草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(古い順)

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magnolia liliiflora モクレン、中国南西部を原産地とする北朝鮮の国花。艶やかな花を蘭に見立て、昔は木蘭と呼ばれたことも。日本では蘭よりも蓮に似ているとされ、木蓮と呼ばれる。花も良いけれど、暖かそうな産毛に被われた蕾がなんとも可愛い。この蕾から仔猫が産まれても納得してしまう。
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牧野富太郎 植物学者、理学博士。学歴は小学校中退でありながら、独学で植物分類学を修め東大の植物学研究所助手や講師を務めた。この人の学者然とした写真よりも、植物と一緒に笑った顔がとても好きだ。立派な大学を卒業してもバカな政治家の下にいてはこんな顔出来ないでしょ、官僚の皆さん?
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natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/0… テルアビブ大学の研究者リラク・ハダニーの発表によると、植物には音を感知する能力がある。研究対象となったマツヨイグサは花をパラボラアンテナのように機能させ、ミツバチの羽音を感知しその蜜の糖度を3分以内に上昇させたと言う。詳しくはリンク先の記事でどうぞ。
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afpbb.com/articles/amp/3… 毎朝当たり前のように飲んでいるコーヒー、そのコーヒー種の60%が絶滅の危機に瀕していると英キュー王立植物園の研究チームが発表した。森林伐採や地球温暖化の影響がこのまま進めばいつかコーヒーを飲む楽しみを人は失ってしまうのか?まだ間に合うと記事は言うけど、、、
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Walter Crane 著「Flowers from Shakespeare's Garden 」amzn.to/2X3Uj6b シェイクスピアの作品に出てくる草花を擬人化したイラストレーションで紹介したウォルター・クレインによる本。写真はユリ、ディジー、カーネーション。シェイクスピアを知らなくても眺めているだけで幸せになれる。
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Spiraea thunbergii ユキヤナギ、コデマリと同じくバラ科シモツケ属の落葉低木。コデマリが中国原産でユキヤナギは日本原産と言われる。生垣などで公園や住宅街でよく見かけると思っていたが地域によっては自生種は絶滅の危機にあるという。今ここにあるからと安心していちゃいけないってことかも。
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ghost apple アメリカ ミシガン州の農園で起きた現象。氷の混ざった冷たい雨が古くて傷んだりんごの表面を覆うように付着し、中味のりんごが液状化して落ちたのではないかと言われる。お祭りの夜店で売られるりんご飴を知らないアメリカの人は、さぞ驚いてゴーストなんて言っちゃったんだろう。
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Orchis simia 蘭科オルキス属、モンキーフェイス・オーキッドと呼ばれる猿の顔に似た花を付けるものやヒトのようにも見える花を付けるものがあることで知られる蘭。マクロネシア、ヨーロッパから北アフリカにかけて見られる。北アメリカでも2種類のオルキスが見つかっている。
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Cannabis アサ、大麻草。タイで医療用大麻が合法化された。かつては日本でもこの植物から繊維を得て栄養価の高い実は食用として、また油は燃料にそして医療用にも利用されてきた。江戸時代には三草と呼ばれ重要栽培植物として扱われた。合法、非合法、ヒトの都合だけじゃないかと悪態つきたくなる。
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希少価値が高いものは何でもそうかもしれないが、蘭の違法取引が問題になっている。コスタリカなどでは野生蘭を違法に採取して、田舎の道端で野菜を売るように販売していると聞く。自生地は踏み荒らされ希少蘭はますますその個体数減らす。ヒトの欲はとても罪深い。
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Viola mandshurica スミレ、その名前は花の形状が墨入れを思わせることに由来すると牧野先生が言われたという。食べたことはないけれど、葉は天ぷらにしたり、おひたしや和え物にすることができるらしい。ただしスミレ科の植物には毒性のあるものも多いので、しっかりと見極めなければ危険。
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Zingiber spectabile オオヤマショウガ、ショウガ科の常緑多年草。マレー半島からスマトラ島を原産地とする。蜂の巣状の花苞ははじめ黄色く徐々に赤味を増す。主には観賞用植物として栽培されるが、根茎を香辛料、葉を薬用として利用することもある。庭にいきなりこんなのが生えていたら驚く。
