Cheeman M.D.,Ph.D.(@kakeashi_ashika)さんの人気ツイート(新しい順)

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2020年7月に開始した院内PCRは累計24万件ほどになったが、偽陽性と結論づけた例は今なおゼロのままである。 back groundのnoiseとしてhuman gDNA/ mRNAが存在する状況において、CDC-N1&N2のprimer/ probeは極めて優秀な特異性を示した。
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7月27日の厚労省アドバイザリーボード資料。 培養可能なウイルスの排出日数を有症状者と無症状者に分けてみている。すごいじゃん、国内環境におけるオリジナル研究じゃん。どうしてこれを無視するよ。 海外からはワクチン接種で大幅に短縮抑制されるデータも出ている。 mhlw.go.jp/content/109000…
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毎週更新の感染研アナウンス8月3日版。 ・世代時間2日 ・発症前伝播ありそう。 ・後排出マージンは発症者10日、無症状者で8日。 なのに政府は5日とか3日とか言い出した。感染研のサイエンスを政策に活かすのが本来の姿のはず。国の機関同士で矛盾を公開する結果になっている niid.go.jp/niid/ja/2019-n…
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高致死性伝染病であれば躍起になって最上流の検疫で止めたはずだが、幸いにも違った。そこで検疫を緩めて人の流れを優先するからには、下流で蔓延させない「安全装置」を用意して国民を守るべきだった。 現実は非医療用抗原定性で自己診断して自己隔離。野良PCRを嘲笑していた人たちは今何を思うのか
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これまでに何度も書いてきたように、医療は社会防疫失敗の波に呑まれるしかない。現場に立つ者たちは苦心惨憺して役割を果たしてきた。 第7波では非医療者の皆様も、国策レベルの失敗がもたらした現実を、身に迫るものとして受け止めておられると思う。これが、科学を蔑ろにした国の行き着くところ。
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感染爆発を迎えてなおPCRに拘泥する者を『この期に及んでまだやってるのか』と冷笑する向きもあるようだが、無症状者が感染源になって免疫弱者が巻き込まれるのは間違いないので、院内防疫には過剰なくらいのPCRが必要。当院では診断と簡易株判別に加えて週2回職員検疫を合わせて600-1000検体/日の体制
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承前)微粒子阻止率が100%ではないマスクで前線に立って感染しなかったことにはいくつかの解釈があるが、結論としては「それで事足りた」のである。 一般的な不織布マスクでも高速微細飛沫の噴射は防げ、加えて隙間が小さければ防御効果もある。無意味だからと外すのではなく隙間を無くすべきだった。
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承前)前項で「ほぼ」と書いたが、院内研修の際に業者に持ってきてもらった柴田科学のフィッティングテスターで測定したところでは90%台前半でも優秀とのことであった。 最高点は重松のラムダラインで、調節可能な紐を締め上げて95%(締めすぎると今度は鼻背の横に隙間ができる)。(続く
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もうひとつの緩み、脱マスクの動きについて。 まだCov2の性質が明らかでなく、ワクチンも薬もなく、ただ闇雲に恐れることしか出来なかった頃、医療者を守ったのはN95/DS2マスクだった。ほぼ隙間無く着用できていれば、不織布の静電捕捉が強固な守りになったことは揺るぎない事実である。(続く
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私は、不織布が織り目よりもはるかに小さな粒子を静電気で捕捉していることを学び、N95依存症と自嘲するほどにマスクの恩恵を享受してきた。 『マスクは無意味だから外そう』という主張は、①部分的には※一周回って正しい※ところがあるが、②結論としての「外そう」には同意しかねる。(続く
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基幹病院といえど、かかりつけ患者を取らないわけにはいかない。肺炎はないが全身状態不良、そんな高齢者が病床を占めスタッフの人手を要する。結果、外傷・脳・心臓の緊急を受けられなくなる。 『恐怖を煽るな』論は、医療リソースがredundantなほどにある環境においてのみ、許されるものと考える。
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『重症化しないのだから恐怖を煽るな』という言説は医療現場を総合的に見ていない。 Cov2で入院するのは①肺炎②フレイル状態から落っこちた、である。②はインフルでも入院になったであろう事例。重症化しにくい株では①が少数でも、感染力が強ければ②が激増する。それが回り回って医療を麻痺させる twitter.com/tmdu_er/status…
