です。こんな気持ちで運営している当アカのフォロワーの皆さんは、ぼんやりした筆致にイラつくかもしれませんが、この事情を汲み取って楽しんでもらえると嬉しいです。
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(7)もちろんその意図は「北欧dis」などではなく、日本では一部に無条件に理想的な社会とされている北欧でも 日本とそれほど変わらないような社会課題を抱えているものの、政府や民間を問わずその解決のための努力を続けていることを伝えたいがためです。
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一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領が欧州議会でリモート演説に登場したときには、出身国や政党にかかわらず出席議員の多くが立ち上がって拍手を止めなかった。加盟国間の軋轢が強まっていたEUを、皮肉にもプーチンが強力に団結させてしまった。
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(10)確かに、あのアカが喧伝するとおり、北欧も政治家の汚職や移民層の社会的排除、暴力団の抗争などの社会問題に悩んでいます。一方で、世界最高の国民総生産ながら労働時間は最短で、夏休みを数週間取得することが当然。高度に男女平等で、隠し事が難しい透明な社会であることは否定できません。
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(8)外国のニュースを伝えるツィの真偽を、原典まで遡って確認する人は少ないので、日本語訳を大袈裟にしたり、都合の良いところだけを切り取ると、ツィは簡単に「バズり」ます。その誘惑から逃れることが難しいことも実感しています(この快感にハマると麻薬のように抜けられなくなるのでしょう)。
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(13)なお、管理人は北欧に暮らしているわけではないので、情報源はネット記事に偏っています。当アカがフォローしている現地の日本人の方達は、フェアでバランスのとれたツィートをされています。現地の情勢を知りたい方はぜひ参考にしてください。
長くなりましてすみません。良い週末を。
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この会社がPCR検査を行う地域はストックホルムを中心に全国に及ぶ。費用は1,500クローナ(約2万円)。数時間で「検査結果」が伝られた。しかし検体は検査施設に送られなかった。スウェーデンでは医療福祉分野の民間企業が儲け主義に走る例は多いとはいえ、ここまで酷い例は稀。aftonbladet.se/nyheter/a/zgvB…
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(4)同サイトはスウェーデン国内では人種差別的として問題視されているものです。記事自体が「フェイク」と言える根拠はありませんが、明らかに移民層に反感を抱くスウェーデン人をターゲットにしているサイトです。ここからの引用記事については別の手段で真偽を確認することが必要だと考えます。
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(3)ただし、同アカの出典にはSamhällsnytt(samnytt.se)というニュースサイトの記事から引用されているものも目立ちます。これは反移民を掲げるポピュリスト政党「スウェーデン民主党」の元国会議員であるKent Ekeroth(後述)が発行人を勤めている、いわゆるオルタナメディアです。
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(2)基本的にはスウェ語やフィン語のネットニュースを翻訳しているものが多数です。スウェーデンについては、ExpressenやAftonbladetといった発行部数の多い大衆紙からの引用が多く、引用先の記事の内容は「フェイク」ではないです。同アカの日本語訳がかなり扇情的なものの、虚報ではないでしょう。
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(6)その観点から、北欧のニュースについては、日本で暮らす人が日本の社会問題を考える上で役立つよう、(在京大使館が嬉々としてツィするような)ポジティブなニュースより、今現在の社会問題を教えてくれるネガティブなニュースも紹介しています(興味のある方は過去ツィを見てください)。
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同じくロシアのラブロフ外相が、今度は国連人権理事会で演説を始めたときも各国の外交官が一斉に退席した。外交努力をしようとせずに武力だけに頼る国の外相の話を聞いても意味がない。ロシアは国際機関でも孤立を深めている。
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スウェーデンでコロナウイルス感染抑制のためにロックダウンなど強制的手法が採られていないことが注目されています。しかし、日本語での言説を見ていると「死生観の違い」といった感覚的なものが主で社会の仕組みに着目したものが見当たらないので、後述の英語情報をもとに背景分析を連ツイします。