戦闘の際は相手に対して少しでも身をさらさないように、地形や物を利用して隠れることが重要となります。自分では隠れたつもりであっても、案外できてないことも多くあり、そこまでやるかといったレベルまで徹底することが大事です。
潰れそうな企業が方針をコロコロ変えて迷走するように、負ける軍というのは迷走する事が多いです。そして何をしていいか完全に分からなくなり、とりあえず被害から逃れようと無難な策を用いて、その結果根本的な解決にならずに状況が悪化する、という過程をたどります。
戦場では問題が、どんどん矢継ぎ早に発生します。従ってトップの周りがイエスマンばかりだと、そもそも問題が存在している事にすら気づかないことになり、あっという間に状況が悪化します。独裁者が戦争に負ける理由が大抵コレです。
孫子では、勝利をおさめるための条件が以下の5つあるとしています。 ・戦うタイミングをこころえている事 ・兵力の効率的な配備をする事 ・政府と人民が共通の理念を持っている事 ・準備を整え、相手の準備不足をつく事 ・将軍が有能で、君主が口出ししない事
戦場で最も大切なのは、弾薬でも金でも兵士の命でもなく、「時間」です。そして、最もダメなのは、ためらって物事の決断をダラダラと遅らせてしまう事で、これを「遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)」と言います。
戦いはまず、 相手より多い兵力を集め、それが出来ない時は、 相手より強い武器を集め、それが出来ない時は、 相手を騙して急所を狙い、それが出来ない時は、 逃げたほうが無難となります。
SNSやネット上でバトルをしても、大抵は不毛な結果に終わります。なぜなら人は、自分に被害が及ばない状況だと、意見を変えたりはしないからです。実際の戦いでも、相手との話し合いのみでは、こちらに従わせる事はめったにできず、多くは経済力と力の行使で物事が進みます。
戦国時代には一向一揆が猛威を振るってましたが、信長の故郷である尾張では、一向一揆はほとんど起こりませんでした。 その原因として尾張は商業が盛んで経済的に豊かであり、なおかつ肥沃な濃尾平野を持っていたため、農民と武士の衝突がほぼ起きなかった事が上げられます。 貧困は戦乱の母と言えます
ゲームなどでは、例えば100の兵力がいてそのうち30減っても、あと70あるなという算段がつきますが、実際の戦いでは兵力が減ると味方はビビってしまい、なんとか自分だけは逃げられないかを考え、そして他の者が逃げると、遅れてなるかと我先に逃亡し始め、まだ戦える部隊が崩壊する事がよくあります
攻撃よりも防御の方がリスクが少ないので、防御のみしてればOKと思いがちですが、古来より防御のみで勝った戦いはほとんどなく、どこかの段階でリスクのある攻撃をしなくてはなりません。防御だけだとこちらが段々不安になるのに比べて、相手にしてみれば攻撃してこない敵ほど楽な事は無いからです。
自分が組織のトップになりたい時、トップを引きずり下ろす策として、贅沢を覚えさせるというのがあります。 自分はトップのイエスマンとなり、トップに贅沢を覚えさせて、道や法を踏み外させ、周りの支持を減らし影響力を削いでいき、最後にはトップを失脚させる。 これを「養殃の計」といいます。
戦いにおける強者に共通する事があります。それは「粘り強い」という事です。強者は負ける時でも、敗北するまでの時間をなるべく稼ぎ、簡単にやられるような行動をとりません。ぎりぎりまで生き残る努力をすることが重要であり、勝機が少ないのに簡単に突っ込むのは、相手を助けている事に他なりません
「浅い瀬ほど水が騒ぎ、深い淵ほど静かである」とよく言われます。ネットでも現実でも、事件で人々が騒いでいる場所には、根本的は情報はあまりなく、原因などの本当に核心な部分の情報は、目立たない部分に自分から潜っていかないと得られないものです。
実戦では頭の良い人ほど決断を遅らせ、逆に何も考えてない者が素早く決断するという事が良くあります。 決断とは少なからずリスクが生じるので、頭が良く合理主義の人ほど、リスクを嫌って現状維持策を選ぶ傾向にあり、結果的に決断が遅れる場合があります。
戦いでもゲームでも初級者と上級者の違いとして、上級者は防御が上手く余計なダメージをもらわない事が挙げられます。そして防御のみでは勝利する事は出来ず、どこかで攻撃をしなくてはなりませんが、ここでも上級者は相手を誘って隙を作りだすのに対し、初級者は無駄に攻撃し逆に隙を見せてしまいます
剣より槍、槍より弓、弓より銃、というのが一般的な武器の強さですが、ファンタジーやマンガの世界では、一番弱いはずの剣を使うものが、一番強く描かれがちです。人は「弱い武器で強い敵を倒す」、「劣勢で大軍を負かす」事に快感を感じますが、現実では強い方法を使える時は、迷わず使いましょう。
戦いでもゲームでも、上手い人はタイミングをずらした攻撃を良く用います。これは相手にこちらの攻撃タイミングを読まれない用途と、こちらが攻撃すると見せかけて相手の反撃を誘う、二つの意図があります。これに対し初心者は、とにかく近づいて、間合いに入ると即攻撃したがります。
戦いで勝利が続くと、優越感により「相手は愚かで自分は優秀」だと思い込みやすくなり、マンネリで同じ戦法ばかり使用し、新しい戦法を考えないようになります。そして弱い勢力は、逆に生き残りをかけて必死に考えるので、結果、大帝国でも大企業でも、容易く滅びたりします。
過剰な平和主義者ほど攻撃的とよく言われますが、それはなぜかというと、平和というのは意見が一つになってこそ生まれる事が多く、異なる意見を認めると、それが平和の妨げになると思ってるからであり、それがエスカレートすると、意見自体を考える事すら許さないという思想になっていきます。
退却というとイコール”敗北”と考えがちですが、戦いにおいては退却とは、決戦を中止、あるいは回避して、敵との間合いを拡大する行動をいいます。戦いとはただ一度で勝敗が決まるものではなく、見込みがない戦いはさっさと切り上げるのが基本であり、見栄や虚栄心にこだわるものは敗北します。
「世の中に価値観が一つだけになったら、価値観の違いが無くなり、争いが消滅するはずだ」 こう考える人が他人に自分の価値観を押し付け、その結果しばしば争いの元となってしまいます。
人は正攻法よりも、奇策で勝つことを好みます。これは小さな真実よりも、大きなウソを信じてしまう事と同じで、地味よりも派手な勝ち方で、周囲にアピールしたい心理が作用しています。戦いにおいてこのような、自慢したい心は命取りとなります。
戦いはどれだけ奇襲を成功させるかがカギですが、一口に奇襲といっても、基本的な待ち伏せ等の場所的奇襲の他に、さまざまな奇襲があります。
一度誕生した組織は、目的が達成されて組織の必要性が無くなったとしても、中の人間は自己保存に走り、組織を存続させようとします。 リーダーは、役目を終えた組織の始末をつけねばならず、情けをかけてこれを存続させるのは、良いリーダーとは言えません。
いろいろ考えたが、やはり最終的にプーチンは失敗するのではないか。あまりにも世界中から嫌われ過ぎたし、唯一の味方の中国も何をするわけでもない。 いくら強くても嫌われ者は勝者にはなれない。だから嫌われないように同盟を増やして同意を得たり、大義名分を作ったりするのだが。