草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(古い順)

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少し前に樹木葬という言葉を知って時々そのことを気にしていたら、インドネシアのトラジャ族の中に亡くなった嬰児を樹液の多いリアン・ピアという木の中に葬る例があることを知った。その樹液は白く、母乳の代わりとなり子供たちの魂が飢え渇くことのないようにと祈られる。
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Comatulida ウミシダ、オルドゥィス期から生きる海洋生物。植物のように見えるがウミユリと同じ棘皮動物に分類される。根のような枝で岩などにしがみつき羽根のような腕を広げた姿はシダ類を確かに想わせる。泳ぐ姿は植物が空を飛んでいるようで何とも幻想的だが、実際に遭遇したらビビるかも。
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日本なら北海道阿寒湖でも見られるアイス・フラワーもしくはフロスト・フラワー、霜の花。空気中の水蒸気が凍った湖面に付着し花のような形に凍り成長したもの。寒い冬の朝に見られるらしい。朝陽に光る湖面の霜の花は機会があれば見てみたいと思うが出不精で寒がりな僕は、多分見ることはないと思う。
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Cydonia oblonga マルメロ、正しくはマルメロは果実の名前であり木としてはマルメレイロと云う。中央アジアを原産地とするが何故かマルメロの名前はポルトガル語。カリンとも呼ばれることがあるが本当のカリンはマルメロとは異なる。マーマレードはマルメロの砂糖漬けがはじまりだとも言われる。
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「食べられると野菜も痛みを感じる?米国でヴィーガン論争を巻き起こした日本人研究者の大発見」 lite.blogos.com/article/335374/ 生きていること、それは人も動物も魚も虫も植物も同じ。みんなそれぞれ生きる覚悟を持ってるってことだと思う。痛みって生きようとする証でしょ?
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射干玉(ヌバタマ)、ヒオウギの種子。その神秘的な漆黒は夜や闇をイメージさせるため和歌などでは夜や神の枕詞として使われる。烏羽玉(ウバタマ)とも呼ばれる。射干とはヒオウギの中国名からの当て字。烏羽はそのままカラスの羽の色から。幻覚サボテンとして有名なペヨーテの和名も何故かウバタマ。
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Camellia japonica ツバキ、艶葉樹が名前の由来とも言われる。漢字の椿は中国語ではチャンチンという中国原産の落葉高木を指すため和製漢字の偶然の一致らしい。中学生では隋の時代に詩の中で海石榴としてツバキが詠まれているが、これは海を渡って日本から来たと言う意味があるらしい。
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英国キュー植物園のギフト商品を何となく眺めいていると、庭木剪定用の鋏は日本製のものが選ばれていた。そういえば、随分と昔の話だけどニューヨークの近代美術館のショップで売られていた鋏も日本製だったことを思い出した。ホントのクール・ジャパンってこういうことだよ。勘違いすんなよ、内閣府。
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Matricaria recutita カモミール、ギリシャ語で「大地の林檎」を意味するカマイメーロンを語源とする。和名のカミツレはオランダ語のカミーレから。ハーブとしてよく利用され、薬草としても知られるが、キク科アレルギーを持つ人は避けた方がいい。ハーブティーなどに利用した花は土に還すと良い。
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Galanthus nivalis スノードロップ、待雪草。学名のガランサスはギリシャ語でミルクの花を意味する。スノードロップは16〜17世紀流行った真珠のイヤリングの名前にに由来した呼称。古くは頭痛薬として利用されたらしいが、今ではアルツハイマー認知症の薬「ガランタミン」の原料として使われている。
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Viscum album L. ヤドリギ、樹々の枝の上に育つ半寄生の灌木。古代ケルト文化では神聖な植物とされ、特にオークに宿るものは珍重された。森の民と言われるケルト民族にとって神聖なオーク、その葉が落ちる冬でも緑を保つヤドリギは不滅の生を象徴したのではないだろうか。
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Gustave Moreau、Fleur mystique パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する作品。「神秘の花」もしくは「神秘の百合」と日本では紹介される。白百合の玉座に座るのは聖母マリア、そして百合の下には累々と重なる殉教者たち。純潔の白百合は、彼等の命と血を糧に誇り高く咲き誇る。
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Echium wildpretii エキウム・ウィルドプレッティ、スペイン カナリア諸島原産。輝くような花と3メートル程にも育つことから「宝石の塔」と呼ばれるが、なんだかムーミンに出てくるニョロニョロが着飾っているみたいだと思った。そういえば、ニョロニョロって種から生まれるらしいから、あれも植物?
