19世紀のクリミア戦争でロシア軍は、戦場にたどり着くまでに30万人以上の死者を出したという話を聞いて、「なんで戦地に行くだけでそんな犠牲者出るんだ?」と不思議がったものですが、防寒具すら支給しない今のロシア軍を見てたら、妙に納得できるものがありますね。
毒ガスの種類に嘔吐させるガスがあり、一見効果が低いように見えますが、兵を嘔吐させてガスマスクが使えないようにしてから、後から窒息性ガスを撒くという使い方があり、このように兵器や戦術は組み合わせて使えば、役立ちそうにない物でも組み合わせ次第で大きな効果を生むことが出来ます。
戦わずして勝つ場合、こちらが相手より正当であることや、立場が上でありことを他者に思わせる必要があります。そのためには、時に謀略が駆使される事があります。
現代の戦争は昔の戦争と異なり、外交も金融も経済や貿易、あるいはネット、マスコミ工作、世論誘導も含めて、すべて戦争の一環とみなされています。経済封鎖で相手国を破産させたり、宣伝工作活動で相手の政権を倒せれば、わざわざ軍事力を使ってドンパチするより、はるかに安上がりだからです。
戦いというのは矛盾しているもので、平和を願っても相手が攻めてくると意味がなく、相手が攻めてこないようにするには、こちらの言う事を強制的に聞かせるしかありません。従って本当に平和な状態にするには支配と管理が必要となり、平和主義に傾倒し過ぎると抑圧、独裁的になってしまいます。
戦場では恐怖が支配しますが、恐怖の大半は「知らない事」により起こります。これを対策するには「観察」しかなく、日常でも常に観察し、相手が怖いならその相手の情報をなるべく集め観察するのが、恐れへの対策となります。
こんなにゲームBGMが使われるという事は、開会式のフィナーレは菅首相がルイージのコスプレして土管から上がってくるんだろう?
戦いに絶対勝つ方法は存在しませんが、絶対負ける方法は存在します。 それは”同じ戦法を繰り返す”事です。大抵の場合、戦いの相手は愚かではないので、同じやり方を繰り返していると、どこかの時点で対応してきます。
「行け」とか「やれ」等の、意図ではなく任務を示したものを「号令」、「何々のためにこれをやれ」といった、意図と任務を示したものを「命令」といいます。これに対して大人数を動かす場合は、上の意思が末端に届きにくいので、意図だけを示し任務のやり方は部下に任せる「訓令」が適しています。
戦いで大事なのは最低でも生き残る事であり、逆に言うと相手にきっちり止めを刺す事も同じように大事です。止めを刺さないと、相手は必ず回復し再挑戦して来るものであり、そして相手を逃がしてしまう要因は主に、「疲労」と「情」の二つとなるので、相手にトドメをさすときは気を付けましょう。
「弱者は常に不決断である」と言われます。戦いとは自分の意思を相手に従わせる事であり、意思がそもそも無い者は戦う以前に敗北しているのと同じになります。日常生活でも安易に譲らず、自分の地位における立場を明確にし、ふさわしい権限を主張しないと、長期的に見てますます不利となります。
ある国が他の国を侵略した時、まず最初にする事は元からいる権力者の排除です。従って政治家は侵略者から身を守るために、有事について知り、備えておくのが通常であり、これをせずに軍や戦争を避けたり否定する政治家は、無知か間諜のどちらかとなります。
ソビエト連邦のスパイ、リヒャルト・ゾルゲが日本で諜報工作する際に気をつけていた事をまとめたものです。70年以上前の事ですが、現代にも通じる部分があります。
戦略や戦術は未来の状況を考える事でもあるので、外れたり上手くいかない場合もあります。事なかれ主義者がこれに携わると、外れた時の批判を恐れて何もせず、状況が悪化してから場当たり的対処をしようとします。事が起きてから動くのは、批判されたくない自分を良く見せたいという心理からきています
米軍の統合軍参謀マニュアルには「威張り散らすこと」は絶対やってはいけないと書いてあります。 これは、参謀将校というエリートは時には上の大将にまで進言せねばならず、その時威張ってると周囲に不快感を与えてしまうからです。 トップの側近が威張っていると、周囲の幹部との間に軋轢を生みます
日本人は和の民族なので、いさかいや波風を立てる原因の討論や説得を嫌う民族であり、従って、相手を不快にさせるのを極力避け、意思疎通を格式、箔の上下、上意下達で済ませようとするので、自分の意志をはっきり伝える訓練などは、歴史的に行ってこなかったのだと思います。 twitter.com/Infinity_topoi…
兵士が食べた戦闘糧食のゴミや缶詰を放置して捨てておくと、ゴミの数でこちらの人数が敵にばれてしまう恐れがあります。 従って軍には、食い終わった缶は潰して埋めるという規定があり、戦国時代でも炊き出しの煙の数で相手の兵員がバレたように、何気ないところから重要な情報は漏れてしまいます。
@siokaze5231 両さんは避難民に物資を届けるとてもやさしい人。
最も権威があり最もエリートである組織が、最も愚かな判断をする場合があります。 頭の良い者は無駄な事、リスクのある事を嫌いますが、戦いでは無駄に見える予備やリスクのある決戦が勝つためにはとても重要であり、これを避けてばかりだと勝利から遠ざかります。
戦争をする場合、必ず考えておかなくてはならない事の一つとして、戦争を終わらせる時期と方法があります。勝つ時はもちろん負ける時でも、負け方や、どの時点で講和に行くか、不満を持つ国内勢力の対処等、これらは戦争をする前に決めておくのが重要となります。
「囲む師は欠く」というのがあります。包囲された敵は、逃げられないと思うと団結しますが、包囲をワザと一部空けておくと、自分だけは先に逃げようと思い仲間割れを始めます。これはいろいろな応用が効き、例えば野党の一部に利益を与えて、他の野党の嫉妬心を生んだりとかも、これの応用となります。
東京大空襲の際、皇居や参謀本部などの軍中枢施設は意図的に爆撃対象から外されました。これの狙いとしては、あえて目標を外して首脳部を脅すのと同時に、被害を受けた市民に無傷な首脳部を見せることにより、人心を離反させる心理的効果がありました。
日本のバイクメーカーは、かつては160社以上ありましたが今は4社のみです。1位の会社がその分野で26%以上の占有率を占めると、小さい会社は何もせずとも徐々に消えていきます。これを「デッドラインの法則」と言い、戦いでも有利な地形を自軍で占めてしまえば、相手の勢力は徐々に減っていきます。
戦いとは、敗北しそうな雰囲気を察知したら、すぐに撤退すれば被害を最小限に抑えられます。 しかしそれには失敗や敗北を経験した者でないと微妙な空気が読めず、一度も失敗したことのないエリートは、勝敗分岐点が読めず、退却の決断をなかなか下せないままズルズルと事態を悪化させがちとなります。
同種族同士で殺し合いをする動物は人間のみと思われがちですが、アリやハチもこれを行います。彼らと人間の共通点は、貯蔵しているハチミツや餌、つまり”資産”を持っているかどうかであり、あらゆる戦いや抗争は、資産の奪い合いが根本原因となります。