戦いでやってはいけない事は「欲に目がくらむ事」と「損害を惜しむ事」です。 つまり自分を大事にしすぎる事は戦いでは厳禁であり、逆に相手にはこれをやるように誘っていくのがセオリーとなります。
スパイの種類にはいろいろありますが、自分の国に住んでる自国民なのに、相手国に情報を流したり、相手国の有利になる活動をしたりする者を「敵国籍密告者(スティンカー)」と呼びます。 彼らの動機は、金銭的もしくは政治的な場合が多く、中には理想主義者も含まれます
戦国時代によく使われた謀略は、まず領主の批判を徹底的にして、民衆に対して、領主は無能だと思わせる。そして自分たちは民衆の味方だというそぶりを見せて、領主と民衆の信頼関係を壊してから領主を攻める。すると民衆の支持、援護を失った領主は容易く討ち取れるわけです。
戦いでは情報が大事ですが、その情報が価値があるかどうかは4つの点が重要となります 1.先行性…現在より先の情報である事 2.正確性…信頼できる情報である事 3.連続性…連続して提供されている事 4.適時性…必要な時期に適切な量が提供される事 情報を得るときは、以上の点に注意しましょう。
相手国を攻める時、一気に攻めると、攻められた側は恐怖や敵愾心によって一致団結してしまいます。他国を内部分裂させるには、一気に攻撃するのではなく、少しづつ小出しにして嫌がらせるようにすれば、相手は内側で亀裂を深めます。これを「隔岸観火」の計といいます。
戦いで最もやってはいけない事は「同じ戦法を繰り返す」事です。同じ戦法ばかりだと、相手に必ず対策されてしまうので、相手の対策を見越して変化をしなくてはなりません。しかし実際は皆、変化する気力が無くなる、保守的な上官、時間が無い等の様々な要因により、同じ戦法を繰り返してしまいます。
戦いとは、先に「負けた」と思った側が負ける場合が多く、指揮官が悲観的な性格だと、この傾向が一層高くなります。トップの性格が勝敗にもたらす影響は意外に大きく、ネガティブな思考は、勝てる戦いも敗北に導きます。
「戦いで小博打をするな」という言葉があります。 戦いでは、いつかは危険を伴う攻撃をしなくてはならず、それは大博打と等しいので、小博打すなわち「今日は見張りをしなくても敵は来ないだろう」等の希望的観測は、する必要の無い賭けと同じであり、これをなるべく避ける事が大事だと言われます。
リーダーの条件はいろいろとありますが、単純に表すなら”与える”事です。部下に与えられるリーダーが良きリーダーであり、これが出来ないと下の者がリーダーと認めず、自然の作用によりリーダーの座を下ろされます。 与えるものは主に4つで、希望、仕事、報酬、そして恐怖です。
給与や報酬を出し渋るトップが、いざ組織が危機になってから現場の報酬を上げても逆効果となります。なぜなら、「どうせ今払っていても、危機が過ぎると払わなくなる」と思い、少しも恩義に感じないどころか、不信感を持つからです。
歴史上、名器と呼ばれる兵器には共通する事柄が3つあります。それは ・単純構造…使用目的が明確で、操作と生産が容易 ・小型軽量…小さいほど、戦術を敏捷にする ・耐久性能…無整備、無補給で長く使える であり、原則は一兵器、一機能が基本となります。
人間というのは他者を蹴落として自分の遺伝子を残そうとする動物なので、共産主義のように「恵まれない人のために、貧困を無くそう」と最初は思っていても、権力を持ってしばらくしたら「何で俺の力や金を皆に分けなきゃならないんだ?」という考えになり、結果、独裁、汚職がはびこる事になります。
敵を叩く時は余力を残さず、徹底的に叩かなくてはなりません。なぜなら、失敗したら次は挽回しようとして頑張るのが普通であり、逃がした敵は、大抵は手ごわくなってるからです。そして敵を逃がしてしまう要因の多くは、情けと無精です。
敵を攻撃する際は、包囲、迂回、突破の3つがあり、それぞれの特徴をしっかり把握しておく必要があります。
戦争というのは人間が行いますので「あいつ最近調子乗ってて、俺らをなめてっから潰すぞ!」といった具合に、戦う理由においては、国の考えもそこらのヤンキー達も、基本的には大して違いがありません。
戦いとは簡単に言うと、運搬と流れです。兵や物資、燃料を適切な位置に運び、弾を相手の陣地にぶち込む。つまるところ物流とあまり変わりません。これは人体の構造にも似ており、健康とは体内の血液や体液が正常に流れてることであり、これが滞ると戦いの苦戦、すなわち病気となってしまいます。
戦いにおける防御は、敵の撃破が目的ではなく、敵の攻撃を耐えて破砕する、いわば疲れさせて攻撃を続けさせなくするためであり、代表的な防御例として以下の例があります。
戦いにおいて敵を撃破する行為は、ただ単に相手に対して攻撃をするのではなく、具体的に次の7つの行動に順序だてて分けられます。
実戦の経験者は、平時の体験では得られない試練を経てきてるので、実戦的かつ適切な主張をしますが、自分の成功体験を最高のものと錯覚しやすく、他にもっと良い方法を探そうとしたり、認めようとしなかったり、また、時代の変化に伴う前提条件の変化に鈍感となりやすい傾向があります。
戦いは常に冷静でなくてはなりません。冷静でいる事のコツは、”損得勘定”をいつも考える事です。売られた喧嘩をいつでも正面から買う必要は無く、「これをやるとどういう損と得があるか」をグラフのように考えるのが、冷静でいる秘訣となります。
一部の昆虫が、エサが少なくなると共食いをして、強い個体に栄養を集め種族の生き残りを図るように、人間社会も食料があまり取れなくなると、内乱からの独裁が多くなり、一部の人間たちに権力と栄養を集めようとする傾向にあります。人間は動物の一種であり、行動も生態もさほど変わらないといえます。
日本人は和の民族なので、誰かが決断しようとしても、「あいつは勝手な事をする」「みんなの気持ちを考えてない」と言われるので、顔色をうかがって対策を小出しにし、これが戦力の逐次投入を招いてしまいます。
日本人は皆、角が立たない事を重視し過ぎて、配慮や忖度ばかりで決断が遅くなり、自体が悪化してしまう事がよくあります。遅疑逡巡は戦の大敵となります。
平将門と戦った藤原秀郷は、最初将門の味方をしようとしましたが、食事の際、将門が飯粒をポロポロこぼすのを見て 「こんな行儀の悪いのとは一緒に戦えん」 と思い、将門の敵に回り、最後には将門を討ち取りました。武人とは戦い以外でも、普段から注意を払うのが肝心です。
戦いでは”防御”という行動は、攻撃に比べて簡単であり、対戦ゲーム等でも、防御だけなら初心者でもできます。それでも初心者が攻撃を食らってしまうのは、移動あるいは攻撃の際に防御を解いてしまうからであり、上級者ほど移動、攻撃の時間が短く、それ以外の時間は絶えず防御行動を行っています。