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【続報】チーフレンジャーに聞いてみたところ、このワニは現地の養殖場に引き取られたとのこと。やはり体重600キロというのは、最初の記事が適当に言っただけで計測されたものではないとのこと。日本のテレビ局はじめ各国からの取材依頼が現場のレンジャー事務所に殺到してテンヤワンヤだったようだ
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それよりも心配なのは、このワニが捕まった所近くのキャサリンという街の市長が大規模なワニの駆除を強く訴えていること。渓谷での遊泳やカヌー等の観光で持っている街なのでワニの存在を非常に嫌がっている。乱獲時代以前の状態に戻ってきているだけなんだけど、今は人が増えて状況が変わってしまった
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これ僕の職場だけど、日本にまでニュースになってるのね...英語の元記事が曲解して伝えちゃったのが良くないんだけど、8年間追跡というのは少々大げさで、レンジャー達に存在は知られていたけど住宅街に入って来ないように見張っていたと言うのが真相。そもそも下流にはもっと大きいワニがゴロゴロいる twitter.com/YahooNewsTopic…
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何人かの人が聞いてくれてますが、このワニは目が赤くないのでアルビノではありません。どこまで白いと白変種Leucismと言っていいのか、僕は定義は知りませんが、写真の通り銀色か灰色に近く真っ白というわけではありませんでした。ただこの位の大きさになると普通黒味が増すのでかなり目立ってはいた
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というようなことを、昨日今日と上層部にも言ったのだが、上司からは我々は公僕である以上市民からの声は無視できないとつっぱねられ、非常にモヤモヤしてしまった。上の人達も僕なんかに言われるまでもなく当然わかってるからこそなんだろうけど…ワニを守るにはまだまだ自分は力不足だなあ
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野生動物が人と共生する以上ヒトからの影響は免れない。だからと言って、人間が生態系の何もかもを管理しなければならないというわけではない。人間がしなければならないのは、本来の生態をできる限り変えないよう努力工夫することである。そこに動物の自然死さえも奪ってしまうような管理は必要ない。
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10年位前までは、来る人もほとんどおらず、野性の王国だったこの川も近年道路や船着き場が整備され、人の出入りが非常に多くなった。その弊害がこんなところにも出るのかと悲しくなった。野生動物が野生動物として生きて行けず、野生動物として死んで行けない世界はどこか歪んでいるのではあるまいか
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それを、「苦しんでいる動物を放置してはならない」、「痛みの中にいる動物は一刻も早く楽にしてあげなければならない」という人間側からの愛護の精神を野生動物にまで適用するのはヒトのエゴであり、驕りであると僕は思う。人がわざわざ介入するまでもなく、自然の生態系はちゃんと回っている。