墨東公安委員会(@bokukoui)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「家父長制と呼ぶのも憚られる何か」というのは、本来の家父長制は権力のある代わりに弱者保護などの義務や責任もあるのに、偉い人は偉いからいっそうチヤホヤしてもらえるという甘ったれた何かです。これを長谷川晴生さんは「こどおじ家父長制」と呼びました。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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山西省のインフラ整備に日本陸軍がいろいろやりました、それは軍閥の閻錫山との関係を保つためでした。それは分かりますし、史料から無理のない主張です。でも、それだけなのです。それで、何がこの論文が新しく歴史の見方を変えているのか、それが明らかでないので、論文の「売り」が見えないのです。
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選択的夫婦別姓に反対する側の論理がどんどん無茶苦茶になっていて、いうに事欠いて「配達が不便」って。「新たな手間」はなんでも無理やり数え立てて、いま強制的同姓で多く女性が一方的に負わされている手間を無視する感覚は、極めて陋劣と言わざるを得ません。 twitter.com/nipponkairagi/…
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しかし皮肉なのは、「世間一般のものの見方とは違うオレ」を演出しようとして、そこで陥ってしまうのが手垢のつきまくった歴史修正主義的言説だったりすることです。学魔・高山宏先生の言葉を借りれば、「そこで人は際立とうと夢みて、かえって類型と複製に化す」のであります。
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つまり、研究成果を意義あるものにするのは、他者(の研究成果)との対話が必須であり、その対話の積み重ねで「星座」を創っていくのが学問です。査読もその対話の一環であり、「完全論破」などを誇るようなものではありません。そこには徳永氏の誤解が明らかにあります。
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すっかり過去の人となった『もしドラ』作者の人、今は共同親権(その実はDV夫が被害家族に縁切りされるのを妨害して苦しめる危険性を高めるもの)支持になっているのか…… twitter.com/Mikecat5399681…
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その通底する何か、の一つが、家父長制への執拗なこだわりであり、世界観すら「男が女をシバいて善導してやる」的な観念に凝り固まって、対等な個人という観念を欠いているところにありそうです。だからこちらのご指摘は重要で、カルトに陥らないための「勉強」でもあります。 twitter.com/t_wak/status/1…
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さらに遡れば、例えば今でも重鎮として外交史を中心に広く活躍されている北岡伸一先生が、主著『日本陸軍と大陸政策』を世に問われたのは、1978年のことです。北岡先生は確か読売の書評か何かもやっておられて、リベラルであっても左翼とはとてもいえない方でしょう。 amzn.to/3T4rPGc
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文字で書かれた史料には限界があり、だから話を聞いて記録するオーラルヒストリーが近年の近代史では重視されるようになりました。しかしそれは、語り手の話を盲信するわけではもちろんなく、他の語り手や残存した史料と突き合わせ、歴史叙述でどう活用するのかを考えます。ちゃんと作法があるのです。
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長くなったのでまとめますが、まず歴史学は「左翼が支配」案ぞしていないし、実証的な日中関係史の研究はいくらでもあります。そして実証的な研究と言えど、事実そのもの以上に、それをもとにした解釈こそが大事で、その成果同士がつながっていくことで学問は発達していくのです。
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太原の水道管の直径が何ミリであろうと、それだけではトリビアに過ぎません。インフラを通じて、たとえば閻錫山と日本軍の関係が、通説言われていたことと違った局面が見えたなら、それは立派な学術成果です。しかし徳永氏の論文には、そこが十分に説明されていないという重大な問題点があるのです。
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軍事史学会の『日中戦争の諸相』は、第二次世界大戦全体を扱う三巻本の一冊として、戦後半世紀を期して編まれました。それからさらに四半世紀、研究はいっそう進展し、軍事史学会も2008年に『日中戦争再論』とまた論集を出しています。 amzn.to/3rGuDxV
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有料記事がプレゼントされました!1月25日 21:27まで全文お読みいただけます ネット上の「ゲーム的政治運動」 女性支援団体への攻撃にみる危うさ:朝日新聞デジタル digital.asahi.com/articles/ASR1N… 読み逃した方のためにプレゼントしておきます。
