@501st6 戦争は金ばかりかかって、空しいものだなあ。
戦いは騙し合いの連続であり、大軍を維持するには資金が必要ですが、だますことに関しては、資金も力もあまり必要なく、たとえマイナスであろうとアイデア次第で実行可能となります。
防御とは、身をかがめて攻撃が通り過ぎるのを待つ事ではありません。 攻撃を排除するという断固たる決意と、防御に立たされても常に攻勢の機会を採ることが大事であり、攻撃してくる者は絶対排除するという強力な手段が必要となります。
戦いで最も忌避すべきことは、ナルシスズム、自己性愛、自己陶酔といった、自分を必要以上に可愛がる事です。古来より、勲章を多くつけたり、お洒落に気を使う軍人は弱いとされ、泥で汚れても平気で動く軍人が強いと言われます。企業でも似たような傾向があり、格好つけるトップは衰退の一因となります
どこの国でも経済が悪くなると内部で不満が高まり、それをそらすために外部と必要以上に対立します。つまり威嚇外交や威勢のいい態度の裏にはまず内部対立が最初にあり、分裂するくらいならいっそのことやってやろうかと考える国は、意外とよくあります。
ウクライナの例を見てわかる通り、侵略軍が真っ先に行う事は政治指導者の排除です。 従って防衛の議論は、その国の政治指導者が一番熱心に行うのが普通であり、その議論をしないのは、スパイかたわけのどちらかとなります。
大戦中、軍のエリートは補給に従事する人をバカにして、補給を軽視した結果、敗北しました。 twitter.com/chobikko0408/s…
日本人は危機管理において、実際に事が起きないと動かないという癖をもっています。これは”義理”が影響していて、新しい事をすると今までのしきたりに従っていた人たちに申し訳ない、あるいは旧習を守る人たちに非難されるのとの考えから、目の前の事態に消極的になってしまいます。
「昨日の感謝は、今日の当然、明日の不満」という言葉があるように、人間の心理として過剰なサービスはクレーマーを生みやすくなります。 交渉でも、過剰な譲歩は相手のさらなる要求を招きやすくなるため、交渉をうまく進めるためには、アメと同時に相手への恐怖と威圧であるムチが必要となります。
戦力の予備というのは、負けそうな時に使うと思われがちですが、実は逆で、勝ちそうな時に投入するのが基本となります。敗れそうな部隊に予備を投入しても、現状維持となりやすく、それよりも勝てる見込みのある部隊に注入し、全軍の勝利によって一部部隊のピンチをチャラにするのが本来となります。
戦いの本質は「運搬」です。 人間の血流と同じく、物資の流れが必要な場所に行きわたる事こそが戦いで最も重要な事であり、軍の仕事は複雑に見えても、やってる事は実弾を相手に届けたり、物資を自軍に運んだり、情報をすみずみまで行きわたらせる事の繰り返しです。
君主に近い者が裏切る原因は二つあります。 1.迫害された仕返しのため 2.恩賞を与えられすぎたため 2は意外かもしれませんが、人はあまりに多くの富や名誉を与えられると、感謝よりももっと欲する念の方が強くなり、最後には君主の権力自体を欲して、裏切りを起こす可能性が高くなります。
よその国の争いに関わりたくなく中立の立場をとる場合、力が無いと他の国から「あいつは俺たちに協力しないやつだ」と白い目で見られ、恨みと攻撃の対象となってしまいます。 中立する場合は、相手と同じくらいの力を持ってなくてはなりません。
戦いで常に100%の力を出していると、いざという時の余力が足りず敗北します。この余力を維持するためには強力な権限が必要であり、余力は無駄という周りの声に押されて余力を残さないと、相手に余力が無いと見抜かれたら、押せ押せで攻めれられて進退窮まってしまいます。
英国の植民地政策の特徴として以下の4つがあります。 1.要点、特に島を押さえる。 2.現地人の面子を傷つけず、地位や名誉は与える。 3.少数の現地人を破格に優遇して味方にする。 4.金、利権はイギリスが収める。 戦いで相手や部下を自分に従わせる場合も、これが有効となります。
軍人は戦争を好みません。なぜなら、戦争になると一番危険なのは現場の兵士、すなわち自分達だからです。また、現場に行かないトップの人たちも、戦争に負ければトップの地位を失いかねないので、やはり戦争を好みません。相手を挑発する行為などは、絶対戦争にならないと思ってるからできるわけです。
明治時代、陸軍の講師だったドイツのメッケルは、日本のエリート将校の短所として以下の二つを上げました。 1.物事を簡単にできると妄信すること 2.下級の者をみだりに拘束すること これら欠点は今でも通ずるものがあるのかもしれません。
戦いでもゲームでも、余計な事を考えれば考えるほど、無駄な行動が多くなったり、決断が遅くなり不利となります。逆に相手には余計な考え、つまり、いらない心配事を増やせば増やすほど有利となります。こういう事態にはこうするという事をあらかじめ決め、後はレスポンスを早くするのがコツです。
日本で緊急事態に陥った時、政府の対応が遅かったり、備えが不十分だったりするのは、政府の権限が弱く、強い政権を皆が嫌うからです。緊急時の備えというのは平時には無駄な事が多いので「そんな備えや方針は無駄なので、考える必要は無い」という声が強いと、どうしても十分な備えができなくなります
地形が変化しないと、防衛上の弱点も変化しません。従ってこれら幕末日本の弱点は、そっくりそのまま現代にも当てはまります。大事なのは一番やられてはいけない部分を見極めて、その他の部分は場合によっては捨てる覚悟を持つ事です。
人は外の敵よりもむしろ、内部での対立の方が激しさを増します。ネトゲ等で敵よりも、ヘマをした味方に憎悪を抱くのと同じで、これは味方を駒の一つとして見ている時に、よく起こる現象であり、「駒の仕事をちゃんとしろ!」「駒のクセに生意気だ!」という感情から来ています。
旧軍の道歌に「かわいければ、5つ教えて、3つ褒め、2つ叱って良き人にせよ」という歌があり、これは部下を指導する際の、褒める場合と叱る場合の割合を示しています。ほめる割合が良くわからない場合などは、参考にしてみてはいかがでしょうか。
戦いでは、最初に防御から始まって最後は攻撃で終わるのが良しとされ、これが逆だと敗北しやすいと言われます。つまり最初威勢よく攻撃したのに補給が切れてとどめをさせなかったり、思わぬ反撃にあって恐怖から消極的になるのが、一番ダメなパターンとなります。
「北朝鮮はミサイルを撃てないだろうから、備えはいらない」という人がいますが、それは逆で軍事力とは行使ではなく「脅し」に使って、外交交渉を有利に進めるものなのです。人間は本質的に、自分が痛い目にあう可能性がないと、言う事を聞かないし、約束も守らない生き物なのです。
戦いの理想は防御で始まり、反撃で終わる事です。 逆にダメな戦いの例は、攻撃で始まり、疲弊して、防御に回る事です。