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バイオリンの数え方は「丁(ちょう)」が適切。本来は「挺」ですが、常用漢字ではないため「丁」が通用しています。この「丁」が用いられるおおまかな基準は「手に持って使う器具、道具、楽器」で、他の主な例に、鎌、かんな、ギター、銃、はさみ、まな板などがあります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20211027
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「ビデオテープレコーダー」の略語「VTR」。物としてのビデオテープを見ることは減りましたが、「録画映像」を指す言葉としての「VTR」は生き延びてゆく可能性が高そうです。
mainichi-kotoba.jp/enq-184
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「けが人がタンカーで運ばれる」などと書かれているのを何度か見たことがあります。「タンカー」が「担架」のことだと気づくまで少し戸惑いましたが、最初に耳で覚えた言葉の場合、そういうカタカナ語なのだと思い込んでしまうこともありそうです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20211010
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伊丹市があるのは大阪府ではなく兵庫県。「大阪府の伊丹市」という間違いは定番で,同じように取り違えられやすい場所は他にもあちこちにあります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20211009
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「3タテ」の本来の意味は「3連敗」ですが、「3連勝」と取る人が多数派でした。
mainichi-kotoba.jp/enq-277
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難しい「まざる」の使い分け。交は「とけあわないまじり方」、混は「とけ合うまじり方、容易に元の状態に戻せないまじり方」というのが基本です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200919
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「ついきゅう」の表記は使い分けに迷う定番の一つ。一般的に、責任は「追及」(追い詰める)、原因は「追究」(追いきわめ、明らかにする)、幸福は「追求」(追い求める)するものです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210919
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鳥の「はね」。つばさという意味なら「羽」ですが、バラバラになったものは「羽根」と書きます。「扇風機のはね」のような、羽根形の器具・部品も「羽根」。でも「はねを伸ばす」のような比喩は「羽」です。どっち?と時々こんがらがりそうになります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210915
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「26日きらきら」「星野とちみみ」。実際のゲラで遭遇した意味不明な文字列です。一体何が起きたのか、そしてどう直したらいいのか。この謎、解けますか?
#校閲クイズ 答え合わせ→ mainichi-kotoba.jp/quiz-20210905
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「欲しい」は、「~が欲しい」という場合は漢字ですが、「~してほしい」など動詞に付いて「そうしてもらいたい」といった意味になる場合は平仮名にします。こういった付属的な意味を添えるため補助的に使われる語は漢字にしないのが基本になっています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210829
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いわゆる“オタク”層で主に使われてきた「推し」。どれだけ一般に理解されているかという質問でしたが、「意味がわかる」とした人はなんと96%。芥川賞作品のタイトルにも使われるなど、すっかり浸透した様子がうかがえます。
#ことばの質問 結果と解説mainichi-kotoba.jp/enq-372
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「づくし」と「ずくめ」は似ている感じがあり混同されることもありますが、意味が違います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200801
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しばしば見かける逆接の「……にも関わらず」は、新聞では「……にもかかわらず」と直します。その理由を詳しく解説します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20190720
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相手を待たせた時のあいさつは「おまちどう(さま)」ではなく「おまちどお(さま)」。漢字を使うと「お待ち遠(様)」になるので、「どお」なのが分かります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210818
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8月2日からの緊急事態宣言の地図に直すべきところがあります。どこでしょう。
#校閲クイズ 答え合わせ→ mainichi-kotoba.jp/quiz-20210801
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東京オリンピックの開会式で君が代を歌ったMISIAさん。「国歌を斉唱」と決まり文句のように言ってしまいがちですが、斉唱は「同一旋律を二人以上でうたうこと」(広辞苑)。歌手が1人で歌うような場合は「独唱」になるので、「斉唱」とは言えません。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210724
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「前人みとう」の漢字表記は、「未到」は主として業績・記録に、「未踏」は主として土地に、と使い分けています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200701
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新聞の投稿欄のタイトルで「想う」を使いたかったけれど、「おもう」とは読ませられないと言われ断念しました。きれいで、意味深い「想う」が使えない不思議が、納得いきません--と読者からの異議申し立てが。これに対する用語担当者の回答を掲載します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20170527
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#読めますか
淫雨 =正解率35%
洒涙雨 =32%
私雨 =23%
雨気 =44%
怪雨 =35%
「淫雨」は長雨のこと。ここでの淫は「限度を過ぎる」という意味だ。 mainichi-kotoba.jp/kanji-031
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ひさしぶりに見た「年棒」。古典的な誤字です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200621
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「とうとい」は意味によって使い分けています。尊敬、尊重する意味では「尊い」ですが、貴重という意味合いが強いときは「貴い」。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200617
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「人は言葉を聞いた時、心の中の辞書に照らして自然か不自然かという区別をしている」
心理学者と辞書編集者の「頭の中にある意味 vs. 辞書に書かれた意味」をテーマにした対談は、言葉の意味が簡単には説明しきれないことの面白さや不思議さを実感させられるものでした。
mainichi-kotoba.jp/blog-20210612
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「断トツ」は「断然トップ」の略なので「断トツのトップランナー」は意味がダブります。また、たまに見る「断トツの最下位」などは、矛盾する表現ということになります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210606
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「阿佐ヶ谷駅」か「阿佐ケ谷駅」か。小さく「ヶ」だったり大きく「ケ」だったりするものはカタカナではなく、漢字からできた“記号”です。
mainichi-kotoba.jp/blog-20170429
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「幕間」をどう読むか。本来の読み方とされる「まくあい」を選んだ人が最多でしたが、「まくま」派と大差はつかず。辞書類の大半は「まくま」を誤読としていますが、一部には許容するかに見えるものもあり、読み方の揺らぎがうかがえます。
#ことばの質問 結果と解説mainichi-kotoba.jp/enq-347