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有料記事がプレゼントされました!7月9日 22:36まで全文お読みいただけます digital.asahi.com/articles/ASR77… 御厨先生のインタビュー。前半は正直、まあそんなもんか…という感じですが、末尾で安倍晋三回顧録を一刀両断するのは、さすがオーラルヒストリーの大家だと、大いに納得しました。
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だいた徳永氏の論も奇妙で、「日中関係史の1911-45年は左翼の反日史観だけ」といいますが、もし日本の侵略を批判する歴史研究をするとしたら、日清戦争を含まないなんておかしなことです。もともとの論が無茶ですから、破綻しているのは当たり前なのですが。
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ところで、「本を読まなくても」というのは、私はてっきり、今はデジタル化された史料のネット公開が進んでいるから、という意味かと思ったら、なんと Wikipedia ですかい…。百科事典の項目を一問一答式に見ていったって、歴史の流れが理解できるわけでも無かろうに。 twitter.com/BlueSlave555/s…
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関東大震災の朝鮮人虐殺をなかったことにしよう、あるいは正当な行為と強弁する歴史修正主義は、かなり盛んになっています。前掲バズフィード記事でも掲げられている、虐殺の史実を記した中央防災会議の報告書が、クレームでひっこめられて問題になったのは5年も前です。 shugiin.go.jp/internet/itdb_…
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なんというか、味方として馴れ合うか敵として攻撃するかの二分ではなく、先の「先行研究との緊張関係」という言い回しのように、一定の緊張関係をはらみつつ協力していく、という成熟した関係を目指すことが大事なのだろうと思います、と一般論に落とし込んで、ひとまずここで一区切りとします。
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戦前にタイムスリップというけれど、むしろ戦前よりも劣化しているかもしれません。電子メールはもとより、電話もあまり普及していなかった戦前は郵便の意義が今以上に大きく、集配の頻度は今よりずっと多かったので、神戸⇒京都みたいな近距離は1日でついたでしょうし、市内は即日でした。 twitter.com/rongtangjushi/…
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もちろん冷笑による「一発逆転」は、実態としては空虚な屁理屈に過ぎないので、何も生み出しません。それがはびこると、社会をよりよくする、いや現状を保守するためだけでも必要な意欲が失われ、社会が衰退します。その衰退から目をそらすために、いっそう冷笑に励む。悪循環です。
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検証を繰り返して議論を積み重ねる中で、「これはダメだ」と多くの論が切り捨てられ、ぎりぎりまで絞られた中で「どっちが正しいか分からない」ということはよくあります。しかし世の逆張り説のほぼすべては、とっくに切り捨てられた説の焼き直しに過ぎないといっていいでしょう。
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厳しい言葉で差別のような悪い行為を批判するのは「日本の国柄に合わない」。確かに、悪いことを悪いとはっきり言わず、被害者の方に責があるかのように言いくるめ、うやむやにして差別を温存してきたのが、我が国の国柄と言えばそうです。そんな国柄は清算した方がいいはずなのですが。 twitter.com/naomi85490234/…
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これは一つのステレオタイプですが、しかしそれが政治家に望ましいタイプだという共通認識はあったはずです。立場が違う者でも、ニコポンで呑みこむ器量があるということですね。しかし安倍晋三の特徴は、まるでその逆でした。「敵」を作って国民を分断し、「敵」を攻撃することで「味方」につける。
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小池百合子に関東大震災の朝鮮人虐殺否定論を吹き込んだ奴って、あの七生養護学校事件の古賀俊昭だったのか……つくづく碌でもない徒輩。そして、歴史修正主義と、個人の性的な自己決定への反発(家父長による性の管理)とが、密接に結びついていることの傍証でもあります。 twitter.com/korocolor/stat…
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あるいは、旧友の鮭缶こと塚本英樹氏も『日本外交と対中国借款問題』を世に問うていますが、彼も全く左翼的ではありません。友人として保証します。そもそも彼の指導教員の先生からして、かなり保守的な方だったと聞いています。ぜんぜん「左翼」が牛耳ってなどいないのです。 amzn.to/3Tbi1dA