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夏目漱石が芥川龍之介に送った名言「むやみに焦ってはいけません。ただ牛のように図々しく進んでいくのが大事です」の書かれた手紙の映像も登場。芥川は師の言葉に従うことができませんでした。
芥川龍之介生誕130年 旅の軌跡たどる企画展 甲府|NHK 首都圏のニュース www3.nhk.or.jp/shutoken-news/…
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今日は中島敦の誕生日です。谷崎潤一郎や芥川龍之介に負けず、敦の学校の成績は抜群でした。京城中学校(現ソウル)では開校以来の秀才と言われたそうで、今の東大より遥かに難関の旧制一高にも飛び入学しています。小学校での2回の転校や父母(義母2人)との不和も敦の天分を損なうことはなかったのです。
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中国人バイヤーから芥川龍之介の代表作の自筆原稿を譲ってほしいと連絡があり、提示されたのは超高額でした。中国で人気の高い日本の近代作家と言えば、以前より芥川の名前も挙がっていたけれど、自筆原稿の需要があるとは驚きです。ちなみにお断りしました。
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今日は梶井基次郎の命日です。『檸檬』から『のんきな患者』まで、彼の実質的な作家活動はわずか7年で、完成した小説は20編にすぎません。しかし梶井の命の炎は儚く消えたけれど、残された作品は今もなお眩いばかりの輝きを放ち続けています。梶井基次郎は永遠に日本近代文学の至宝です。
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今月で定年退職する知人の大学教授が研究室の本(約800冊)を売却するために古本屋を呼んだところ、「値が付かない本ばかり」との査定で、逆に処分代金(手間賃+運送費+潰し費用)として10万円を請求されたそうです。近年しばしば耳にする話で、「思ったよりも高く売れた」という声は滅多にありません。
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芥川龍之介は海軍機関学校教官時代に「いまごろ、ヨーロッパでは、ばかなことをしているだろうな?」と呟き(第一次世界大戦)、理由を尋ねた生徒に「君には、それがわからんのか?人殺しをやってることがばからしいことなのだよ」と。130回目の誕生日の今日もロシアの為政者にそう言っているでしょう。
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「佐藤春夫は詩人でもない小説家でもない、その中間の変なもの。それでも現文壇では一番好いのだ・・・」中原中也が日記に残した言葉です。芥川にも谷崎にも書けない中也ならではの表現だと思います。
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初版道の発案により川端康成『少年』(新潮文庫)が3月28日に発売されます。今年、没後50年を迎えた川端の少年愛に溢れる名作の初文庫化。巻末エッセイの宇能鴻一郎さんも推薦しました。ちなみに、新潮社からのお礼は当該文庫本3冊とのこと。さすがは文芸の新潮、実に太っ腹で感謝の言葉もありません。
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89年前の今日、小林多喜二は特別高等警察の拷問により殺されました。遺体の様子はあまりにもむごたらしく、当時の証言、特に右手の人差し指が反対側に付くくらい骨折していたという記述は、読むたびに涙を抑えるのに苦労します。作家の右手ですから。『蟹工船』を生んだ右手ですから。
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今日は夏目漱石の155歳の誕生日です。明治は遥か遠くになりましたが、今でも漱石の作品は年齢性別を問わず多くの人々に愛されています。綺羅星の如き近代作家の中でも、漱石ほど国民作家という言葉にふさわしい文学者を他に知りません。これからもこの国がある限り、永遠に読み継がれていくでしょう。
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芥川賞作家の西村賢太さんが死去されました。初めて会ったのは30年以上前。神保町の古本屋太秦文庫(店主が玉英堂書店の先輩店員)でした。その後、西村さんが始めた古本屋「野狐書房」の目録に必ず出品協力をしたものです。時折見せる人懐っこい笑顔が忘れられません。心よりご冥福をお祈りいたします。
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太宰・安吾・織田作は、銀座の「ルパン」で大佛次郎の連れとトラブルになり「表に出ろ」という話に。安吾は「おう、出ようじゃないか」、太宰は「暴力はだめだよ」と。織田作だけは知らん顔して同伴者のネクタイを褒めていました。ちなみに揉め事の原因は「小股の切れ上がった女の話」だったそうです。
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大学入学共通テスト国語(現代文・評論)に宮沢賢治『よだかの星』が登場しました。2つある文章の1つで、テーマは「食べることについて」ですが、内容はさながら『よだかの星』論。賢治の原文も引用されています。高校国語教育における近代文学の地盤沈下が心配な今、心強い出題(しかも評論!)でした。
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最近「自己肯定感」という言葉をしばしば耳にしますが、「自尊心」との違いがよくわかりませんでした。近代文学にも詳しい心理学者に尋ねたら、英語を交えて説明した後で「例えば太宰治は自尊心は強いけれど、自己肯定感は低いわけです」と。そうなのでしょうか。不慣れな言葉は使わないことにします。
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芥川龍之介を知らない青年と新年早々初版本の整理をしました。芥川の本も出てきたので「これ芥川だよ」と言ったら「へー、これでアクタガワなんですね」と。予想外の言葉でしたが、確かに簡単な読みではないのかもしれません。夏目漱石も初対面の芥川に献本する時、漢字でどう書くか戸惑ったそうです。
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今年没後10年×α(5≦α≦12)の近代作家の例(同年は五十音順)。何かのご参考にどうぞ。
120年ー正岡子規、110年ー石川啄木、100年ー森鷗外、90年ー梶井基次郎、80年ー北原白秋・中島敦・萩原朔太郎・与謝野晶子、70年ー蒲原有明・久米正雄、60年ー正宗白鳥・室生犀星・柳田國男・吉川英治、50年ー川端康成