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水星の魔女、何かを書くのが上手いんじゃなくて、「書かない」のが上手い。いらないとこ見極めて最低限のシーンでさっと説明すませて、本筋とテーマ性で鋭く抉ってくる感じ。賢く鋭く創った結果のスピード感。
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あとこう、ファラクトとエアリアルの差がえげつない。宇宙が決闘場所ならプロスペラもシン・セー開発公社からブースターくらい都合できないものかと思ったし、実際スレッタは地球寮の支援でブースター増設して寄って勝ちにもってきましたが……
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考えてみるともしブースター無くても、ビットの操作精度が違うから電磁スタンビット群は撃墜可能で、単発の大型ライフルはあのビットの大盾で捌けるから瞬殺は無理なのに、持久戦にするとガンド入れてるパイロットのエランが保たない……
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と考えると、プロスペラ的にはベルメリアに「何人目」と尋ねて動揺が見られた時点で、エランが「(エアリアルに秘められた何らかの謎機構とは違う)従来路線の延長、ガンドフォーマット用の使い捨パイロットである」と判別できてもう勝ち確なのか。よくできた旧型ね。エアリアルには勝てない。以上。
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スレッタたち学生側では、ガンドフォーマットは「生まれる前の禁忌技術」だし、エランがそうだとも知らないから、「持久戦になれば勝ち確定」なんて発想は生じないんですよね。だからグエル戦のエランとファラクトの性能を想定し、引き撃ち持久がずっとある前提で戦術組み立てるしかない。視点差。
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#水星の魔女 「本物エラン」なんて言葉がトレンド入りしてましたが、ペイル社のやりようはかなりロジカルですよね。そもそもが、ミオリネが結婚可能な年齢になった時点でのホルダー(≒同年代最強のパイロット)が、デリング総裁の娘婿になるというルールなわけで。
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(※このルール自体は、「系列グループ間で無制限の暗闘やスパイ合戦、脚の引っ張り合いで内紛して所属企業が相互に消耗していくより、学園内でのスケール小さい決闘ごっこに夢中になってて欲しい。会社にも投資家にも」みたいな、デリングのある種の統治政策か?)
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であるに、娘婿候補が「極端な短命」かつ「禁忌技術使用の生きた証拠」かつ「会社に復讐心もってる」とか100%まずい。けどガンダムは強力。他の企業が秘密裏に研究してたら、突然ホルダーをもぎ取られるかもしれない。(実際スレッタがほぼそれ)
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なら、強化人士とガンダムを用いて適切な時期にホルダー獲得。強化人士の損耗が限界化したり、観測データから違法性を指摘されたら、強化人士は証拠隠滅(物理)した上で交代。適宜、無改造の本物エランが前に出て潔白アピールと御三家パワーでの揉み消しして、最終的にミオリネと結婚する形が妥当。
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これまでエランではなくグエルがホルダーだったのは、エランの『使用回数』に制限あるから、挑戦受けるチャンピオンじゃなく、チャレンジャーの立場を保持しておいたほうが都合がいいから……とか諸々考えると、ペイル社の作戦は完璧っすねえ、倫理道徳って点に目をつぶればよぉ~~!
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そしてダーティな手も躊躇せず、ガチでトロフィー獲りに行ってるペイル社に唯一の計算違いがあるとしたら、「なんか謎の技術で旧来のガンドフォーマットを過去にした、未知の新型機体がド辺境の水星からきた。謎の援助者もいるっぽい」という点。……この計算違いは予想できないし、そしてデカい。
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これだけダーティファイトかました上で、「普通に力負けしました」「相手は旧来デメリット克服してる上に謎の切り札があります」となると、これペイル社、トロフィー獲得チャートの引き直し、けっこう困った事になってるのでは……?
