51
「とうとい」は意味によって使い分けています。尊敬、尊重する意味では「尊い」ですが、貴重という意味合いが強いときは「貴い」。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200617
52
「3タテ」の本来の意味は「3連敗」ですが、「3連勝」と取る人が多数派。毎日新聞では連敗の意味に限定していますが、変化の兆しもあるようです。
mainichi-kotoba.jp/enq-277
53
「ググる」という言葉が辞書に載るほどグーグルで検索する人が多くなりましたが、果たして校閲の調べ物にグーグルは向いているのでしょうか。最近調べた検索結果では目指す情報にすぐにたどり着けず、他社の方が速かったことをご報告します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20220417
54
地域で開かれる「○○フェスティバル」。かつてよく「○○フェスタ開かれる」と見出しがつき、校閲から「その二つは別の言葉ですよ」と直すように何度もアピールした。外国由来の言葉は日常会話でもよく使うが、元の意味を正確に捉えておかないと、誤解や間違いの元になる。
mainichi-kotoba.jp/blog-20221030
55
「けが人がタンカーで運ばれる」などと書かれているのを何度か見たことがあります。「タンカー」が「担架」のことだと気づくまで少し戸惑いましたが、最初に耳で覚えた言葉の場合、そういうカタカナ語なのだと思い込んでしまうこともありそうです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20211010
56
バイオリンの数え方は「丁(ちょう)」が適切。本来は「挺」ですが、常用漢字ではないため「丁」が通用しています。この「丁」が用いられるおおまかな基準は「手に持って使う器具、道具、楽器」で、他の主な例に、鎌、かんな、ギター、銃、はさみ、まな板などがあります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20211027
57
「いい加減」には文字通りに「適度」という意味のほか、アクセントが変わりますが「無責任」「でたらめ」などの意味もあります。分かりやすいよう、後者の意味の場合はひらがなで「いいかげん」と書くことにしています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200503
58
#読めますか
皓月 =正解率70%
群雲 =76%
月は世々の形見 =38%
嘯風弄月 =82%
霽月 =35%
正解率が低かった「月は世々の形見」は大型の辞典にしか載っていませんが、知られていないのが不思議なほど美しいことわざです。 mainichi-kotoba.jp/kanji-412
59
缶ジュースなら「1本、2本」と数えますが、空き缶になると「1個、2個」に。私たちは「容器と中身の関係を無意識のうちに感じながら数え分けをしている」(飯田朝子著「数え方の辞典」小学館)ようです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200308
60
「人は言葉を聞いた時、心の中の辞書に照らして自然か不自然かという区別をしている」
心理学者と辞書編集者の「頭の中にある意味 vs. 辞書に書かれた意味」をテーマにした対談は、言葉の意味が簡単には説明しきれないことの面白さや不思議さを実感させられるものでした。
mainichi-kotoba.jp/blog-20210612
61
「づくし」と「ずくめ」は似ている感じがあり混同されることもありますが、意味が違います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200801
62
「鬼滅の刃」の主人公「竈門炭治郎」の「竈」が時々、異体字の「竃」で出てくるので、目をこらして確認しています。手書きで指摘するのも、ちょっと大変です。「炭治郎」も「炭次郎」と間違っていることがあります。こちらは「長男だから」次郎ではないと覚えられそうです。
mainichi-kotoba.jp/photo-2021031
63
漫画の校閲は新聞記事とは全く違ったチェックポイントが多く、なかなか大変です。飼い猫のしっぽがあり得ないほど長く伸びているとか、登場人物の名前が違っているとか。辞書に載っていない俗語の扱いも難しいものがあります。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/192084
64
「こえる/こす」の漢字表記は迷いやすいですが、「上にでる」「超過」の場合は「超」を、「通り過ぎる」「年月を経る」といった場合は「越」を使います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210407
65
「広島風お好み焼き」と言うと広島の人は怒るので「広島風」は取った方がよいかと聞かれました。筆者は広島出身ですが、「広島風」でよいと答えました。この問題はよく話題になり、「広島流」という言葉も生まれています。広島サミットを前に調べました。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/186099
66
「sustainable」を片仮名で書くと? 「声掛け」は、こえ「か」け? こえ「が」け? 「依存」は、い「ぞ」ん? い「そ」ん? 「みんながどう言っているか」を重視する三省堂国語辞典では、8版でこれらの「読み方」が変わっています。
mainichi-kotoba.jp/blog-20211226
67
「阿佐ヶ谷駅」か「阿佐ケ谷駅」か。小さく「ヶ」だったり大きく「ケ」だったりするものはカタカナではなく、漢字からできた“記号”です。
mainichi-kotoba.jp/blog-20170429
68
ワクチン接種を受けた後に発熱したり接種部位が腫れたりするのは「副作用」ではなく「副反応」と言います。新型コロナウイルスのワクチン接種が各地で進められていますが、副作用と副反応の違いは押さえておきたいところです。
#再思三省
mainichi.jp/articles/20210…
69
「部長から寸志を賜る」「アニメ好きの血がうずく」「人類は科学の恩恵にあやかってきた」などの言い方は誤り――明鏡国語辞典は言葉の正誤に詳しく、校閲者が座右に置きたい辞書の一つです。
mainichi-kotoba.jp/blog-20201219
70
まさか、閣僚の国会答弁で「ディスる」という言葉を聞くとは。高市早苗さんの発言をきっかけに、「ディスる」という言葉がどれだけ辞書に採用されているか調べました。小学生の重い指摘もお伝えします。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/184809
71
いわゆる“オタク”層で主に使われてきた「推し」。どれだけ一般に理解されているかという質問でしたが、「意味がわかる」とした人はなんと96%。芥川賞作品のタイトルにも使われるなど、すっかり浸透した様子がうかがえます。
#ことばの質問 結果と解説mainichi-kotoba.jp/enq-372
72
サイトのリンクを「はる」という場合、他の情報と「つなぐこと」という意味合いを含む「張る」を使います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200322
73
「26日きらきら」「星野とちみみ」。実際のゲラで遭遇した意味不明な文字列です。一体何が起きたのか、そしてどう直したらいいのか。この謎、解けますか?
#校閲クイズ 答え合わせ→ mainichi-kotoba.jp/quiz-20210905
74
「ビデオテープレコーダー」の略語「VTR」。物としてのビデオテープを見ることは減りましたが、「録画映像」を指す言葉としての「VTR」は生き延びてゆく可能性が高そうです。
mainichi-kotoba.jp/enq-184
75
「オンラインゲームに課金する」という表現は、実際によく使われているようですが、支払う側の言葉遣いとしては、やはり違和感があります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160425