初版道(@signbonbon)さんの人気ツイート(新しい順)

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今年生誕10年×α(11≦α≦16)の近代作家の例(同年は五十音順)。何かのご参考にどうぞ。 160年ー森鷗外、150年ー島崎藤村・樋口一葉、140年ー小川未明・斎藤茂吉・鈴木三重吉・野口雨情、130年ー芥川龍之介・佐藤春夫・堀口大学・吉川英治、120年ー上林暁・中野重治・久生十蘭・横溝正史、110年ー檀一雄
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて令和4年は寅年。近代文学で虎と言えば、すぐに思い浮かぶのは中島敦『山月記』でしょう。ちなみに今年は『山月記』発表から80年にあたり、中島没後80年(与謝野晶子・北原白秋・萩原朔太郎も)です。色々と催しもあると思います。
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「アベック」は既に死語だそうですが、使わなくても知っている人は多いでしょう。でも「クメル」をご存じの方はほとんどいないと思います。「失恋(する)」という意味で、久米正雄の小説『破船』に由来し、大正末から昭和初め頃まで学生の間で流行しました。この言葉に対する本人の感想は不明です。
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「小説は作家がいかに人生に処したかの報告書であり、またいかに処すべきかの意見書でもある」菊池寛の言葉を誕生日に一つ挙げるとしたらこれを選びます。彼もまた真摯に小説と向き合った作家でした。
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泉鏡花や三島由紀夫の小説を読むと、難解な言葉を駆使した豪華絢爛な文章に目を奪われます。しかし語彙が豊富なだけで名文が書けるわけではなく、やはりプラスアルファが必要なようです。「文章の中にある言葉は辞書の中にある時よりも美しさを加へてゐなければならぬ。」芥川龍之介の言葉です。
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主観的な意見ですが、文学作品は若いうちに読んだ方がよいでしょう。年を取ると、まず未読の作品に向かうのが億劫になり、特に長編小説を読むのはしんどいです。詩や短歌俳句は大丈夫だけれど、それらを受容するみずみずしい感性が既に欠けています。文学鑑賞は老後の楽しみには不向きかもしれません。
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萩原朔太郎『月に吠える』初版無削除版を前橋文学館に寄贈します(画像は本日付「朝日新聞」夕刊。掲載許可取得済)。寄贈書は、初めて手に入れた最も思い入れが強い無削除版です。文学の道に導いてくれた母が亡くなってもうすぐ1年。前橋の高校を卒業した母も、きっと喜んでくれると思います。
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坂口安吾の写真が入った初版本です。順番に『教祖の文学』『不連続殺人事件』『保久呂天皇』。やはり最初の写真のインパクトが大きすぎます。
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今日は夏目漱石の命日です。漱石は教職を辞め作家活動に専念する少し前に、「百年の後百の博士は土と化し千の教授も泥と変ずべし。余は吾文を以て百代の後に伝へんと欲するの野心家なり」と森田草平に書いています。そして土や泥はともかくとして、百年の時を経て彼の野心は確かに実現したのでした。
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認知症の初版本コレクターが本を次々に破り始めたと家族から連絡があり、駆けつけると本やカバーが無残な姿であちこちに。本人は「誰がこんなことをしたんだ」と激怒しています。こっそり貴重書を選んで物置に避難させましたが、「あいつが盗んだ」と言われるかもしれません。何だか身につまされます。
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戦後の太宰治は「芥川龍之介、芥川龍之介」とノートに記した学生時代と比べ、芥川への傾倒が薄れていたと考える人もいるようです。しかし太宰が晩年に語ったとされる「僕も四十まで生きようとは思はなかつたが、芥川のことを考へると恥かしい」という言葉からは、彼を終生敬愛していたことが窺えます。
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昔の文学好きな女性(石川県の方だと思います)が雑誌や新聞を切り抜いた作品集です。手作りの表紙も素敵だけれど、ヤフオクで他に誰も入札せず、スタート価格の1100円×2点で落札。読書の幅の広さと、欠落箇所を手書きで埋める熱意は素晴らしく、100年前に近代文学を愛読した大先輩に敬意を表します。
