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東京オリンピックの開会式で君が代を歌ったMISIAさん。「国歌を斉唱」と決まり文句のように言ってしまいがちですが、斉唱は「同一旋律を二人以上でうたうこと」(広辞苑)。歌手が1人で歌うような場合は「独唱」になるので、「斉唱」とは言えません。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210724
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法的に結婚することが「入籍する」と表現されることは多いのですが、入籍とは、既にある戸籍に入ること。現在は結婚すると新しい戸籍が作られるのが基本なので「入籍」は誤用になります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210321
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東京・両国にある江戸東京博物館の所在地は、東京都墨田区横網(よこあみ)。隣には大相撲で有名な国技館があり、この一帯の地名である「横網」を横綱(よこづな)と思い込んでしまったであろうケースは、やはり多くあります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210523
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日本郵便が「年賀状」を発行……つるっと読んでしまいましたが、誰かに向け新年のあいさつを書いて初めて年賀状になるのであって、日本郵便が発行するのは「年賀はがき」では?との指摘が。言われてみればその通りです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20221231
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「前人みとう」の漢字表記は、「未到」は主として業績・記録に、「未踏」は主として土地に、と使い分けています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200701
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「何をどうやって調べたか、そのプロセスが引き出しになってあとで生きてきたりします」
mainichi-kotoba.jp/blog-20181229
#プロフェッショナル仕事の流儀 に出た #大西寿男 さんををはじめ、出版校閲者の方々と2018年に語り合いました。
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しばしば見かける逆接の「……にも関わらず」は、新聞では「……にもかかわらず」と直します。その理由を詳しく解説します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20190720
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「崇」(たか)が「祟」(たたり)になっていないかは必須の確認ポイント。後者はそもそも名前に使うような字ではないはずですが、小さい字では酷似して見え、しばしば間違っています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160420
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「女医」は「女性の医者」という意味の言葉ですが、男性の医者を「男医」とはいいません。「女医」は「医者は男性がなるもの」という古い意識に基づく言葉といえます。今の時代、性別を記す必要がある場合は「男性医師」に対応する「女性医師」でよいのではないでしょうか。
mainichi-kotoba.jp/photo-20211127
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鳥の「はね」。つばさという意味なら「羽」ですが、バラバラになったものは「羽根」と書きます。「扇風機のはね」のような、羽根形の器具・部品も「羽根」。でも「はねを伸ばす」のような比喩は「羽」です。どっち?と時々こんがらがりそうになります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210915
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しばしば混用される「おざなり」と「なおざり」。すべきことに対して「おざなり」は「全くやらないわけではないけれども、いいかげんに済ませる」、「なおざり」は「放置したりおろそかにしたりする」という意味合いが。ニュアンスの差はおろそかにしたくないものです。
mainichi-kotoba.jp/enq-325
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三省堂国語辞典は8年前の7版で「美人が7人もいなくなった」と話題になりました。「古めかしく感じられたり、昔の男性目線で書かれたりした用例だった」という考え方で用例から「美人」という語を削除したのです。今回の8版でも、そうした考え方をさらに進めています。
mainichi-kotoba.jp/blog-20211229
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いわゆる“オタク”層で主に使われてきた「推し」。どれだけ一般に理解されているかという質問でしたが、「意味がわかる」とした人はなんと96%。すっかり浸透した様子がうかがえます。
mainichi-kotoba.jp/enq-372
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「ついきゅう」の表記は使い分けに迷う定番の一つ。一般的に、責任は「追及」(追い詰める)、原因は「追究」(追いきわめ、明らかにする)、幸福は「追求」(追い求める)するものです。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210919
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難しい「まざる」の使い分け。交は「とけあわないまじり方」、混は「とけ合うまじり方、容易に元の状態に戻せないまじり方」というのが基本です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200919
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しばしば混用される「おざなり」と「なおざり」。すべきことに対して「おざなり」は「全くやらないわけではないけれども、いいかげんに済ませる」、「なおざり」は「放置したりおろそかにしたりする」という意味合いが。ニュアンスの差はおろそかにしたくないものです。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/92749
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中学生のAくんは、漢字の読みを聞く設問で稲妻(いなずま)を「いなづま」と書いて減点されてしまい、納得がいきません。「なんで『稲』と『妻』なのに『いなづま』じゃないんだろう」。あなたはAくんの疑問に答えることができますか?
mainichi-kotoba.jp/blog-20140222
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「対処療法」はよくある間違いで、「対症療法」とするのが正解です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200916
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「幕間」をどう読むか。本来の読み方とされる「まくあい」を選んだ人が最多でしたが、「まくま」派と大差はつかず。辞書類の大半は「まくま」を誤読としていますが、一部には許容するかに見えるものもあり、読み方の揺らぎがうかがえます。
#ことばの質問 結果と解説mainichi-kotoba.jp/enq-347
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ひさしぶりに見た「年棒」。古典的な誤字です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200621
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駅名は「霞ケ関」ですが地名は「霞が関」。中央省庁の代名詞として使う場合も地名なので「霞が関」を使います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160516
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「美味しい」は意味が伝わりやすい漢字表記ですが、常用漢字表にない読みなので新聞ではひらがな。もとは「味が良い」という意味で宮中の女官が使った「いしい」という形容詞に接頭語「お」がついた言葉です。
salon.mainichi-kotoba.jp/archives/695
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難しい「まざる」の使い分け。交は「とけあわないまじり方」、混は「とけ合うまじり方、容易に元の状態に戻せないまじり方」というのが基本です。
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相手を待たせた時のあいさつは「おまちどう(さま)」ではなく「おまちどお(さま)」。漢字を使うと「お待ち遠(様)」になるので、「どお」なのが分かります。
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