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奈良医大の会見。 記者が望む「物語性」も「センセーショナリズム」も一切出さなかった。 プレホスピタルの「たられば」を語らなかった。 危機管理と医事法制の専門家が事前レクを入れたと思うほどの(もし無しだったらすごいことです)鉄壁の質疑応答。良い先生をリーダーに選ばれたと思う。(続く
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米国ではBA2.12が防波堤となってBA.5の立ち上がりを緩和した。有効な抗体医薬も持っている。 そのいずれも無い状況で、マスク外しを真似、検疫を強化すべきところ緩和、流行株を調べることはせず。なぜ日本は国策レベルの大局で失敗を繰り返すのだろう。現場の一兵卒としては「もうたくさん」である。
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>RT 米国限定の抗体医薬bebtelovimab。変異株にも切れ味鮮やか、副作用リスク低く、患者の意思でアクセス可能、公費負担。 その結果、足りなくなって追加供給決定。これでは他国には回ってこない。米国だけ「かかっても治療すれば良い」という「インフルにタミフル」状態になっている。
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BA.5の市中蔓延期が始まったものと思慮します。
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次に来るのがA.2.12かBA.4/5のどちらであれ有効な抗体医薬は無い(米国にはある)。病原性が強いとされるBA.4/5が来るのなら、行動制限の緩和には尚早と考えるが、それを判断するための状況把握にPCRを活用できていない。 盲目的に、なし崩しに緩和してBA.4/5が来ることを懸念する。根拠ある緩和を。
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6月1日の厚労省アドバイザリーボードでも、押谷先生が「BA.4/5やBA2.12の動態が見えなくなっている」と懸念を示された。 パンデミック勃発から2年。日本は独自の検査路線を突き進んだ結果、病原体の正体を知るという最も基本的な手順さえ標準化できないどころか放棄状態。 mhlw.go.jp/content/109000…
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諸外国にならって国内でもマスクを外そうとする動きがあるが、実は真似できる状況にはない。 BA.4/5に効くbebtelovimabがEUAを経て使用可能な米国の知人医療者が言うには、『我々は剣(抗ウイルス薬)と盾(抗体医薬)を持つが、日本は盾を持たない。条件が同じではないことに気が付かないのか?』 twitter.com/SystemsVirolog…
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この画像は何度でも貼る。 先生方、このようなデータが出てもなお、簡易抗原定性検査だけを頼りに、結果陰性のハイリスク患者に『貴方は治療対象ではない』と胸を張って言えますか。 検査拡充の遅れは、医者としての良心や善意だけではどうにもならないところにきている。 ncbi.nlm.nih.gov/labs/pmc/artic…
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承前)そういうところで闘っておられない先生方には見えない世界があるのだと悟った。 ある病状に対して切れる手札の枚数は医者や医療機関ごとに違う。治療法は此処にはなくて余所にはあるのか、海外にはあるのか、それとも全世界的に無いのか。 費用負担可能なら追い求めることができるものもある。
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癌を表明したスポーツ選手の医療費のための募金の動きに対して、発言力の強い先生方が『保険診療が最善』『保険がきかないのはインチキ・トンデモ』と、無知なる者を嘲笑うかのようにツイートされたのは衝撃を通り越して悲しくなった。 医療にはbeyond the standardが必要な局面があり、(続く
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「みなし陽性」の危険なところは、他疾患の見落としである。 実際、尿路感染は少なくはないし、omicronの重複感染もあった。自然治癒を待っていては敗血症コースになりかねない。
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これだけomicronが蔓延したら空港検疫は無意味とする専門家もおられるが、感染性が強く既存免疫を逃れ重症化もしうるBA.2の拡大状況を見るに、今こそ空港検疫で入り口を絞って欲しい。 fluA流行期であっても、万が一にも人に感染すると危険な鳥インフルが出れば躍起になって封じ込めるのと同じ。
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「みなしomicron」の問題。この挾間に落ちて死亡したり後遺症を背負うことになった人の悲しみを、運が悪かったと片付けてしまう国になってしまった。科学に忠実に行動、すなわち国として検査態勢を十分に整備していたなら、防ぎ得たかもしれない健康被害なのに。 twitter.com/kakeashi_ashik…