西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(古い順)

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ついでに翻案。南部藩の豪農小原家の長女あかねは妹の許嫁を奪つて婿とするも戊辰戦争の勃発により寡婦となり、実家は瓦解。乱世を利用してのしあがる怪漢烈田への愛憎を糧に自らも修羅の道を歩むのであつた。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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鏡に関する伝承 ・鏡は魂を吸いとるため、魂と肉体の結び目が緩い人(赤子など)が鏡を覗くとアンラッキー。 ・聖人祝祭日の前夜に鏡を覗くと将来の伴侶が見える ・花嫁はウェディングドレスを着たら鏡を見てはならない ・恋人の顔を鏡に映すとだいたい不細工 魅力は鏡では反射しないとのこと。
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#世界猫の日 シカゴの某新聞社では1908年から30年間にわたって「幽霊猫のミルク代」を計上していたとのこと。なんでも当時の社主夫人が拾った猫のために講じた処置がそのまま代々引き継がれ、週一で社屋の暗がりにミルクの皿を置くこと30年。翌日にはお皿は空になっていたそうですーー
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――旧社屋が取り壊しになる際、出入りの牛乳屋さんから「あの件はどうします?」と問い合わせがあって発覚したのだそうです。30年にわたって幽霊猫に提供されたミルクは約11000リットル。古き良き日々ののんびりしたお話であります。
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#世界猫の日 ニュースペーパー・キャットは結構ポピュラーな存在です。一次大戦前後にはボストン・ポスト紙の「ヒンディー」が大変な人気者となり、ブロマイドが10万枚売れたとのこと。「ヒンディー」とはドイツの将軍ヒンデンブルクをおちょくるべくつけられた名前なんだそうですーー
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雑。教訓ストーリーには結構なホラー感が伴う場合も。エグルストン作「ジョブリリーズ」では池のほとりでずる休みしている怠け者の少年が水の精霊につかまって仲間にされてしまいます。手をつぶされて水かき状にされる描写が恐ろしい。夢落ちなのが救いであります。絵はフィッシャー・ライト。
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季節の話題。幽霊船に関する伝承 ・消えたり現れたりする ・バルト海の幽霊船にはコボルトの海賊が乗っている ・帆船なのに風向きに関係なく航行する ・遭難者の魂を救助している説あり ・だいたいオランダ船籍(と英国が主張) 絵はマリヤットの『幽霊船』(1847)から。
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雑。チェンバースによれば英国の医師業は18世紀までは結構な荒っぽさで、屈強な弟子を何十人も従える暴力医者も多かったとのこと。あるいは対立する貴族のお抱え医師同士が決闘沙汰を起こしたりするわけです。その際に相手を「まじない師」「妖術使い」と罵倒するため話が複雑化するのであります。
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さてお盆近し。 亡くなった家族が里帰りしてくるという発想/情緒はユニヴァーサルなのでしょう。英国では星のきらめきがいつもと違うとか、梢をわたる風の音がだれかの声に似ていたとか、そういった形で感知するお話が多いのです。さりげないほうが美しいのであります。
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火に関する伝承 ・タマネギの皮を燃やすとお金が入る ・借家に初めて入るときは完全に火を落とした状態で入らないとバッドラック ・見知らぬ人に火を貸すとバッドラック ・焚火がはぜると誰かがやってくる 最後のは迎え火の際の心得ということで
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暦。お盆のような、亡くなった人が現世に舞い戻る日には特定の場所でアパリションを目撃できる可能性が高いいため、「レディーに会いにバンベリークロスへ行こう」となるわけです。見物人がつめかけております。ルート持ちの幽霊もこの範疇といえましょうか。絵はタラント。
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#推しの画像だしてみろ耐えてやるよ 19世紀の子猫たちに勝てるものは少ないのであります。
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ネコは街ぐるみで飼うものであります。 twitter.com/karapaia/statu…
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暦。8月16日は聖ロクスの祝祭日。犬を連れ、片足を剥きだしにした旅人の姿で描かれるため、タロットの愚者の原型であると当館などは考えております。家族も友人もなく異国の地でひとり病に伏しているとき、食料を持つ犬と薬を持つ天使が助けにやってくるというエピソードが人の心を打つのであります。
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#この画像でTシャツを作りたい まじめな提案であります。
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#この画像でTシャツを作りたい これもいけそうな気がするのです。
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雑。17世紀初頭に貴族の屋敷で使われていた「洗濯物記録器」(とでもいうのか)。洗濯物の名前と数字を記した紙のうえに半透明の板を張り、その上に穴のあいた木製円盤をねじ止めしたもの。洗濯物を洗い場に送り出す際になにがいくつとダイヤルで記録し、ちゃんと戻ってきたら0に戻す仕組みーー
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雑。家庭内、というかテリトリー内に妖異が入り込んだ際のネコの反応は、無害ならば無視あるいは歓迎なんだそうです。椅子に座って本(実は善悪記録簿)を読んでいる子供は毎年訪れる「ニューイヤー」なのでネコはあまり反応しておりません。絵はファニー・コーリー。
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雑。1910年のオカルトレヴューの記事によりますと、写真のネコ「フラッフ」はある晩、目に見えない存在、おそらくは幽霊ネコに反応してものすごい威嚇を行ったとのこと。その直前に寝室内に青い光球が漂っていたと飼い主であるジャーナリストの報告。結構投げっぱなしのレポートが斬新といえば斬新。
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暦。8月19日は詩人ロバート・ブルームフィールド(1766-1823) の命日。貧しい環境に生まれて11歳で徒弟奉公に出るも、ほぼ独学で詩人となった偉人です。しかし文筆のみで食うのは難しく、靴職人も兼業していました。ちなみにフリーメイソン。没後の蔵書や原稿の処分のひどさが語り草ーー
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ナーサリーマジック。1814年のチャップブックから「動物の鳴き声」。使い方はいろいろで、絵だけを切りとってう読み上げカルタにしてもよし。ノアの方舟と連動させてもよし。なおこの小冊子には「ナースへのお願い」という一文が付いていて、いわく「バグベアやブラディスカルで子供を脅すな」ーー
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雑。「悪い子は人さらいにさらわれる」とナースが脅すのも定番です。この「人さらい」、一応名前がありまして、有名なところでトム・ポーカー、デイヴィッド・スタンプス、さらにボナパルト、クロムウェルもいたとか。結構なサタイアにもなるのです。絵はグリーナウェイ。
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なるほど「牛が月を飛び越える」のは具体的なお話だったのであります。 twitter.com/yusai00/status…
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人魂に関して。用語的には soul が肉体を離れると ghost になるわけです。神様の soul が holy ghost 聖霊と呼ばれる所以であります。ghost は火の玉に近い形状として認識されることが多く、ペンテコステの際もこんな感じ。行き先がわからない ghost が地上を彷徨うとウィロウィスプになる次第。
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雑。奥義書『ラ・プール・ノワール』(1840頃?)の扉絵。いわゆる「黒い雌鶏」でありますが、ずいぶんと煽情的な雰囲気が逆に興味深いというか。魔術師が手にする細い棒が「ワンド」のスタンダードな形であります。