草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(いいね順)

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本来自然界には、黄色いアサガオの花は存在しない。それなのに江戸時代には黄色いアサガオが存在したとする記録が残っており、どうやって黄色いアサガオを当時の人たちは作れたのか謎だった。しかし3年前、キンギョソウの遺伝子をアサガオで機能させることで黄色いアサガオを再現することに成功した。
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Lithops リトープス、ハマミズナ科の多肉植物。南アフリカ、オーストラリアなどの主に南半球の乾燥地帯に生息。見た目はほぼ石。4枚目の図の様な状態で自生し、他の植物同様に根を持つが、他の植物に比べ水分や養分を地中から吸収する能力は低い。
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Decaisnea fargesii デカイスネア・ファルゲシー、ネパール チベット 中国辺りを原産地とする落葉低木。英語でdead man's finger (死者の指)とかブルー・ソーセージなどと呼ばれる実をつけるアケビの仲間。食べた人の話ではスイカのような味だとか。
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Utricularia sandersonii ウサギゴケ、可愛い姿からこの花が多年性食虫植物だと思う人は少ないのではないだろうか。南アフリカ固有の湿地に生える岩生植物。根に捕虫袋を持ち、地中の微小生物を捉え消化する。まさに可愛い顔してエグい事するヤツ。
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Rubus fruticosus ブラックベリーはバラ科の低木、ブルーベリーはツツジ科、ストロベリーはバラ科の多年草。同じベリーでもその出自は違う。ちなみに黒イチゴとブラックベリーはまったく別物。berryという言葉はかなり広い意味を持ち日本語的な感覚の果実の分類とは別の枠組みを持つような言葉。
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植物に嗅覚はあるのか?どうやら答えはイエスらしい。自ら香りを発する植物たち。香りは植物にとっての言語、つまりコミュニケーション・ツールらしい。媒介者とのコミュニケーション、そして植物同士の間で香りによって互いの情報を交換することもあるらしい。いつかこの香りの意味が解読できるかも。
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Nigella ニゲラ、キンポウゲ科の属の一つ。花は白、青、ピンクなどだが、種が黒いことからクロタネソウ、ニゲラ(ラテン語の黒に由来する)。英語圏では花の時期は「霧の中の愛」とよばれ、結実した時期には「薮の中の悪魔」と呼ばれる。しかしこの悪魔色々と薬効があるようで研究もされている。
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Anguloa Uniflora アングロア・ユニフロラ、南米原産の蘭。アンデルセンの「おやゆび姫」はチューリップから生まれたけれど、この花からも小さな赤ちゃんたちの笑い声が聞こえそう。偶然だけども、アングロア属の蘭はチューリップ蘭とも呼ばれる。人の想像力は所詮自然を超えることは出来ない?
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Strongylodon macrobotrys ヒスイカズラ、フィリピン諸島を原産地とする神秘的なエメラルドグリーンが美しい花。蝙蝠を媒介者として結実するため、日本の植物園などで育てるヒスイカズラは絵筆を使って人工的に授粉する。まれに苗が流通することもあるが温度差の激しい日本の環境では温室が必要。
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oxalis versicolor オキザリス・ヴァーシカラー、和名は絞りカタバミ。oxalis palmifrons オキザリス・パルミフロンス、和名は孔雀の舞。oxalis triangularis オキザリス・トライアングラリス 、和名は三角葉オキザリス。野に咲く小さな花がヒトの手で庭に持ち込まれるとこんなになってしまう。
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Sisyrinchium Rosulatum ニワゼキショウ、庭石菖の名前が示す通りアヤメ科の植物。花は5mm程度と小さく、受粉すると1日で萎んでしまう。潔いと言えば聞こえは良いけど、ちょっと寂しい。雑草扱いされるが、この種を育てる園芸家もいるし種も販売されているのでお好きな方はどうぞ。
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Myosotis scorpioide ワスレナグサ、ドナウ川の川辺に咲くこの花を恋人のために摘もうとして流れに飲まれてしまった男が恋人に残した最期の言葉「僕を忘れないで」が花の名前になったとされる。英語でも、そのままforget-me-not。和名は植物学者川上滝弥によって勿忘草とされた。
