Cheeman M.D.,Ph.D.(@kakeashi_ashika)さんの人気ツイート(古い順)

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各地の基幹病院でクラスタが発生していることを受けて、入院全例PCRの有用性を否定する先生方もおられるが、実際にやっていないなら何も言わないでいただきたい。 やっているにしてもLAMPや唾液からの1stepのrRT-PCRというのなら、最善を尽くしてはいない。それを否定の根拠にしてはならない。(続く
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SmartAmp法1980円について。 まずもって最大の驚きは、臨床検査受託企業が採用した(これには性能や収益性など慎重な吟味がなされる)のではなく、「開発販売者それ自体」が「医療機関を介さずに受検者を集める」ビジネスの商材として市場に出たことである。(続く
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CQ7「専門家の間で言うことが違っていて混乱します」 私が確信をもって語れるのは、世界標準として使用されている「蛍光プローブのリアルタイムPCR」についてだけである。 少なくともネット上に意見を出しておられる臨床医のなかには、同程度の経験をお持ちの先生はおられないのかもしれない。(続く
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承前) ②いまだに「偽陽性が出る」「特異度は100%ではない」とおっしゃる方も、蛍光プローブのリアルタイムPCRの性質を御存知ない。 全世界的に検査自体の特異度は100%を前提に人々は行動している。これは検査の特性上、偽陽性が出るのは河原の石が自然発火するくらい起こり得ないからである。(続く
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年末退職者の有休消化入りが進行中。既に4日を最後に予定手術は全止め。11日金曜日に第一陣のサヨナラをして、14日月曜日から緊縮体制。さらに18日金曜日に第二陣のサヨナラ(さらに人数が多い)をして、さぁ明日からどうなるよ。院内防疫も辛うじてもっているが、ダメになりそうな気がしてきた。
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予想していたのとは少し違う年末年始である。押し寄せるCOVID症例の波に圧倒され、疲弊したスタッフ同士がギスギスして、殺伐とした空気になると思っていたが、そうはならなかった。 理由は明らかで、「出口が無くて流れが止まった」だけのことである。(続く
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承前)大阪府吉村知事が『一定の基準を満たす民間病院は受け入れを』と入口を広げることを要請されたが、見当違いだ。 院内防疫体制の弱い、スタッフの練度も高くない医療機関に、これから重症化する可能性のあるfreshな症例を入れても、患者も医療者も不幸な結果にしかならないと思う。(続く
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承前)正しい判断力をもつ病院運営者は要請に応えないはず。 【自宅退院させられない、回復後の感染性のない患者を急性期病院から引き取るように要請する】のが正解。実現すればシステムの機能不全の原因のひとつである目詰まりを改善し得る。 知事には実情が見えている補佐人がおられないのだろう。
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政治家の突然死を契機に空気が変わったことを感じている。以前から書いているように、症状があろうがなかろうが、早期診断は「健康上の」利益になると信じている。隔離されたくない方には社会的経済的不利益はあるだろうけれど。(続く twitter.com/kakeashi_ashik…
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承前)予防と早期介入にイベルメクチンが非常に有効という論文が集積されている。 Dr. Pierre Koryの動画を御覧になった方はお感じになったと思うが、benefit/risk比が大きいにもかかわらず全世界的に標準使用されていないのは不思議ですらある。(続く
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イベルメクチンが世界の一部地域でしか使われていないのは、日本で抗原検査が推進されているのと同じく、不思議なことだと思っている。 国を挙げて最善を模索し実践するムーブメントが起こらない現状に、嘆息するばかりでである。(続く
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承前)なお、院内のイベルメクチン(商品名ストロメクトール)については出荷調整がかかって以降、電カルのテーブルから削除されている。皮膚科医からの申請時にのみID個別に制限が解除される。要は『疥癬以外に使うなよコラ』ということらしい。
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蔓延期の院内防疫と検査について所感(その1) ①「社会防疫の失敗という大きな波に呑まれつつある」と書いたのは3日前のこと。 蛍光プローブのリアルタイムPCRに、年余に亘って専従に近い格好で関わった過去をもつ臨床医として、私は一貫して「特異度は100%だが、感度は高くない」と書いてきた。