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Calceolaria uniflora ユニフローラ・キンチャクソウ、南米パタゴニアに生息するキンチャクソウの一種。ハッピー・エイリアンなどと呼ばれたり、カルケオラリアの名前で流通したりする。エイリアンと言うよりも、子供の頃歌った絵描き歌の「かわいいコックさん」みたいだなと、いつも思う。
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ヤドリギの実、実の色は種類によって異なり薄い黄色や赤っぽいものもある。実をつけるのは雌株のみ。食べた人によると甘いらしいが毒を持つので口にしないこおをお勧めする。中には粘液に包まれた種が入っている。実を食べた鳥たちが種を排出すると、この粘液が寄生する樹木の枝などに種を付着させる。
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mulled wine 日本で言うホット・ワイン。フランスだとヴァン・ショー、ドイツならグリューヴァイン。ただワインを温めるだけではなく、オレンジ・ピールやクローブ、シナモンなどの香辛料とシロップを加える。雪の降るような寒い夜だって、植物はこうやって人を温めてくれるんだ。
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Magnolia heptapeta ハクモクレン、辛夷の名前で生薬としても知られる、中国を原産地とする薬用植物。毛皮に覆われた小動物みたいな可愛いつぼみから綺麗な白い花が咲くけれど、この蕾が頭痛、鼻炎などに良いと言われる。コブシに似ているが、ハクモクレンの花の方が大きく肉厚。
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農林水産省 政策統括官 柄澤 彰様 「米どころの自治体、農家、消費者の声を聞いて、お米にムダにネオニコチノイド系農薬などの農薬を使わせる政策をやめてください」 act.greenpeace.org/page/34605/pet… EUは登録ネオニコチノイド3種を原則使用禁止、フランスは主要5種全てを禁止。日本は農薬残留基準を緩和。
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oxalis versicolor オキザリス・ヴァーシカラー、和名は絞りカタバミ。oxalis palmifrons オキザリス・パルミフロンス、和名は孔雀の舞。oxalis triangularis オキザリス・トライアングラリス 、和名は三角葉オキザリス。野に咲く小さな花がヒトの手で庭に持ち込まれるとこんなになってしまう。
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Mandragora autumnalis マンドラゴラ・アウツムナリス、根に神経毒を含み、その形が人のようにも見えるものもあることから、引き抜くと悲鳴をあげ、その悲鳴を耳にした者は気が狂うと言われたナス科の植物。秋に開花するこの種は女性とされ、英語圏ではウーマンドレイクと呼ばれる。
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Senecio rowleyanus 正式和名はミドリノスズ、一般にはグリーンネックレスと呼ばれ親しまれる南アフリカ原産の多肉植物。一昔前ならオシャレと言われたかも知れない喫茶店の窓際に下げられていそう。何処かできっと目にはしていると思うけれど、その花は記憶にないのではと思い、ここに掲載。
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biz-journal.jp/i/2018/12/post… 去年国民が納得するような議論もなく決められてしまった種子法の廃止。そんなことがあったことすら知らない人も多いと思う。我々の命を繋ぐ食物となる植物の種を守るためにあった法律を廃止するにはそれなりに納得できる説明が必要だったはず。私が国家だと言うのなら是非。
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Bryophyta 世界中におよそ2万種の存在が確認されている苔植物。素人目には苔の塊としか見えない中にいくつかの種類を見付けることも良くあるらしい。苔の観察はじっくりと対象を見る必要があり。ある観察会では一つの渓谷を回る予定が駐車場の入り口だけで終わってしまったという逸話があるくらい。
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元旦に流れてきたツィートにあった「龍の親子が住むという松」。東日本大震災の津波の後に残った気仙沼の「龍の松」。モロッコにある龍の頭を想像させるような木。月の光の中に兎を見つけてしまう人間にはきっと一本の木の中に龍以外にもいろんなものが見えてくるんだろうなと楽しくなってしまう。
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galanthus ガランサス、スノードロップ待雪草とも呼ばれる。エデンの園を追われイヴが冬の雪の原に凍えていたところを天使が雪をこの花に変えて慰めたという。ついでに天使はこの花にガランタミンというアルツハイマーや記憶障害に効果があるという薬を作るアルカロイドを忍ばせておいてくれた。