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漫画の校閲は新聞記事とは全く違ったチェックポイントが多く、なかなか大変です。飼い猫のしっぽがあり得ないほど長く伸びているとか、登場人物の名前が違っているとか。辞書に載っていない俗語の扱いも難しいものがあります。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/192084
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毎日新聞・校閲の長い歴史の中で培ってきた校閲のノウハウ、校閲のこころを、現役校閲記者が動画の中で語る「校閲力講座」をスタートさせました。
入門編は動画20本で2000円 (税込み)です。
詳しくは↓
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/186126
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「広島風お好み焼き」と言うと広島の人は怒るので「広島風」は取った方がよいかと聞かれました。筆者は広島出身ですが、「広島風」でよいと答えました。この問題はよく話題になり、「広島流」という言葉も生まれています。広島サミットを前に調べました。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/186099
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法的に結婚することを「入籍する」と表現されることは多いのですが、入籍とは、既にある戸籍に入ること。現在は結婚すると新しい戸籍が作られるのが基本なので「入籍」は誤用になります。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/95436
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しばしば混用される「おざなり」と「なおざり」。すべきことに対して「おざなり」は「全くやらないわけではないけれども、いいかげんに済ませる」、「なおざり」は「放置したりおろそかにしたりする」という意味合いが。ニュアンスの差はおろそかにしたくないものです。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/92749
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まさか、閣僚の国会答弁で「ディスる」という言葉を聞くとは。高市早苗さんの発言をきっかけに、「ディスる」という言葉がどれだけ辞書に採用されているか調べました。小学生の重い指摘もお伝えします。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/184809
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「美味しい」は意味が伝わりやすい漢字表記ですが、常用漢字表にない読みなので新聞ではひらがな。もとは「味が良い」という意味で宮中の女官が使った「いしい」という形容詞に接頭語「お」がついた言葉です。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/695
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フリー校閲者が主人公の川上未映子さんの小説「すべて真夜中の恋人たち」英訳版が全米批評家協会賞の最終候補になりました。校閲者の実感が文学の言葉に昇華され、すべての校閲者が読むべき本だと思います。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/180809
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「校閲は新人とベテランが全く対等。できるかできないか、ただそれだけ」
mainichi-kotoba.jp/blog-20190105
#プロフェッショナル仕事の流儀 に出演した #大西寿男 さんをはじめ、出版校閲者の方々と2018年に語り合いました。
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「何をどうやって調べたか、そのプロセスが引き出しになってあとで生きてきたりします」
mainichi-kotoba.jp/blog-20181229
#プロフェッショナル仕事の流儀 に出た #大西寿男 さんををはじめ、出版校閲者の方々と2018年に語り合いました。
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日本郵便が「年賀状」を発行……つるっと読んでしまいましたが、誰かに向け新年のあいさつを書いて初めて年賀状になるのであって、日本郵便が発行するのは「年賀はがき」では?との指摘が。言われてみればその通りです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20221231
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#読めますか
皓月 =正解率70%
群雲 =76%
月は世々の形見 =38%
嘯風弄月 =82%
霽月 =35%
正解率が低かった「月は世々の形見」は大型の辞典にしか載っていませんが、知られていないのが不思議なほど美しいことわざです。 mainichi-kotoba.jp/kanji-412
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「オンラインゲームに課金する」という表現は、実際によく使われているようですが、支払う側の言葉遣いとしては、やはり違和感があります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160425
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「崇」(たか)が「祟」(たたり)になっていないかは必須の確認ポイント。後者はそもそも名前に使うような字ではないはずですが、小さい字では酷似して見え、しばしば間違っています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160420
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地域で開かれる「○○フェスティバル」。かつてよく「○○フェスタ開かれる」と見出しがつき、校閲から「その二つは別の言葉ですよ」と直すように何度もアピールした。外国由来の言葉は日常会話でもよく使うが、元の意味を正確に捉えておかないと、誤解や間違いの元になる。
mainichi-kotoba.jp/blog-20221030
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「ボトムスを履く」という書き方。「履」は靴などを足につける時に使う漢字で、ズボンなどを身につけるときは「穿」を使います。新聞では「穿」が常用漢字ではないので平仮名にします。
mainichi-kotoba.jp/photo-20171012
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難しい「まざる」の使い分け。交は「とけあわないまじり方」、混は「とけ合うまじり方、容易に元の状態に戻せないまじり方」というのが基本です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200919
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カザフスタンの首都名は2019年に「ヌルスルタン」に変更されていましたが、今月19日、以前の「アスタナ」に戻されました。同国で首都の名などが変わったのは、1991年の独立以降これで5回目。注意したい首都名の筆頭といえます。
mainichi-kotoba.jp/blog-20220925
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「3タテ」の本来の意味は「3連敗」ですが、「3連勝」と取る人が多数派。毎日新聞では連敗の意味に限定していますが、変化の兆しもあるようです。
mainichi-kotoba.jp/enq-277
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「対処療法」はよくある間違いで、「対症療法」とするのが正解です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200916
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「~して欲しい」は「~してほしい」と、ひらがなで書くルールがあることを紹介したところ、多くの反響をいただきました。漢字で書けるのにひらがなで書く言葉は他にもいろいろあります。その理由や見分け方、どんなものがあるかなど、少し詳しく説明してみます。
mainichi-kotoba.jp/blog-20220918
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複数の内容を並べる場合、「~たり、~たり」を省略せずに書くのが正しく、小学生向けの全国学力テストで書き直す問題が出題されたこともあります。省略しない理由を考えてみました。
mainichi-kotoba.jp/blog-20160116
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「欲しい」は、「~が欲しい」という場合は漢字ですが、「~してほしい」など動詞に付いて「そうしてもらいたい」といった意味になる場合は平仮名にします。こういった付属的な意味を添えるため補助的に使われる語は漢字にしないのが基本になっています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210829
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いわゆる“オタク”層で主に使われてきた「推し」。どれだけ一般に理解されているかという質問でしたが、「意味がわかる」とした人はなんと96%。すっかり浸透した様子がうかがえます。
mainichi-kotoba.jp/enq-372