議論や口論をする場合、重要なのは相手を説得するよりも、議論を聞いている第三者に、出来るだけ多く味方になってもらう事です。人間は客観的事実等で論理的に対話するよりも、味方を増やして大人数で圧力を加えた方が、主張が通りやすくなります。正義よりもまず数です。
軍では以外に文書処理能力が重要です。源頼朝に重用された梶原景時はこれが上手く、他の諸将が「大勝利にございます」みたいな報告ばかりするのに比べて、景時は討ち取ったり捕虜にした人数を細かく記した報告書を送って頼朝を感心させたから、重要な役職についたと言われています。
戦争の必勝法は「有利な場所に、大量の軍や物資を集める」、これに尽きます。突撃よりも、まず局所優勢を作るのが先決であり、ゲームだろうが試合だろうが、あるいは日常生活においても、安全な場所の確保、有利な位置取りが出来るがどうかを考えるのが重要となります。
追いつめた敵が必死に抵抗しないように、わざと逃げ道を与えるやり方がありますが、他にも ・武器を捨てた者は許す ・君たちの真の敵は上層部である ・私たちは君たちを解放しに来た 等のやり方が、敵を追いつめない方法としてあります。
人は例えウソでも派手な内容なら信じやすく、反対に本当の事だとしても、それが地味な内容なら信じようとしません。従って相手にウソを流したい時は、なるべく派手な内容に脚色するのが有効となります。
相手のリーダーが手ごわい時、カリスマ性を弱め、団結を削ぐやり方が良く用いられます。カリスマとは普通の人と違う神秘性を持ってる事なので、私生活や過去の情報を大量にバラ撒くと、普通の人々と同じだと思われて信仰が薄まります。
よく「なんでこんな見え見えの待ち伏せに引っかかるのか」と言う人がいますが、その原因は挑発に乗ったからであり、そして人は挑発に乗りやすい生物です。 SNSを見れば分かるように、ほとんどの人は挑発に簡単にのって、簡単に沸騰します。上官は、部下が挑発に乗らないよう注意しなくてはなりません。
英国の植民地政策の特徴として以下の4つがあります。 1.要点、特に島を押さえる。 2.現地人の面子を傷つけず、地位や名誉は与える。 3.少数の現地人を破格に優遇して味方にする。 4.金、利権はイギリスが収める。 戦いで相手や部下を自分に従わせる場合も、これが有効となります。
大阪冬の陣で徳川と和睦した大坂方は、攻撃を止めてもらう代償として濠を埋めましたが、これがかえって滅びる原因となりました。 我々の生活でもサービスをし過ぎるとクレーマーを生んだりするように、人間の心理としてあまりに譲られるとそれが当然と感じて、さらに要求がエスカレートしていきます。
料理の際、包丁のライン上に指があるかどうか常に気にするのと同様に、銃を扱う人は銃口のラインがどこを向いているかを常に気にします。普段の生活でも、交差点では他所の車のライン上にいないかどうかをできるだけ確認したほうがよく、さらには遮蔽物の後ろにいたり、運転手を観察すればなお良いです
「世の中に価値観が一つだけになったら、価値観の違いが無くなり、争いが消滅するはずだ」 こう考える人が、他人に自分の価値観を押し付け、その結果しばしば争いの元となってしまいます。
大阪冬の陣で徳川と和睦した大坂方は、攻撃を止めてもらう代償として濠を埋めましたが、これがかえって滅びる原因となりました。我々の生活でも、サービスをし過ぎるとクレーマーを生んだりするように、人間の心理として、あまりに譲られるとそれが当然と感じて、さらに要求がエスカレートしていきます
よその国の争いに関わりたくなく中立の立場をとる場合、力が無いと他の国から「あいつは俺たちに協力しないやつだ」と白い目で見られ、恨みと攻撃の対象となってしまいます。 中立する場合は、相手と同じくらいの力を持ってなくてはなりません。
戦争というのは人間が行いますので「あいつ最近調子乗ってて、俺らをなめてっから潰すぞ!」といった具合に、戦う理由においては、国の考えもそこらのヤンキー達も、基本的には大して違いがありません。
上司の仕事は簡単に言えば、部下に与えることであり、これはただ単に命令だけを与えるのでなく任務遂行に見合う「義務」「責任」「権限」「戦力」「時間」を与えなくてはなりません。そしてこのうち最も重要なのは、戦力と時間です。これを誤った無茶な命令は、避けるのが吉です。
戦いは、武力行使の前に「言葉の暴力」があります。人間は肉体よりも精神の方が弱く、その精神に影響を与える「侮辱」は、殴られるよりも相手を傷つけ、その痛みは長期間続きます。従って戦いをする者は、言葉の暴力への対抗手段を持たねばなりません
どの世界もアマチュアよりプロの方が強いですが、プロにも「新しいものを認めず、旧来の戦いかたにこだわる」という欠点があります。プロとは言ってみれば、古い戦法を極めた者であり、新しいものを積極的に取り入れた時に、素人でも付け入るスキが生まれます。
情報戦は、こちらの情報を漏らさず相手の情報を得るのが理想ですが、現実はこちらの情報を少し漏らして、それと逆の行動をするのがセオリーとなります。従って戦いでは、敵味方ともに膨大なニセ情報が飛び交います。
会社を買収したり敵国を占領した時に困るのは、昨日まで仇同士だった者たちと仲良くならねばならない事です。こんな時に役立つ方法は昔から決まっており、誰かを悪者にしたてる方法です。人間関係も同じで、いつも誰かが共通の敵を作ろうとし、あるいはそれから逃れようとしています。
射撃場で射撃をするとき、撃つ直前まで引き金に指をかけてはならないと言われますが、他にも以下の注意点があります。
ほとんどの内乱は経済問題に起因します。これがなぜ起きるかというと、全員の生活水準を上げるのは難しいですが、特定勢力だけなら難しくはないので、トップは地位の保全のために自分を支持する特定勢力のみを厚遇し、その結果格差が拡がり、下層の不満が溜まり、争いとなる例が非常に多くなります。
戦争に至る前の外交手段として以下の行動があります。 ・威嚇 ・内政干渉 ・軍事的威嚇行為 ・間接的封鎖 ・相手の隣国の援助、同盟 ・相手の反政府勢力への支援 これらは嫌がらせの類ですが、実際の戦争よりも犠牲も少なく済み、なおかつ金もあまりかからないため、どこの国でも頻繁に行われます。
攻撃はスピードと勢いが命なので、攻撃する時はひたすら前進と打撃のみを考えなくてはなりません。落ちてる敵の戦利品や首を獲ろうとして、その場にとどまって作業したり、損害を恐れて前進が中途半端に終わると、結果的に撃破出来る敵が少なくなり、全体の攻撃の威力が低下します。
交渉や議論というのは、それのみで決着がつくことはあまりなく、たいていは武力の背景や、利益供与で結論がつきます。したがって、例えばSNSなどの場の議論や討論は、利益も武力による不利益も無いので、お互いに自説を曲げず、決着もつかない場合がほとんどとなります。
戦いってのの本質は非情と騙し。でももっとレベルの高いやり方は、相手を魅了してこちらに引き込んで、戦意を無くさせるやりかた。文化と歴史で相手を魅了し、やわらぎをもって接するのが日本のやりかたなのに、その文化を破壊する奴は許す事はできねえ。