フランス、英国、プロイセン、スウェーデン、ロシア、北米の話を知っているだけですが、貧しい国の組織ほど官僚機構的で政治的干渉が強まる傾向にあった。フランス、プロイセン、ロシアなど大陸のは王立(帝立)で、英国、北米は民営、スウェーデンは確か折衷型。研究能力はフランスと英国が高かった
すっかり学術会議ウォッチャーみたいになってしまってるけど、自分が生きてるうちにこんな気持ちの悪い事件が起こると思わなかったのです。私は18世紀欧州のアカデミー史を選考してました。誰が会員を選べたか、王のいる時代にどういう認可プロセスだったかは大事な話で、各組織の特徴を成していた
外交努力(コミュニケーション)がまるで不十分なのに「俺たちは舐められてるから脅さなきゃ」みたいになるやつ、あれは何なんだろう。噛み合わないメンズトークのようでハラハラさせられる。
日本、情報の出し方がズレてる気がしてならない。国民が参加すべき議論は密室で行われ、逆に安全保障環境を鑑みて国際的に大々的に発信すべきなのかよくわからない情報が大手を振って出ていく。
普通に軍のある国でも、民事と軍事は敢えて線を引いて、後者が前者に侵犯しすぎないように常に警戒するのが自由な社会。フランスでは地域研究の博士課程にも軍からカネが落ちてるが(駐軍地域研究は特に)、もらってる当時者達が「軍からばかり資金がくるとどのように研究結果が歪むか」を分析してる
これを書きながらも、私は自分の直感が間違うことを祈っています。
あの米国で中絶の権利が揺らいだのを目の当たりにした今ならわかるはずです。トランプが当選したとき、最初に攻撃されたのはトランスジェンダーや移民などの少数派だと考えて楽観していた人もいた。しかし、それが始まったら半端なところでは止まらないわけです。獲得した権利が崩されていく。
学問の自由って、個人が自由に学び研究する権利の話だけでなく、憲法が国に命じるルールの側面があるのです。で、実は大学の自治がそれなんですが、それが脅かされてきた上に、根拠法まである学術会議(アカデミー)が切り崩されようとしている。築いてきたシステムが崩れつつあるわけです。
防衛費や統一教会の件であまり話題になっていないですが、日本学術会議の状況はどう考えてもまずいです。現在提案されている内容が通ったら、「学問の自由」としては獲得したものが何十年も後退する。
ドイツの件、BBC の英語記事に詳しく出てたけど、ハインリヒ王子13世が本物の貴族(代々名前はハインリヒ)で、軍の精鋭部隊出身者も巻き込んだクーデター計画で、一部閣僚の誘拐や殺害も視野に入れてたとか書いてあって本気度に震えてる
ちなみに学術会議の件は、内閣法制局で現行法の解釈を変えた上で任命拒否を起こし、そこから過去の約束を無視して変な時期に改革論議を強行してるので、民主主義の見かけもとっていない。
民主主義的統制が自律的な学術機関に及ぶという見かけは一見、正義に見えるのだが、実は独裁者にフリーハンドを与える道。フランス革命以降繰り返されてる話だけど、その最中にいる人たちは熱狂すればするほど気づかない。まずいな、ほんと
学術会議の件、報道が出揃ってきた。結局この案なのか…このままだとacademic freedom を捨てたとScience あたりに書かれる路線まっしぐらだ
「「軍事」と「研究」の壁が今、危機を迎えている 軍事研究進めたい政府、反対する日本学術会議に介入」 tokyo-np.co.jp/article/217599… 政府がアカデミーの人事に介入という、先進国では普通やらない変なことをしているとの自覚を持って欲しい。
言うまでもないが、報道にあったアカデミーに第三者機関をつけて見張るというやり方はacademic freedom の理念からすると無理解の極みなので、報道にあった法案改革が実施されたら日本の国際的な評判に傷がつく。 twitter.com/okisayaka/stat…
その後、類似の報道は自分の把握している限りNHK以外見かけない。8月の報道の時はそうではなかったのでやはり奇妙 twitter.com/okisayaka/stat…
先日のNHKによる日本学術会議法改正案報道の内容について、学術会議が11/28付で実質上批判する声明を発表 「仮に今回報道されたような法改正がなされた場合には、わが国の科学者の内外に対する代表機関としての日本学術会議の独立性の根幹に関わりかねないと懸念されます」 scj.go.jp/ja/head/pdf/20…
統一教会問題で注目される「オウム解散命令」の裁判記録が廃棄 学生の調査報告が話題/ う、嘘でしょ… 裁判記録は超重要な歴史資料でもあるのに… bengo4.com/c_18/n_15301/
カタールで移民がパスポート奪われてサビ残ありのタコ部屋労働させられ、外国人サポーターの泊まるたっかいホテルで働く人も下請け業者の派遣でって話は仏でもジャーナリストにすっぱ抜かれてた。しかし似たようなことを技能実習生にやりまくってきた日本人は…
日本学術会議改革で法改正へ 第三者委員会設置など明記 政府 | NHK www3.nhk.or.jp/news/html/2022… 「透明性を高めるため、組織運営などに意見を述べる第三者委員会の設置」 10年おきの見直しの筈が6年おきにされるし、色々ひどい
司法の場で適切な裁きがあることを信じ見守っています。冤罪があるならば晴れるといいですね。 同時に、立場としては弱いはずの方の尊厳が守られることを切に祈っております。 このツイートに謝罪の必要は感じていません。実際、皆さんも草津という単語でこのことを今も思い出しておられるようですし twitter.com/tsukuru_ouu/st…
司法で決着がつけば、きっと草津の名は私の中でこの件から切り離されることでしょう。
先日、某会合でお会いした同業者の先輩(理系出身)が「今から日本が英語圏の大学を真似したら破滅だからせめてヨーロッパ、もしくは第三の道はないか」と熱心に話しておられたので、やはりそういうことだと思う。
本当にまずい設計だと思う。世界の潮流でトップ10%論文数云々で評価しないようにしようとの方向がかなり本格的に出てきているのに周回遅れ…。 twitter.com/mainichi/statu…
大学改革関連、21世紀に入ってから省庁の議論が十年くらい遅れている印象がある。各大学で頑張ってさまざまな情報を入れて良い議論をしていても邪魔されかねない。