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白磁貼花文籠形壺 兵庫陶芸美術館蔵。この籠の中に収まった花々そしてその花弁一枚一枚が雄蕊の一本までもが土を練り火を通して出来た陶芸の世界のものだとセピア色の写真一枚では信じられないかも知れない。この世界を創ったという神さまも驚く。
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Viola odorata ニオイスミレ、香水の原料として古くから栽培されるスミレ科スミレ属の多年草。部屋にこの小さな花が一輪あるだけでその香りに満たされる。種子や根茎には神経毒のビオリンが含まれる。また花には鎮静作用があるということで古代ギリシャでは精神を安定させるためにつかわれた。
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Osmanthus fragrans var. aurantiacus  キンモクセイ、モクセイ科の常緑小高木。樹皮が犀の脚を連想させるということから木犀(モクセイ)と呼ばれる。観賞用の樹木として植えられることが多いが、その花冠は酒やお茶の香り付けに利用されたり、薬用にされたりと人の生活によく関わる植物。
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Acacia dealbata ミモザ、「想い出のミモザが君の帽子の上に安らぐ」とジャン・コクトーが詠った花。ミモザの花が咲くと、彼女はその花を持ってパリから50kmほど南のコクトーが眠る礼拝堂ミリ・ラ・フォレにバイクで出掛けたと言っていたけど、一緒に行った訳じゃないので本当か嘘か僕は知らない。
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日本から輸出された葛が想定外の異常繁殖、ほぼ九州と同じ面積のアメリカの土地を葛が覆ってしまったと云うのだから、ちょっと驚いてしまう。アメリカじゃ葛湯も葛きりも嗜まれないだろうから迷惑な話。でも、葛からすれば別に人のために生きてる訳じゃないからねって、ことだろうけど。
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dracaena draco ドラセナ・ドラコ、リュウケツジュ、赤い血のような樹脂を分泌することから龍の血を流す樹木として知られてきた。赤い樹脂は薬として、染料の原材料として重宝されている。また中世ヨーロッパでは錬金術や魔術の用材としても流通していたそうだ。
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nigella クロタネソウ、ニゲラの名前でも広く流通。主に鑑賞植物として栽培されるが中東辺りでは香辛料として利用されることもある。花の色は白、青、黄、ピンク色、薄紫などバラエティに富み「ペルシアの宝石」と例えられることもある。ただしこの花弁に見えるのは萼で葉が変化したものである。
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Ficus carica L. イチジク、無花果などと漢字で書かれるけれど、花はちゃんとある。果実だと思って食べている部分は「花嚢」であり、その中に数え切れないほどの白い小花を咲かせている。すべての花が「咲き誇る」なんて思うのは大間違いでひっそりと隠れて咲く花だってあるんだ。
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Bryophyta 世界中におよそ2万種の存在が確認されている苔植物。素人目には苔の塊としか見えない中にいくつかの種類を見付けることも良くあるらしい。苔の観察はじっくりと対象を見る必要があり。ある観察会では一つの渓谷を回る予定が駐車場の入り口だけで終わってしまったという逸話があるくらい。
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tacca chantrieri 黒猫や蝙蝠を連想させる花の姿から別名 ブラックキャット・バットフラワーなどと呼ばれる。和名はクロバナタシロイモ。ヤマイモの近種。熱帯アジアの原産で主に鑑賞用に栽培されるが、地下茎よりデンプンを採取するために栽培されることもある。鑑賞植物として普通に流通している。
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lberis イベリス、イベリア半島に多く自生することからつけられた名前。陽に向かいその茎を曲げて育つことからマガリバナという名前でもしられる。日本には明治時代に渡来し、園芸品種として春のガーデニングには重宝される。存在を主張しないけれど、しっかりと春を感じさせてくれる。
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Magnolia grandiflora タイサンボク、モクレン科の常緑高木。公園樹や庭木として親しまれる北米中南部原産の植物。日本には明治時代に入ってきた。タイサンとは中国山東省にある泰山に由来する名前、見映えする花や樹形を名山に例えたという。また香りが良いことでもしられる。
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アイスクリームなどでお馴染みのヴァニラが蘭の一種だと知っている人は、それ程多くないと思うけれどどうだろうか?その種子鞘にキュアリングと呼ばれる醱酵と乾燥を繰り返すことによって、あの甘い香りをもたらす。収穫したばかりの種子鞘にはあの香りはないのだから誰があの香りを見つけたのか?