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繊細な人は自分を隠す。ツラいことがあったとしても、「誰にも迷惑をかけないように」「空気をこわさないように」と笑顔でふるまう。けれど本当は傷ついていたり、1人で悩みを抱えていたりすることも。だからどうか『明るい』=『メンタルが強い』とは限らないということを、多くの人に知ってほしい。
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他人のために頑張っても「都合のいい人」として扱われ、頑張ることをやめようとすると「無責任だ」と責められる。頑張る人が損をするこの世の中、あまりにも生きづらい。
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精神疾患は、普通の人からみると症状がわかりにくい。ときに「思ったより元気そう」「スマホみれるなら平気でしょ」そういわれることも。けれど、どんな思いで毎日を乗り越えているかは、本人にしかわからない。その気持ちを理解してもらうのは難しい話だろうから、せめてそっと見守っておいてほしい。
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うつ療養中は「働かないの?」「将来はどうするの?」ときかれるのが苦しい。いつ回復するのかなんて検討もつかないし、「このままではダメだ...」と余計に焦燥感に襲われる。"働かない"ではなく、"働きたくても働けない"なのだとわかってもらえると本当に助かる。
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メンタルを病んだときの「その程度で?」「たかがそれだけのことで?」その一言でとどめを刺されるということを、どうか多くの人に知ってほしい。
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「休まずに頑張ろう」「誰とでも仲良くしよう」といった、子供のころに"正しい生き方"として教えられたものが、大人になってから"メンタルを病む原因"になっているような気がしてならない。
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繊細な人は、「1人の時間」を好む。ときに他人から距離をおき、自分だけの世界に入りこむ。けれどそれは、決して「独り」になりたいわけではない。人と一緒にいると気をつかいすぎて疲れてしまい、『心のエネルギーを回復する時間』が必要なだけ。誰だって、孤独には寂しさが付随するものです。
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精神科医いわく。仕事や人間関係など、なにか「1つのこと」に依存しすぎると機嫌が左右されやすくなるため、趣味や娯楽、別の人間関係など、「依存先を分散させること」が大切なのだそう。どこかでダメージを負っても別の心の拠り所で傷を癒せるため、メンタルが安定しやすくなるらしい。
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うつになって痛感する。「人生はお金がすべて」とまでは思わないけれど、「お金を持っていることによって解消される不安」は山ほどある。
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メンタルを病んだとき、実はいちばんの強敵は「将来への不安」だったりもする。
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うつがひどかったときは、頑張りたいことを頑張れない自分のことを何度も何度も責めた。けれど、実際は将来の不安や焦り、希死念慮と毎日のようにたたかっていたのだから、生きているだけで頑張っていたんだよなと、今は思う。
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自己肯定感を高めるために"本当に大切な"休日の過ごし方は「早寝早起き」「二度寝しない」「ヘアセット」「スキンケア」「筋トレ」「読書」「自己投資」などではなく、自堕落な生活をくりひろげていても「こんな日があってもいい」と開き直ることだと思うので、お菓子たべながらポケモンやります。
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生きていれば、楽しいときも幸せを感じる瞬間もあるのだけれど、ただずっと「うっすらとした不安」がすぐ側でスタンバっているの、わかる人いない?
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メンタルを病みやすい人の特徴は「昼夜逆転」「日光を浴びない」「睡眠時間をけずる」「趣味・娯楽を蔑ろにする」「とことん自分を責める」「他人と自分を比較しまくる」「自分よりも他人優先」「ツラくても我慢」「弱音を吐かない」「休まない」らしい。うつになる前の僕の人生そのものやないかい。
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メンタルを病んだとき、もちろん「うつの症状」そのものもツラかったのだけれど、くわえて「他人にそのツラさを理解してもらえない」というのが、孤独感に苛まれて余計に苦しかった。
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うつ療養中に人に会うと「思ったよりも元気そう」と言われがちだけれど、実際は「たまたま調子がいい日に人と会っている」が正しいんだよな。元気がないときは、そもそも外出する気力すらもない。
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この国ってご飯は美味しいし、治安はいいし、マンガやアニメも面白くて最高のはずなのに、いかんせん「社会」だけがあまりにも息苦しすぎる。
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「うつは怠け」「休むなんて甘え」「その程度で病むとかメンタル弱すぎ」みたいなことを言ってくる人、ギリギリで乗った終電が逆方向にいってほしい。
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カウンセラーの人に「本当に優しい人ってどんな人なんですかね」と尋ねたところ「ツラい思いをしているときに『もっとこうした方がいいよ』と一方的に正論を押しつけてくる人ではなく、最後まで話をきいて『ツラいね。大変だったね』と共感してくれる人」とのこと。これは本当に納得。
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健常者の人からみたら、うつで引きこもり生活を送っている僕は「寝てるだけ」「遊んでるだけ」「甘え」と思うのだろうな。けれど、働いている人に比べたらどうってことないかもだけど、僕には僕なりのツラさがあって、毎日を一生懸命に戦ってる。その気持ちをわかってもらえないのは、やっぱり寂しい。
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メンタルを病みやすい人は、感受性が豊かで人の気持ちに共感できて、他人を思いやれる人が本当に多い。そのぶん繊細で傷つきやすく、自分に自信がもてない場合も多いだろうけど、誰よりも人間味に溢れたステキな心の持ち主であると僕は思う。
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HSPあるあるなのかわからないけれど、「あっ多分この人に嫌われてるな」という空気を感じとってしまうの、わかる人いない?
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「傷つけた側」は人の気持ちを考えず、
「傷ついた側」は人の気持ちを考えすぎる。
優しい人が損をする、理不尽かなこの世界。
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「メンタルが弱い」ではなく「環境のストレスが強い」
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メンタルをひどく病んでいたとき。人と連絡をとることすらもできなくなり、多くの「友人」と呼んでいたはずの存在が離れていった。そんな中「ずっと待ってるよ」と声をかけてくれた人も中にはいて、『去る者は去り、縁のある者はそばに居てくれる』というのが人間関係の真理だと実感する。