犯罪者が獲物を狙うとき、やりやすい獲物に以下の要件があります。 ・隙がある(防衛の意識欠如) ・孤立している ・誰にも愛想がよい(主張をしない) ・好みのモノ、カネを持っている ・弱い これらは個人の要素だけでなく、そっくりそのまま侵略されやすい国の要素としても当てはまります。
中立を維持するのは非常に難しいです。こちらに争う気が無くとも、相手はこちらの資源を狙ってきますし、別の相手とこちらが手を組まない内に、つぶしてしまおうと考えるからです。つまり何が言いたいかと言うと、『無慈悲な8bit』週刊ファミ通にて連載中です。
相手が強いかどうかを図るのはなかなか難しいですが、弱い相手に共通する事柄はあります。それは”格好つけたがり”、”自慢したがり”です。勲章の数をひけらかしたり、汗をかき泥にまみれるのを嫌う者は、いくさではほとんどが弱く、組織にいれば組織を滅ぼす原因になりがちです。
中立という言葉は何となく人を引き付ける言葉ですが、本来は力がある者がやれることであり、力がない者が中立をしても、よその国から「あいつは戦わないやつだ」と白い目で見られ、恨みと攻撃の対象となってしまいます。
孫子の兵法には、戦わずして勝つという言葉がありますが、そのために孫子が重視していたのは”謀略”です。日本人は謀略を嫌いますが、戦争よりも謀略をして騙したほうが、金と犠牲が少なくて済むので良い事づくめ、というのが孫子に書かれている一番重要な事であり、今の中国もこれを実践しています。
正義を語る人の中には、「正義を語る自分自身が好き」という、ナルシズムに陥っている人がおり、彼らは自分の説の優秀さ=自分自身の優秀さを示すために、他者を貶め、攻撃する場合があります。彼らにとっては自説の中身よりも、優劣かどうかのステータスが重要であり、しばしば争いの原因となります。
大阪冬の陣で徳川と和睦した大坂方は、攻撃を止めてもらう代償として濠を埋めましたが、これがかえって滅びる原因となりました。 我々の生活でもサービスをし過ぎるとクレーマーを生んだりするように、人間の心理としてあまりに譲られるとそれが当然と感じて、さらに要求がエスカレートしていきます。
戦争ってのは結局、人間関係のこじれや怨恨から来ることが多くなります。米中戦争でも、今までは経済の事があったので、気に入らなくてもお互い仲良くやってきましたが、恨みの感情が一定量を越えてしまうと「あいつ調子にのってるから、こっちが損してでも潰す」となってしまいます。
戦いは実際に戦う前に、準備段階でほぼ優劣が決まりますが、弾薬や兵員、お金といったものは、どうしても準備できる量に限界があります。しかしながら、人間の頭を使う心理戦、精神攻撃、謀略といったものは、アイデアとやる気しだいで、戦いの趨勢を決するくらいの効果を発揮します。
日本人は成果主義は合わないと思います。内ゲバや派閥争いが特に激しい民族ですから。細かい事や、どうでも良い事で争い出すケースが非常に多い。 twitter.com/tukisita_EO/st…
旧日本軍の兵士が南方で戦った際、末期米という米を支給されていましたが、これを持ったまま飢えて無くなる兵士が後を絶ちませんでした。人は最後の糧食が無くなるという事に、精神的に耐えられないものであり、これは現代人のお金や景気にも通ずることだといえます。
敵対する相手に一気に攻めるぞと見せかけ、経済制裁や威嚇、示威行動でじわじわとプレッシャーを与え続けると、相手の勢力に「仲直りした方がいいんじゃないか?」という和平派が出現、そして主戦派と和平派で、激しい内部争いを始めます。
戦いは、武力行使の前に「言葉の暴力」があります。人間は肉体よりも精神の方が弱く、その精神に影響を与える「侮辱」は、殴られるよりも相手を傷つけ、その痛みは長期間続きます。従って戦いをする者は、言葉の暴力への対抗手段を持たねばなりません
軍が勝利するための具体的な行動指針を”ドクトリン”と呼びます。これはスポーツでもゲームでも同様であり、自分が勝利するための、おおまかな方針や手順等の実行要領をあらかじめ定めておくのが大事であり、これが無く、戦いが始まってから動きを考えていたのでは、結果的に遅れる事になってしまいます
地図で見たら、ロシアの隣にこれ以上NATO加盟国を作らせんぞという、プーチンの必死な意思をひしひしと感じる。
人は、事件について記した何十冊もの調査報告書よりも、表紙に”極秘”と書かれた数ページの陰謀論を信じやすいものです。戦いでも、本当の情報を得るには、膨大な情報をよく調べるのが大事で、都合の良い情報が、都合の良いタイミングで、苦も無く入手できた場合、まず疑うのが大事です。
スポーツでは汗水流して、自分のスタミナを消耗して相手の体力を削っていくのが良しとされますが、これが戦いとなると真逆で、戦いではなるべく、自分の体力を使用せずに相手を倒すのが理想となり、究極的には何もせずに相手が勝手に自滅か、もしくは戦う以前に戦意を無くしてくれる事が良しとされます
戦力もエネルギーも人員も、常に予備を確保していなくてはなりません。最初から100%で戦うと、必ず息切れを起こしてしまいます。目安として70~80%で動き、どんな場合でも少なくとも10%は予備を確保しておき、その際、予備は用途を定めず、使ったり仕事をさせてはいけません。
「政治や軍事を語る者は国中にたくさんいるが、国内の防衛力は弱まるばかりである。なぜなら語る者は多いが、実際に武器を手にして戦おうとする者は少ないからである」 これは紀元前3世紀の韓非の言葉であり、今も昔も問題は変わらないと言えます。
戦いでは情報が大事ですが、その情報が価値があるかどうかは4つの点が重要となります 1.先行性…現在より先の情報である事 2.正確性…信頼できる情報である事 3.連続性…連続して提供されている事 4.適時性…必要な時期に適切な量が提供される事 情報を得るときは、以上の点に注意しましょう。
孫子の「戦わずして勝つ」は、平和主義とは真逆の思想です。すなわち、敵と敵とを策謀により争わせて、自分は漁夫の利を得る。そうすれば自分は戦わずとも勝ちを取れる。それが戦わずして勝つという考え方です。
相手国と外交交渉をしていたのに、いつの間にか相手国の擁護ばかりしてミイラ取りがミイラになる人がいます。 どうしてこうなるかと言うと、相手国との仲が悪くなったら、交渉してる自分の影響力やステイタスが低くなるからであり、自分の価値を高めようとして相手をかばう人には注意が必要です。
部下に命がけを命じて、失敗して犠牲者が出ても自分は責任をとらないっていう牟田口司令官のような人は、現代でもいっぱいいて、台風とかのたびにあらわになりますね。牟田口司令官が特別悪いんじゃなくて、牟田口イズムという日本人の特性みたいな部分があると思います。
戦いでは”兵站”が大事ですが、ただ単に物資を多く用意すればよいわけではなく、兵站には次の4点が重要となります。 ・補給能力 ・輸送能力 ・整備能力 ・管理能力 これは人材育成、部下指導にも同様に言え、どれかが良くても他の能力が低かったら、物資も人材も組織の中をうまく回らなくなります。
どの世界もアマチュアよりプロの方が強いですが、プロにも「新しいものを認めず、旧来の戦いかたにこだわる」という欠点があります。プロとは言ってみれば、古い戦法を極めた者であり、新しいものを積極的に取り入れた時に、素人でも付け入るスキが生まれます。