「北朝鮮はミサイルを撃てないだろうから、備えはいらない」という人がいますが、それは逆で軍事力とは行使ではなく「脅し」に使って、外交交渉を有利に進めるものなのです。人間は本質的に、自分が痛い目にあう可能性がないと、言う事を聞かないし、約束も守らない生き物なのです。
戦いでは”防御”という行動は、攻撃に比べて簡単であり、対戦ゲーム等でも、防御だけなら初心者でもできます。それでも初心者が攻撃を食らってしまうのは、移動あるいは攻撃の際に防御を解いてしまうからであり、上級者ほど移動、攻撃の時間が短く、それ以外の時間は絶えず防御行動を行っています。
ほとんどの争い事は”経済問題”に起因します。内部の争いも同じで、適切なギャラの支払いができてれば、組織内の争いは防げます。今の日本の様々な諸問題も単純な話、適切な報酬の支払いさえ行われれば、ほぼ解決します。
ネットの争いで完璧な理論と証拠で論破しても、相手が謝罪して考えを改める事はまずありません。 考えを改めるのは、考えを改めないと自分に害が及ぶ場合のみであり、「議論+力と恐怖」のセットによって初めて、相手の考えを改める事ができます。
戦いで怖いのは、練りに練った戦術を駆使する相手より、とにかく吹っ切れてこちらの心臓部にまっすぐ突っ込んでくる相手の方です。戦いではしばしば、危険な戦法が結果的に相手に恐怖を与えて、勝利のカギとなったりするような、矛盾した戦い方が功を奏すことがあります。
戦いで最も忌避すべきことは、ナルシスズム、自己性愛、自己陶酔といった、自分を必要以上に可愛がる事です。古来より、勲章を多くつけたり、お洒落に気を使う軍人は弱いとされ、泥で汚れても平気で動く軍人が強いと言われます。企業でも似たような傾向があり、格好つけるトップは衰退の一因となります
戦いにはそれぞれの段階があり、おおむねこの7つの順番通りに推移し、この順序を飛ばしたりすると、たいていうまくいかない事が多くなります。
ベトナム戦争でベトナムはアメリカを撃退しましたが、戦死者の数はアメリカ側が5万以上なのに対して、ベトナム側は90万人以上を出しました。弱者のゲリラ戦法はジャイアントキリングを生み出す事もありますが、戦いがスポーツと違うのは、犠牲者を大量に生みだしてしまうことです。
人間というのは変なクセがあって、派手なウワサはすぐ信じるのに、地味な真実はなかなか信用しないクセがあります。 ウソを流す場合はできるだけ派手に、真実を隠したい場合はできるだけ地味にするのが有効です。
一度誕生した組織は、目的が達成されて組織の必要性が無くなったとしても、中の人間は自己保存に走り、組織を存続させようとします。 リーダーは、役目を終えた組織の始末をつけねばならず、情けをかけてこれを存続させるのは、良いリーダーとは言えません。
頭が良く能力があっても、我を押し通す人は戦いでは逆に不利に働きます。 他人の意見を容れようとか、時期の到来を待つことができず、とにかく問題があれば、すぐに自分の主張を押し通して相手を論破し、礼儀の事など気にせず他人と争うので、周囲から疎んじられ、味方が増えずに敗北してしまいます。
相手国を攻める時、一気に攻めると、攻められた側は恐怖や敵愾心によって一致団結してしまいます。他国を内部分裂させるには、一気に攻撃するのではなく、少しづつ小出しにして嫌がらせるようにすれば、相手は内側で亀裂を深めます。これを「隔岸観火」の計といいます。
日本のバイクメーカーは、かつては160社以上ありましたが今は4社のみです。1位の会社がその分野で26%以上の占有率を占めると、小さい会社は何もせずとも徐々に消えていきます。これを「デッドラインの法則」と言い、戦いでも有利な地形を自軍で占めてしまえば、相手の勢力は徐々に減っていきます。
@pianist_danna 第二次大戦中、中国に侵入してた日本のスパイが生卵とごはんを食卓に出されて、たまごかけゴハンにしたら捕まったという話を思い出しました(中国には卵を生で食べる習慣が無い)。
戦争をする場合、必ず考えておかなくてはならない事の一つとして、戦争を終わらせる時期と方法があります。勝つ時はもちろん負ける時でも、負け方や、どの時点で講和に行くか、不満を持つ国内勢力の対処等、これらは戦争をする前に決めておくのが重要となります。
ある国が他国を占領した時真っ先にすることは、その国の政治指導者を抹殺する事と、国民に「我々は圧政をしてる政治家から国民を開放しに来ました」と媚びを売る事の二つです。 従って、政治家がいくら軍は不要だと言っても、侵略者から政治家を守るのは最終的には軍隊となります。
どこの国でも経済が悪くなると内部で不満が高まり、それをそらすために外部と必要以上に対立します。つまり威嚇外交や威勢のいい態度の裏にはまず内部対立が最初にあり、分裂するくらいならいっそのことやってやろうかと考える国は、意外とよくあります。
ゲームでも競技でも、最初の一撃で勝負が決するような攻撃はめったにありません。従って大きな一撃をもらっても、冷静に観察すれば、反撃の糸口を発見出来る事が多いですが、多くの人はダメージの大きい攻撃をもらうとパニックになってしまい、戦う気力が削がれ、回避や逃走を第一に考えがちとなります
戦いは数が重要ですが、具体的な数の場合の戦いは孫子に書いてあります。 ・10倍の兵力→包囲し殲滅する ・5倍の兵力→攻めて攻めて攻めまくる ・2倍の兵力→正面と背後の2方向から攻撃する ・互角の兵力→敵を騙し不意をつく ・劣った兵力→守りを固め、決戦を避ける ・大きく劣った兵力→退却
戦いには予備兵力が必要ですが、予備を知らない人が見ると「遊んでいる!けしからん!」となるので、予備は重要だという事をしっかり認知させる必要があります。 だから在宅勤務してるのを「ヒマそうに見える」とか言う人は、地獄に落ちといてください。
古来より外との戦争よりも、内部での内乱や内ゲバの方が凄惨なものになりがちです。親しい者や仲間だという思いが強すぎると、それが対立したとき、反動でもの凄い憎悪となってしまいます。
東証取引停止と聞いて、昔の漫画を思い出した。 twitter.com/YahooNewsTopic…
最も権威があり最もエリートである組織が、最も愚かな判断をする場合があります。 頭の良い者は無駄な事、リスクのある事を嫌いますが、戦いでは無駄に見える予備やリスクのある決戦が勝つためにはとても重要であり、これを避けてばかりだと勝利から遠ざかります。
人は外の敵よりもむしろ、内部での対立の方が激しさを増します。ネトゲ等で敵よりも、ヘマをした味方に憎悪を抱くのと同じで、これは味方を駒の一つとして見ている時に、よく起こる現象であり、「駒の仕事をちゃんとしろ!」「駒のクセに生意気だ!」という感情から来ています。
・人は小さなウソより大きなウソを信じる。 ・ウソも繰り返せば人々は信じるようになる。 これらは戦いでも有効で、戦況が苦しい時は逆に、大胆で余裕のある素振りをする方が効果的です。人は正直者より、自分を美化し実際の能力を誇張し、余裕を見せている者の方が有能だと思いがちです。