西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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―というわけで少女がクマさんたちにきちんと謝罪して、クマさんたちも大人の対応をして「また遊びにおいで」と手を振ってくれるヴァージョンも出現しましたが、正直いって面白くありません。やはり窓から飛び出してこその教訓話でありましょう。エルソン読本から、絵はケイト・ディール。
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やはり「三匹の熊さん」のお話は犯行が露見してからの緊迫感と脱兎の如き逃走が重要だと思います。挿絵画家の腕の見せ所でしょう。クマさんの描写もリアリズムから着ぐるみ風までいろいろあって興味深いです。何事にせよ逃げ足は大事という教訓は読み取れるのであります。
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暦。9月9日は「九九の日」。図は当館の資料にあるヴィクトリア朝英国で使われていた九九表。あちらは「ににんがし、にさんがろく」とマントラ風に覚えるのではなく、この種の表を参考に two times three is six といった感じで暗記していたようです。ゆえに別名を times table 。通貨換算表も付録。
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ナーサリーマジック。ユージン・フィールドの詩「シャッフルシューンとアンバーロックス」では老人と子供がともに積み木遊びに興じます。子供は大人になったらお城を建てると言い、老人は自分が建てた城を語るのであります。ともに人ではないようです。絵はマクスフィールド・パリッシューー
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雑。ガーデニングの一部門としての養蜂は子供向け説話集にもよく登場します。神様がミツバチたちに授けた知恵と勤勉をよく学べ、と子供にさとすのであります。またミツバチたちを家族として遇し、喜びも悲しみも分かち合うべし、と。養蜂は独自のフォークロアを形成しているので面白うございます。
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「生まれ変わったらギリシャの金細工師が作るような黄金の小鳥のオルゴールとなって、過去現在未来の歌をさえずってビザンチウムの王侯貴族を眠らせない」とイエイツが歌ったあれですわ。 twitter.com/MiokoYamaguchi…
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雑。19世紀末には「ネコのお茶会」は一個のジャンルとして成立していたようです。それぞれ、子猫用、若猫用、成猫用と描写の分化も進み、ネズミが出て騒ぎになるとかフランス帰りのお嬢様をめぐる鞘当てとか、お約束の展開も。背伸びをする中産階級の戯画とも解釈できますので、興味深いのであります。
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猫たちのパーティーに関して再掲。青いドレスのお嬢様猫がフランス帰り、大胆にも青年猫を自分からダンスに誘うのであります。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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猫のお茶会関連で再掲。子猫たちを集めて社交界デビューの下準備といったところでしょう。大きなリボンがドレスコードと思われます。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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この儀式を行わないとミツバチたちが元気をなくす、よそに行ってしまうと言われておるのです。国家元首がどうこうではなく、家族の慶弔と世間の趨勢を知らせるのが目的であります。 twitter.com/yusai00/status…
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養蜂関連で再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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注意すべきは、女王陛下の崩御に際して喪章をつけてよい巣箱はロイヤル・ビーキーパーのそれだけであって、英王室に無関係の巣箱に黒リボンを巻いてもミツバチが混乱するだけでしょう。基本、ファミリー内の手続きということで。もちろん重要ニュースとしてミツバチたちに伝えるのはありです。
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トレンドにある「蛙化現象」? 昔は図のような状況を指したのでしょうが、さて。
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雑。こちらは犬の食事会。お歴々を招いてのパーティーなのですが、酒癖の悪いブルドッグ氏を招くかどうか思案顔。招かないとそれはそれでトラブルなのです。ネコに較べて犬の社交界は描写が少ない印象です。独自に集会を開いたりしないからでしょう。クロンハイムのクロモは見事の一言。
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雑。昔の子供の遊びというか占いというか。ボタンがたくさんついている服を見ると「金持ち、貧乏、乞食か泥棒、医者か弁護士、商人か酋長」といった感じで数えていって最後に当たったものが将来の姿というゲーム。選択肢のバリエーションを増やすことでたちの悪い呪詛にもなりえるのでありますーー
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実はアガサ・クリスティーは危うく幽霊にされるところだったのであります。「1926年12月の有名小説家失踪事件。乗り捨てられた車が発見された地域の住民が2週間もたたずにヴィジョンを見るようになり、白いアパリション目撃の報告がなされた」。幽霊発生のメカニズムの一つということでーー
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雑。「パティーと魔法の水瓶」のお話。今度はムーア・バンタ版を発見。絵はデュリン。ストーリーはほぼ同一ですが形容などが現代風。水瓶氏も万能執事として大活躍します。地下牢に閉じ込められたパティーを救出し、追手を大量放水で足止め。とてもかっこいいです。おかげで無能王子に魅力なし。
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子供に与えるラッシュリングとして最適ではないですか。 twitter.com/kusabanaasobi/…
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アティックマジック attic magic 。屋根裏部屋 attic を舞台とする魔法伝承の類。だいたい古いもの、隠しておいたものがよみがえったり、怖いものが潜んでいるのです。ナーサリーマジックと同様、こちらも収集して分類整理しておこうと思います。
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伝承。リーランドによれば、イングランドのガマガエルたちは年一回、どこぞの石柱の周りに集まり、美女に変身してダンスパーティーを行うとのこと。妖精集会に似ていますが、美女たちが黒い瞳をしているので見分けがつくそうです。この宴は雨が一滴でも降ってきたら変身が解けてお終い。
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トレンドに「かごめかごめ」がありますので。 籠目は六芒星なので、いろいろと妄想が捗るのは当然でありましょう。ここに閉じ込められた鳥はなにものか、などと。
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悪霊の類は籠の目あるいは篩や網の目を数える習性があり、数えているうちに本来の使命を忘れたり夜明けになったりするとのこと。ゆえに籠や篩は魔除けとして使えるとの伝承があちこちに。興味深いのであります。
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スターチャーム 「手鏡を星に向け、続いてその星を鏡の中に見る。そのまま一言も発さずに星の光のなかにとどまると星の祝福を得るであろう」 祝福は微かな風が頬にふれるといった形をとる、とリーランドは語っています。星の天使がキスしているんだそうです。絵もリーランド。
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「川辺にて、魚が跳ねるのを見たならすかさず願いを唱えよ。着水までに唱えられたら願いはその日のうちにかなうであろう」 こちらもリーランドから。流れ星以上に時間がないと思われますが、「カネ!」と一言叫ぶのは難しくないかもしれません。汽水域ならボラがよく跳ねてくれます。
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雑。ブギウギ boogie-woogie の語源は不明なんだそうですが、boogie に関しては「金に困ったミュージシャンが閉店後の安酒場などで据え付けのピアノで無断演奏会を開いて金を集める行為」を指すとのこと。すなわち誰もいないはずの場所でピアノが鳴るわけで、お化けのブギーが語源なのかもしれません。