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Camellia japonica ツバキ、落椿を首が落ちるようだと武士は嫌ったなんて話を聞くけれど、そんな話は江戸末期から明治に言われ出した話。実際に豊臣秀吉は椿の花を好んで茶の湯の席に用いたし、徳川二代将軍秀忠も椿の花を好んだという。これは花弁と雄蕊が基部で繋がっていることに起因する。
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Spiraea thunbergii ユキヤナギ、バラ科の低木だが、葉の見た目が柳の葉に似ていることや白い花が雪を被ったように見えることから雪柳と呼ばれる。庭木としてよく植栽されているが地域によっては自生種の絶滅が危惧される。小米花という呼び方もあるようだが、少し離れて見ると成る程と思う。
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Trigonotis peduncularis キュウリグサ、北海道から沖縄まで全国的に見られる野草。アジアの温帯地域に広く見られることから史前帰化植物と考えられている。葉を揉むと胡瓜のような匂いがすると言われ胡瓜草の名前を付けられるが、いくら待っても胡瓜は実らない。あちらはウリ科、こちらはキク科。
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Haworthia obtusa ハオルチア・オブツーサ、アロエと同じススキノキ科ツルボラン亜科の多肉植物。水晶に例えられる程に透き通った姿が魅力的。他の多肉植物も透き通ったような状態になることがあるがそれは根腐れして瀕死の状態だから、キレイなんて喜んでいられないがこちらはキレイ。
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Daphne odora 沈丁花、ジンチョウゲともチンチョウゲとも読むけども個人的にはチンチョウゲの方が音として綺麗だと思う。香木の沈香のように香り丁子の花のようだということで付けられた名前。中国原産だが日本でも室町時代には既に栽培されていたらしい。赤い果実を付けるが有毒なので注意。
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Sisyrinchium Rosulatum ニワゼキショウ、庭石菖の名前が示す通りアヤメ科の植物。花は5mm程度と小さく、受粉すると1日で萎んでしまう。潔いと言えば聞こえは良いけど、ちょっと寂しい。雑草扱いされるが、この種を育てる園芸家もいるし種も販売されているのでお好きな方はどうぞ。
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Strongylodon macrobotrys ヒスイカズラ、フィリピン諸島を原産地とする神秘的なエメラルドグリーンが美しい花。蝙蝠を媒介者として結実するため、日本の植物園などで育てるヒスイカズラは絵筆を使って人工的に授粉する。まれに苗が流通することもあるが温度差の激しい日本の環境では温室が必要。
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lberis イベリス、イベリア半島に多く自生することからつけられた名前。陽に向かいその茎を曲げて育つことからマガリバナという名前でもしられる。日本には明治時代に渡来し、園芸品種として春のガーデニングには重宝される。存在を主張しないけれど、しっかりと春を感じさせてくれる。
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Lathraea clandestina ヨーロッパに分布するヤマウツボの一種。葉緑素を持たず寄生するクルミなどの植物の根から必要な養分を吸収する。植物を表わす緑であることすら捨て、光合成ではなく寄生することで独自の生き方と姿を得た。群生する姿を見てしまったら、足がすくむんじゃないかと思う。
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Astragalus sinicus ゲンゲ、子どもの頃はもっぱらレンゲと呼んでいたので、正しくはゲンゲだと知ってもレンゲの方がしっくりくる。蜜源植物として利用されている。また、解熱や利尿作用があるとされ生薬としても使われることもある。因みに中華料理で使う蓮華は形がハスの花弁に似ていることから。
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Gloriosa グロリオサ、英語でFlame Lily(炎のユリ)と呼ばれる通り火炎の様な姿が美しいイヌサフラン科の落葉性多年生植物。球根が長芋の担根体に似ていることから誤食事故が起きるがアルカロイド系の毒を持つので死に至る事もある。観賞用植物として高知県などで栽培される。原産地は熱帯アジア。
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Deherainia smaragdina ゲーテが唱えた植物変形論、花は葉が変化したものだという証のようなこの植物、開花するときに腐ったような悪臭を放つ。それは花粉の仲介者である蝿を誘き寄せるためだと言う。きっとこの植物、人に例えると、もの凄く愚直で不器用な人なんだろうなと思ってしまう。
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Lagurus ovatus ウサギノオ、バニーテイルなどと呼ばれるイネ科の一年草。もともとは地中海沿岸を原産地とする。日本でも園芸種として栽培され、それが野生化し帰化植物として道端などで見かけることも。なんだか庭で飼っていた兎が逃げ出し、野生化した姿を想像して少し愉快な気持ちになる。