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視点を変えてジェターク社とかは、「早い時期からホルダーでも、挑戦されまくって情報取られる」みたいなデメリットを、「でも投資家受けはいいし、途中でデリング総裁が爆死すれば婚約自体は有効じゃん?」で解決しようとしたわけで、こちらもペイル社の陰湿な趣きとは違う、暴力的なロジカルさ。
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要するに、「ペイルとグラスレーは性格悪い&老獪だから様子見してくる」「じゃあその陰険合戦に乗らず、バカのふりして華やかにホルダー取ろう」「そしてデリングを爆殺してミオリネ確保して有無をいわさずグループ継承だ」ってわけで、相手の得意ジャンルに乗らないで事を片付けようとしてる。
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度胸と暴力で速攻かけるジェタークの企業戦略と、凄惨かつ陰湿なペイルの企業戦略。どっちもプロスペラとスレッタがひとまずチャート崩壊させたっぽいですが、残るグラスレー社はいったいどんな方向での「企業戦略」を出してくるんだろうと思うと、今からちょっと興味深いですね。(思考整理メモ)
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ジェタークは決着のタイミングを踏み倒そうとした。ペイルはレギュレーションを踏み倒した。グラスレーはホント、何やるつもりなんでしょうねえ……あるじも跡取りも、何も考えずに正々堂々取りに行くつもりだとは思えない曲者の面構えしてる。
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なんというか水星の魔女、中近世の諸侯や貴族、武家のノリで考えると分かりやすいのが面白い。シチュエーションはガンダムでSFなんですが、全体を回してる理屈が貴族同士が私戦とかやってる自力救済の時代が近いんですよね。
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地球を出て、たぶん国家があれこれ手間取ってるうちに企業がどんどん力をつけて、法の及ばぬ未開の原野めいた宇宙に版図を広げた結果、「利益追求する企業」が実質的な「武士のイエ」、「企業グループ」が「幕府」とかに近いものになったと考えると面白い社会体制の変化。そりゃ決闘も再興する。
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「暗殺」「影武者」とか、使う手口がかなり中世ノリなんですよね。騎士か武士の世界っぽい。角を折ったら勝ちの決闘とか、エアリアルの盾エスカッシャンの命名とかも騎士感。そんな中世乱世に辺境から謎めいた女騎士スレッタが愛馬と共にやってきて……と考えると換骨奪胎して騎士道物語もいけそう。
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ところで「祝福/呪い」が反転する構造になっててバースデーソングが象徴ってことは、次の「ハッピバースデートゥーユー」が地獄になるの、たぶんミオリネの誕生日ですよね……デリングの吊るした「総裁の娘婿になってグループ掌握」ってニンジンが期限切れして、各企業なにやらかすか分からない。
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何でもいいから現実の類似した、あるいは参考にできそうな事例について幾つか浅くかじってみる。リアルの船の構造や運航手順、船員組織についてまったく無知でも宇宙船で冒険するスペオペは書けるけど、知ってると雰囲気出す材料が増えるので便利。 #ファンタジー・SF世界観構築ノウハウ
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草津のまちには各方面ガッツリ訴訟してほしいですね。風評加害に対する対処の先鞭をつけてほしい。
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本物エランが四号じゃないと見抜かれない状況の造り方、上手いなあ。決闘で劇的な決着して色々思い出し、かつパーティという華やかかつ社交的な振る舞いを求められる非日常での再会。ちょっと人が変わっててもそこまで不自然じゃない。
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視聴者視点では本物エランの微妙な四号演技(声優さんの素晴らしい演じ分け)だけど、登場人物視点じゃ「ああいうこともあったし」「こういう場所だし」で納得できる範囲の変化。
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#水星の魔女 グラスレー社は「デリングの手を読むため」に、ペイル社とジェターク社を抱き込んで、魔女狩り騒動を演出。ジェタークがプロスペラを誘引している間に、ペイルがファラクとの一件を損切りしつつスレッタを魔女にして狩ろうとしましたが、この陰謀の想定シナリオが気になる。