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1000万人を6日7日8日の実質3日間で完遂。二次三次と感染が広がる前に、短期間で洗い出しと隔離を行うという基本を、この規模で実践している。 日本ではひとつの医療機関の院内感染クラスタの検査を2日以内に終わらせることすら、できていない。少なくとも自施設では、それができるように準備したい。 twitter.com/CRIjpn/status/…
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①中国の短期間大規模スクリーニングの事例として、昨年10月の青島市の1089万人検査の報告が12月のNEJMに短報告として出た。 実はこれが【検査の特異度が100%である】ことを裏付ける報告でもあることを読み取れていない方が多いようなので、私なりに解説する。 nejm.org/doi/full/10.10…
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②まず本文の総括を先に見てしまおう。 「1089万人をプール検査して陽性者9名。合計で12名になった。」 『陽性率0.00008%かぁ。仮に全部が偽陽性だとしても特異度は99.99992%だよね。』 私はそうは受け止めなかった。
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⑧1089万人の検査をして、新規に見いだされたのは9名で、すべて既知の単一クラスタに関連していた。No additional cases were found.それ以外の事例は無かった。大規模検査で診断された9名を含む二次三次例10名は全員発症している(図の日数表示が赤い四角になっている)。
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⑨結論。1089万人の検査をして、陽性者は全員クラスタ関連で全員が後日発症。それ以外の陽性者は皆無。すなわちクラスタ外の陽性者はもとより偽陽性もゼロ。 この検査は【正しくクラスタの輪郭を描ききった】のだ。 青島の大規模検査では偽陽性は出なかった。これが今回の石家荘につながっている。
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⑩見逃してはならないのは、発端者の港湾労働者(1番と2番)が見いだされた経緯である。サーベイランスが機能しているのだ。 3種類のPCRの使い方、すなわちsurveillance / screening / diagnosis がすべて適正に機能しており、もはや日本はこれに遠く及ばない。
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教授&臨床医vs末端技術者(その1) ①青島1089万人PCRの報告から【偽陽性ゼロすなわち特異度100%】であったことが読み取れることを解説した。これでもn数が足りないとかおっしゃる方はおられないだろう。 多くの科学者医療者の皆様に共有いただけたことは一段階進歩である。まずは感謝申し上げたい。
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尾身先生が「無症状者に焦点を合わせた検査をやることによってリバウンド(再拡大)を防ぐ」とおっしゃったとのこと。 第一波のあと、ここまで議論が進むのに半年以上かかったことになる。(続く jcp.or.jp/akahata/aik20/…
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承前)医局での議論の中心は、副反応が怖いといった話ではなく、私たちに回ってくるであろう最初のワクチンが、変異株をカバーできそうにないことである。 英国株B.1.1.7には効果は低く、個体差も考慮すれば事実上無効の人も出るだろう。(続く
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医療者の中には「普通のPCR」を『大学院で嫌というほどやった』という方、『実習でやった』という方、『全然覚えてない』という方、様々おられるだろう。 議論の前提として「普通のPCR」をどの程度、理解しておられるかを把握するうえで有用なのが、次の質問である。(続く
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その一方で3月末で退職するスタッフがオープンになり、結構な離脱ぶりに愕然とする。新人教育に優れる中堅ナースが複数、居なくなる。COVID病棟を引っ張ってくれた人も。謝意と報酬が、犠牲に見合うものではなかったと思う。辛かっただろう。 ウチだけの現象ではないと思う。大丈夫か、日本の病院。
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承前)R.1株の登録情報を参照すると厳密にはB.1.1.316に3ヶ所の変異が加わったものとなっている。国際的な分布の18%がJapanと。 免疫からエスケープするE484K変異が無視できない程度に蔓延している状況で、ファイザーのワクチン接種を受けるか?深刻な迷いが生じている。 cov-lineages.org/lineages/linea…