今日、6月13日は「はやぶさの日」。9年前の2010年6月13日、午後11時21分(現地時間)、「はやぶさ」がオーストラリアに戻ってきました。「はやぶさ」本体は上空で光の帯となって消えてしまいましたが、カプセルは無事に帰還しました。写真は、今朝のJAXA相模原キャンパスです。すがすがしい朝です。
【PPTD-TM1B】6月13日、07:12 (JST)に受信された画像です。キンタロウクレーターが右の方に移動して、左から大きなウラシマクレーターがはっきりと見えてきました。ウラシマクレーターの直径は、約290mです。もう何回も見た風景ですが、何回見ても不思議です。
【PPTD-TM1B】6月13日、08:10 (JST) に受信された画像です。ウラシマクレーターが右に移動して、モモタロウクレーターが見えてきました。モモタロウクレーターの直径は190mほどです。ちなみにキンタロウクレーターは、170mくらいです。
【PPTD-TM1B】6月13日、08:39 (JST) に受信された画像です。画像中央、赤道リッジ(リュウジン尾根)のすぐ下がモモタロウクレーターです。その下に接しているくぼみがキビダンゴクレーターになります。キビダンゴクレーターの直径は約130m。左上に見えてきたくぼみがサンドリヨンクレーターです。
【PPTD-TM1B】6月13日、09:16 (JST)、「探査機高度が600mを切りました」という津田プロマネからのアナウンスが管制室に流れました。引き続き、落ち着いた雰囲気の中で運用が続いています。
【PPTD-TM1B】6月13日、09:40 (JST) に受信された画像です。画像の中央付近の大きな岩がカタフォ岩塊です。リュウグウの経度の原点になります。また、左に見えてきた窪地がコロボッククレーターです。カタフォはアメリカのケイジャン民話から、コロボックはロシアの物語からとられています。
【PPTD-TM1B】6月13日、10:09 (JST) に受信された画像です。画像の左端から探査機の影が見えてきました。
【PPTD-TM1B】6月13日、10:49 (JST)、高度約35mでホバリング状態になりました。
【PPTD-TM1B】6月13日、10:58 (JST)、ホバリングから降下を開始しました。降下速度は2cm/sほどです。
【PPTD-TM1B】6月13日、11:07 (JST)、探査機は上昇に転じました。
【PPTD-TM1B】6月13日、10:41 (JST)に受信された画像です。このときの探査機高度はおおよそ80mです。
【PPTD-TM1B】6月13日、11:41 (JST)、小惑星離脱の加速が行われ、探査機はホームポジションに向かう軌道に乗りました。今回の運用は成功です。津田プロマネから成功宣言があり、管制室内に拍手が起こりました。
【PPTD-TM1B】6月13日、11:54 (JST)、gate5のチェックが行われ、引き続き探査機・地上系ともに正常であることが確認されました。今回の運用の最低高度は、速報値で9m(11:06 JST 地上時刻)です。
【PPTD-TM1B】シフトが組まれるような24時間運用の場合には、管制室の外の廊下のすみに、コーヒー・お菓子のコーナーの「スナック乙姫」が設置されます。写真は今日の「スナック乙姫」のようすです。 さらに知りたい方はISASニュース2019年4月号のp.7をご覧ください。 isas.jaxa.jp/outreach/isas_…
【PPTD-TM1B】6月13日、20:00 (JST)、シフト5終了のブリーフィングが行われました。これで今回の低高度降下観測運用PPTD-TM1Bのシフトは終了です。引き続き、通常運用に移行します。 今回も温かい応援、どうもありがとうございました。
6月13日「はやぶさの日」に、「はやぶさ2」のPPTD-TM1Bの運用が無事に終わりました。2回目のタッチダウン(PPTD)を行うかどうかはまだ決まっていませんが、PPTD前に行う重要な運用はこれですべて終了です。今後、PPTD実行の可能性について検討を続けます。
もうすぐ、9年前に「はやぶさ」が地球に帰還した時刻になります。 来年末には、「はやぶさ2」も・・・ 写真は、着地した「はやぶさ」のカプセルとパラシュートです。
リエントリーカプセルがオーストラリアの大地に向かい、「はやぶさ」が地球の大気に還ったあの時から、もうすぐ9年になります。 多くの人が彼のことを話題にしているのを目にして、心が温かくなります。嬉しいですね。 今年もやりましょう。みなさん飲み物の準備は良いですか? (IES兄)
はやぶさが遺してくれたものはたくさんあります。 太陽系誕生の秘密を解き明かす鍵の一本を、はやぶさ2に繋がる技術を、道徳の教材になるようなスタッフの生き様を・・・挙げればもっとあると思います。 (IES兄)
私がいちばん素敵だなと思っているのは、はやぶさのおかげで探査機のことを追い、探査を励まし励まされ、宇宙探査を文化とか日常に加えてくれた人たちを育てたことだと思っています。 (IES兄)
宇宙研ロビーにあった実物大模型の前で「今はやぶさが真上を通過しています」と叫んだときの緊張を、手書きツイッターを持ってPV会場に乗り込んだときの興奮を、いまも覚えています。 あれから9年、そんな皆さんの声に励まされなが私もアウトリーチを続けてきました。 (IES兄)
多くを遺してくれた偉大な兄さんに、乾杯! (IES兄)
あ、おさけ飲めない人は水で乾杯しましょう! 「リュウグウから水のスペクトルざっくざく祈念」ということで:-9 (IES兄)
応援メッセージ、どうもありがとうございます。>皆さま はやぶさ2プロジェクトでは、現在、第2回タッチダウンにつきまして慎重に検討をしているところです。 何度も応援を企画していただき、ありがとうございます。> 日本惑星協会 @TPS_Japan 、毎日新聞、大正製薬 の皆さま twitter.com/TPS_Japan/stat…
【Web更新】第2回タッチダウンへのアプローチ その1 hayabusa2.jaxa.jp/topics/2019061… 現時点ではタッチダウンを行うかまだ決まっていませんが、準備状況報告です。図は、6/13に撮ったONC-T画像28枚の合成です。(© JAXA、千葉工大、東京大、高知大、立教大、名古屋大、明治大、会津大、産総研)