101
「うつなのに外出できるんだね」「ゲームする元気はあるんだね」なんてことを言われるけれど、たまにくらいは少し調子がいい日だってある。やりたいことをできない毎日をおくっていると本当に死にたくなるから、楽しめるときは楽しむことをどうか許してほしい。
103
「思ったより元気そう」ではなく「元気がない姿を人にみせていない」が正解。
104
Q. うつがひどかったとき、いちばん大変だったことは?
A. 風呂です。
107
メンタルが弱っている人に対する「正論」や「根性論」は、余計に相手を追い詰める口撃であるということを知らない人が多すぎる。
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"いい人"でいようとすると起こること。
・ナメられる
・メンタルを病む
・仕事を押しつけられる
・高圧的な態度で話される
・頼み事を断ると責められる
・都合のいい人として扱われる
・ちょっと怒っただけで引かれる
損してばかりやないかい。
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反対によく知られている症状といえば、「なにもする気力が起きない」「楽しかったはずのことが楽しくない」「頑張りたいことを頑張れない」「体力の低下」「つねに倦怠感」など。これらは決して"甘え"ではなく"症状"。どうか精神疾患に理解のある世の中になりますように。
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あまり知られていない、うつ病になると起こる症状。「文字が頭に入ってこない」「記憶力の低下」「考え事がとまらない」「将来の不安に押しつぶされる」「常にうっすらと焦燥感」「グッスリと眠ることができない」「過食/食欲不振」「歩くのがゆっくりに」「たまにはすこし元気な日もある」
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本気で「死にたい」と嘆いた夜がない人に「生きてればいいことあるよ!」といわれるのは我慢ならない。
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うつを患ってからというものの
「調子がよくなってきた!がんばろう!」→ 悪化 →「だんだん元気になってきた!今度こそ!」→ 悪化
この繰り返し。がんばりたくてもがんばれないってツラい。
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うつになってから、『人と会うこと』の難易度が爆上がり。前日はなんとかエネルギーを振り絞ってお風呂に入り、当日は人と会う元気があるかわからない体調ガチャ。外出の準備をするだけでも疲れ果て、やっとの思いで人に会えば「思ったより元気そう」のひとこと。生きるって、こんなに難しかったっけ。
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うつで引きこもっているからといって、好きで仕事をしていないわけじゃない。働きたくても、働く気力と体力がない。「気の持ちよう」でどうにかなる問題ではなく、物理的に体は動かず、頭も働かない。むしろ、お金や将来の不安に押しつぶされそうになるときだってある。決して甘えているわけじゃない。
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うつ療養中は、とにかく『生活のハードルを下げる』こと。起きれたら偉い。起きれなかったとしても、たくさん休めて偉い。少しでも散歩できたら超偉い。お風呂に入れた日は天才。今日できる範囲で、無理のないペースで。遠回りに思えるけれど、"少しずつの積み重ね"こそがいちばんの近道だと思う。
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うつ療養中、「仕事しなくていいなんて、ストレスなくていいね」といわれたことがある。けれど、収入がないことによる将来の不安、世間から置いてかれている焦り、働いている人への劣等感など、"仕事をしていないからこそのストレス"はたくさんある。精神疾患のつらさは、本当に理解してもらいにくい。