昔の剣者に伝えられる事として、戦いの際にしてはいけないと言われる以下の事があります。 「驚、怒、憎、憤、傲、焦、怯、欲、悔」
相手の弱い部分には要点と弱点の2種類があり、どちらなのかをきっちり把握しておくことが重要となります。
古来より暗殺を人に依頼する時、まず依頼者が考えるのが、ターゲットと暗殺者も同時に始末する事です。依頼を終えた暗殺者を片付ければ、ターゲットはいなくなり、暗殺者に裏切られる危険も無くなり、秘密もバレる心配がなくなり一石三鳥だからです。従って実行者を生かす理由はどこにも無いわけです
頭の良い人、机上の戦術が上手い人が、いざ戦いとなるとうまく行かない事があります。 戦いというのは部下の兵士に「命を捨てろ」と命令する事なので、兵士が従いたくなるような人間でないと作戦がうまくいきません。逆に作戦が多少まずくとも、兵士の団結がものすごい部隊は最終的に勝利したりします
戦略を考える場合、みんなの意見全てを検討していると時間がかかる上にまとまらないといった事態に陥り、結局みんなの意見を少しづつ取り入れた、無難で中途半端で意味不明な戦略になりがちです。 戦略はリーダーが妥協と切り捨てをしなくてはならず、優しいリーダーだと中途半端な結果になりがちです
東証が取引停止に陥った時、東証と同じシステムだった札幌、名古屋、福岡の取引所も同時に停止しましたが、大阪だけは東証と違うシステムだったので、取引を継続することが出来ました。2つのシステムを併用するという一見無駄に見える事でも、有事の際の戦力の予備という観点においては大事となります
嫌がらせへの対抗策は、力の行使をするぞという脅しですが、これは人間関係がこじれるのを嫌う日本人が、最も不得手とする分野です。そして大抵、相手に攻め立てられても我慢し続けた結果、キレて真珠湾攻撃したり、逆に切腹したりといった結果になります。人間社会には脅しも時には必要悪となります。
ある国が他国を占領した時真っ先にすることは、その国の政治指導者を抹殺する事と、国民に「我々は圧政をしてる政治家から国民を開放しに来ました」と媚びを売る事の二つです。 従って、政治家がいくら軍は不要だと言っても、侵略者から政治家を守るのは最終的には軍隊となります。
戦いには予備兵力が必要ですが、予備を知らない人が見ると「遊んでいる!けしからん!」となるので、予備は重要だという事をしっかり認知させる必要があります。 だから在宅勤務してるのを「ヒマそうに見える」とか言う人は、地獄に落ちといてください。
三国時代、蜀の諸葛孔明は念願途中で陣地で没したといわれますが、有能すぎたため、彼一人でほとんどの仕事を行ってしまい、過労にて亡くなったと言われています。どんなに優秀な将でも、他人に任せず、一人で雑事雑用までこなしていたら、疲労困憊して結局は目的を果たせずに終わってしまいます。
他人の意見に反応して自ら噛みついていく人達がいますが、必要のないバトル、メリットの無い戦いはなるべく避けて無視するのが大事です。 どんな人も勝ち続ける事はできず、勝利というものは限界があるので、どうでもいい戦いに勝つのは、敗北よりもたちが悪いと言えます。
絶対勝つ方法は存在しませんが、絶対負ける方法は存在します。それは”同じパターンを繰り返す”事です。大抵の場合、戦いの相手は愚かではないので、同じやり方を繰り返していると、どこかの時点で対応してくると思った方が良いでしょう。
他人に攻撃的で意見を排除しようとする人は、自分に信念が無い場合が多いです。 自分に信念が無いので、自分の思想が正しいかどうかの根拠が示せず、自分の思想が正しい事を証明するためには、周囲を自分の思想のみがある状態にすれば良いので、他人の思想を排除するために攻撃的になっていきます。
たとえ無茶苦茶な主張でも、大勢の人が何回も言ったならば、第3者にとっては「大勢の人が言っているから、おそらく本当だろう」となってしまいます。 戦いで大軍が有利であるのと同じく、謀略を広めるには数が多いほど有利となります。
軍隊でも会社においても、”命令”や”カリスマ”といったものは、実は実体の無い共通幻想でしかありません。命令とは上司のものではなく、受け手側が判断するものであり、部下が命令を聞く必要が無いと決断したら、何をどうやってもその人間を従わせるのは不可能となり、その時点で権力は消滅します。
戦いを回避する事は非常に合理的で正しいですが、回避ばかりしていると、戦いを知らず経験が乏しくなって弱体化してしまい、いざという時に負けてしまいます。 戦いとは矛盾したものであり、自然界のバランスと同じく、周囲の状況とのバランスによって、戦いの要素は決まります。
ウクライナのゼレンスキー大統領は支持率がすごく低かったのに、ロシアの侵攻を機に支持率が爆上がりしたの、兵法36計のこれを思い出す。
軍では、命令が下される場合「新しい命令が下されたら、以前の命令は自動的に取り消す」のが原則となります。そして前命を取り消さない場合は、必ず前命が生きてる事を、後命に付け加えます。 上官は、命令を出しっぱなしで後は放置するのではなく、きちんと自分が出した命令を管理するのが重要です。
勝った理由を探すよりも、負けた理由を探す方が簡単です。ゆえに負けた時に、なぜ負けたかをしっかりと検証することの方が大事であり、そして負けた原因の多くは、やらなきゃいけない事をやってなかったという理由がほとんどです。
頭が良く能力があっても、我を押し通す人は戦いでは逆に不利に働きます。 他人の意見を容れようとか、時期の到来を待つことができず、とにかく問題があれば、すぐに自分の主張を押し通して相手を論破し、礼儀の事など気にせず他人と争うので、周囲から疎んじられ、味方が増えずに敗北してしまいます。
外交で物を言う時に必要なのは軍事力であり、それが無い国は情報力が物をいいます。これは例えるなら、いじめでちょっかい出された時の対処として、相手より強い武力を持つか、学業で成績1番を取る事と似ており、それも持たない者は転校したり、遺憾であるといってじっと耐えるしかありません。
戦わずして勝つためには以下のやり方があります。 1.強い相手と同盟し、肩代わりしてもらう。 2.相手の同盟を謀略により崩し、同士討ちさせる。 3.脅迫、威嚇により戦っては損だと思わせる。 4.贈り物をし、平身低頭する。 5.相手を魅了し、尊敬を集める。 このうち一番難しいのは、5となります。
ある国を崩壊させる謀略の一環として、その国の全国的な組織(鉄道、通信、金融等なんでもよく、全国的なら大小を問わない)を押さえ、資金を提供して支配下に置くというやり方があります。 これを繰り返すとその国の支配外の勢力が増え、やがて無政府に近い状態となっていきます。
最初、緊急事態宣言を首都圏他に限定して、後に全国に緊急事態宣言を出すのは、大戦中の戦力の逐次投入を思い出します。大戦中もそうなんですけど、結局権力をリーダーが掌握しきってないから強権が使えず、関係各所の顔色うかがいと忖度で時間がかかり、事態が悪化するまで動けないんですよね。
戦いで怖いのは、練りに練った戦術を駆使する相手より、とにかく吹っ切れてこちらの心臓部にまっすぐ突っ込んでくる相手の方です。戦いではしばしば、危険な戦法が結果的に相手に恐怖を与えて、勝利のカギとなったりするような、矛盾した戦い方が功を奏すことがあります。