労働者と学生の対立を煽る書き方をする人もいるが、そもそも労働者は労働者の運動があり、学生は学生の運動がある。そして国によっては両者が合流したり、しなかったりした。そういうことではないだろうか。
フランスの68年5月は学生と労働者の連帯があって強烈な印象を残したと聞いている。 記事は巨大なストが起きて賃金が上がったグルネル協定の話 francetvinfo.fr/culture/patrim…
日本は逆に社会集団ごとの分断がうまくいってしまった例なのかも知れない。
色々コメントやTLを見ていて考えたのだが、やはり日本の68年学生運動に関する言説には不思議なところがある。運動の参加者が20歳前後の若者達であったという視点が奇妙に薄い気がしてならない。つまりいい大人が当時の若者に対して怒っている。
日本の公安の社会運動取り締まりについて検索してすぐに出てきたのは台湾出身の研究者の方による博士論文だった。1980年代以降が中心だが戦後からの経緯もある。警察権力を対象化出来る視点がすばらしい。 eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstre…
ここからあさま山荘事件までは大分まだ時間があるけど、全体としては警察の暴力が不可視化され、学生運動の暴力が強烈に可視化、言説化された経緯があるわけで、それはそれ自体興味深い。
「もう1人の初代合格者、松尾圭さんは大学で宇宙物理学を専攻していたが、大学院時代に千葉県の政策提案に関わったことで社会科学分野に転向。現在は、千葉市の生活自立・仕事相談センターで相談支援員として働いている」 この方のお話伺いたい。 news.yahoo.co.jp/articles/eb93d…
満を持して新版の登場です。多数の人名読み方、訳語の含め全般的な見直しがなされています。 twitter.com/consaba/status…
山本達彦・小嶋麻友美対談「兵器化する『表現の自由』とアテンション・エコノミー」『世界』岩波書店、2022年、10月号 「ネットの誹謗中傷においても、在日の人たち、女性、民族性・性的マイノリティを敵視し、攻撃する内容は非常に目立つ印象です。」
「近年、アメリカで『表現の自由の兵器化(Weaponization)』という議論があります。表現の自由はもともと民主主義や少数派の人権を守る手段だったけれども、現在では民主主義や少数派の人権を破壊するための攻撃的「兵器」として権威主義者や差別主義者の側に都合よく使われているのではないか」
大学二年生くらいまでは男女とも「ジェンダー平等もう実現してるし」と思って生きてきて、就活で女性側が「あれ?おかしいな?」となり、更にそこでそうならなかった人も出産で母親になると「これはきつい、不平等」となる …という話を最近別々の人たちから聞いた
更に管理職になると、女性ほど魔女狩りのようなデマ中傷誹謗に晒されやすくなる。なお、非典型的なジェンダーの人や、社会的マイノリティにも同様の傾向 disinfo.eu/publications/g…
抗議の焼身自殺についての議論がひどい。歴史の半ば意図的な忘却と個人の矮小化に満ちている。 せめて記憶をつなごう。亡くなった方の年代からすると、1963年のヴェトナム人仏教僧ティック・クアン・ドックの焼身自殺が思い浮かぶ。米軍の傀儡政権が仏教徒を弾圧したことに抗議en.wikipedia.org/wiki/List_of_p…
だが、そろそろふざけていないで現実を見なければならないだろう。 現実とは、ある方向に強引な形で進められた政治があり、それに抗議する方々の中に死を選ぶ人が出ているということである。 9月27日には歴史を振り返りつつ、炎となった方々の死を悼みたい。
実は私も一瞬だけ昼ご飯のタイミングで九段下にいたのだが、怒号が飛び交いひどい状態だった。デモはもう終わりかけていたせいか、右翼系の活動家だけがメガホンを持ち帰れと叫び、左翼系は看板だけを掲げて抵抗していた。警察が両者の間に入り、遠くからは状況がよく見えなかった。
『現代思想』今月号です。評価疲れ問題、大学ファンド、ガバナンス問題…私立も国立も大学が大きく変わろうとしている今を考える一冊です。
今日TLに流れてきた微笑みロボットの件、まさにジェンダード・イノベーションの対象となるべきものだった。 人の微笑み方や微笑みへの反応は強烈にジェンダー化されたパターンが内在するはずなので、それをただ反復すると既存のステレオタイプを増幅強化してしまう。 genderedinnovations.stanford.edu/case-studies/g…
元論文とガーディアン記事見たが、例の微笑みロボットの件、元データからして男性の発話でトレーニングされたロボットっぽい。男子学生ボランティアが4人の女性が操作するロボットと80件ほどspeed-datingして採取したデータを使っているらしい。合コンを連想する人がいるのは当たっている
GIでよく引き合いに出される、2017年頃だと音声認識装置が男性の声によく反応出来て、女性の声だと精度が落ちた、みたいなのと似たことになっていそう。あのロボットは男性の笑い声によく反応するのだろう。
…ので、なぜ「女性型ロボット」を作りたいのかを言語化して、その倫理的含意も想定した上で男性型でも反復できるようにするべきだろう。そして男性型で同じ事をした場合、意外と男性と微笑について新たな発見が出てきたりするかも知れない(多分、認知科学と組む必要はある)
医学・生命系実験では、実験動物や被験者の性が片方しかない場合、その理由を説明する、あるいは性を変えて実験を繰り返すという方向に変わりつつある。情報系にその流れが来てもおかしくない(ジェンダーとセックスの違いはあるが)
そう、鍵垢で男性と思しき研究者が女性と思しき人の容姿やら人格やらを勝手に論評する振る舞いに対し、かつては黙って耐える文化があった。しかし北村さんはまともに「嫌だ」と声を上げた。それで「わきまえなくていいのだ」と気づき声を上げ始めた人々に対し、ビビリ倒してデマを播く人々がいます
先ほどRTした件、女性の職場での服装の自由を訴えるKutoo運動に難癖をつけた上に、執拗に運動提唱者の石川さんにクソリプを送りつけて、しかもスラップ訴訟まで起こした人がいるというひどい事件だった。石川さん側の完全勝訴が確定。当然のことだが、本当によかった。
ツイッターの言論時空は女性の権利に関する議論において独特の歪みを持つので、色々誤解をする人達がいる。それは法律の解釈にも及ぶ。女性の権利を訴えただけの運動にこのようなスラップ訴訟が起きたのもそのせいだろうと言われている。しかし、生半可な知識で人を攻撃するとこうなるのである。
科学史映画の件、「フィクションが事実と違うから違和感を表明してる」のではなく、「史実を誤解させるようなフィクションはどこまで許容可能か」のラインを巡る攻防戦だと思う。