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ある文豪の新刊書店で手に入らない「名作」の出版企画を、ダメ元で親しい編集者に持ち掛けたところ、何と来春の刊行が決まりました。ネットはもちろんのこと、全国の書店で購入できます。企画料はゼロですが、ファンの皆様には必ずや喜んでいただけるかと。情報が解禁になったらすぐにお知らせします。
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太宰治の初版本で著者の写真が入っているのは、第一小説集『晩年』から昭和24年6月刊行の『グッド・バイ』まで9冊です。同じ写真は一度も使われていません。最初は太宰の希望でしたが、没後の5冊は出版社の意向が働いたのでしょう。ちなみに国立国会図書館収蔵の『晩年』の写真は破り取られています。
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長年、高校で国語を教えている知人によれば、かつては『山月記』の授業の前に中島敦を知っている生徒はほとんどいなかったそうです。しかし近年は、『山月記』の授業を楽しみに待つ生徒が各クラスに必ずいるとのこと。漫画・ゲームをきっかけに近代文学に慣れ親しむ実例として、興味深いと思います。
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今日は織田作之助の誕生日です。画像は太宰治・坂口安吾との鼎談「歓楽極まりて哀情多し」のラストの会話(初出雑誌『読物春秋』より)。話が支離滅裂になり、編集部が「今日はこのへんで、どうも」と打ち切っています。この後、3人は銀座のバー「ルパン」に行き、あの有名な写真を撮ったのでした。
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「小説の神様」と称され、同時代の作家はもちろん、後世の作家にも絶大な影響を与えた志賀直哉。その没後50年に、出版社が企画や特集を組むこともほぼなく、コロナ下とはいえ大きな展覧会もありませんでした。昨年の三島由紀夫との比較は無理ですが、芥川龍之介や谷崎潤一郎の時と比べても気の毒です。 twitter.com/signbonbon/sta…
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今日は志賀直哉の命日ですが、没後50年の節目なのに、悲しいくらい話題になりません。志賀が最近大きく取り上げられたのは、新型コロナ関連での『流行感冒』くらいでしょう。読む人が減った上に、ある事情もあり、志賀をメインとする若手研究者は激減。初版本の価格も大暴落しました。本当に残念です。
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戦前に検閲で文字を削除された小説です。「。」がポツンと残っているのが不気味。検閲の不条理さを際立たせています。
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山の上ホテル内コーヒーパーラー「ヒルトップ」の「モンブランパフェ」(期間限定9/1~11/30)です。中に入っているのは、マロン・コーヒーゼリー・ラムレーズンアイス。この取り合わせを考えた人は天才だと思います。
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谷崎潤一郎は署名本に印を捺すことが多く、しかも色々な印を用いた数少ない作家です。家蔵の署名本だけで8つの印が使われており、近代作家では突出しています。いくつ読めるでしょうか?
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一生の中で真の友と呼べる人はそう多くないでしょう。そんな人に死なれると本当に辛いものがあります。「人が百人の友の中から、その一人を失ふことは苦痛がすくない。けれども僅か二人、もしくは三人の友の中から、その一人を失ふことは耐えがたいかな。」芥川龍之介の死を悼む萩原朔太郎の言葉です。
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太宰治・坂口安吾・織田作之助の作品が掲載された『現代文学』昭和18年新年号「特輯 傑作短篇二十人集」です。いわゆる無頼派三羽烏の作品が揃って登場する雑誌は、恐らくこれしかないと思います。
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今日は宮沢賢治の命日です。賢治の最後の言葉は「ああ、いいきもちだ。」オキシフルを付けた消毒綿で手と首と体を拭き、この言葉を繰り返しました。そして潮が引くように、呼吸が途絶えたそうです。享年37歳。苦しまずに旅立ったのが、せめてもの救いだと思います。
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かつて高校国語教科書に採録されたことがある、ちょっと(かなり?)意外な近代文学作品 ①萩原朔太郎「殺人事件」(よくぞこれを) ②芥川龍之介「藪の中」(あのストーリーなのに) ③江戸川乱歩「押絵と旅する男」(遺憾ながら教員の評判は悪かったそうです) ④太宰治「人間失格」(なんとなく採録ゼロかと)