末次 健司(@tugutuguk)さんの人気ツイート(リツイート順)

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宮崎県の限られた湿地に生える新種のネジバナ「オスズネジバナ」を記載しました。和名は尾鈴山に降った雨に由来する湧水に依存していることに由来します。標本の入手でご尽力くださった南谷忠志先生に献名させていただき、学名はSpiranthes minamitanianaと名付けました。doi.org/10.11646/PHYTO…
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牧野富太郎の誕生日ということで,植物学の日だそうですね.彼が命名した代表的な植物であるヤッコソウを紹介.ヤッコソウとは大名行列の奴に見立てたことから.筒状の雄蕊が抜け落ちて,雌期の花が現れます.かつてラフレシア科とされていましたが,ツツジ目であることがわかっています.#植物学の日
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なお「ギンリョウソウ」の新種発表にこれほど長い期間がかかった理由としては、ギンリョウソウは、世界でも1種(1属1種)のため、どの程度の形態差があれば別種といえるのかの判定が難しかったことが挙げられます。#新種発見のエピソード
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昨年出会えた植物で一番うれしかったのは,やはり2年ぶりのヤクノヒナホシでしょうか.造形の美しさのみならず,この属はカメルーンと日本にしか分布しないという点でも非常に興味深い種です.
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山中さんの話,共著でない論文で辞任級の大きな責任を取らされるのはやはり違うでしょう.ほかの方も言っていたけど,共著に入っていない論文の責任を取らないといけないとなると,所属の長は自分の気に入らない論文を投稿できなくする権利も得ることになってしまう.
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本日は、牧野富太郎の誕生日ですね。そこで牧野ゆかりのヤッコソウの面白い生態を紹介。ヤッコソウが寄生されたスダジイの根は、向地性を失い地表を水平に伸びるようになります。これによりたくさんのヤッコソウの花(根の内部でつながっている)が地上に出ることができます。doi.org/10.1002/fee.26…
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これまで図鑑などで「クロムヨウラン」として取り上げられていた植物は、「トサノクロムヨウラン」という別の植物で、本当の「クロムヨウラン」は、蕾のまま自家受粉し花が咲かないことを明らかにしました。分類系の仕事では一番の力作だと思っています。ぜひご覧ください。doi.org/10.3897/phytok….
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なお在来のアキネジバナの他に、白花の秋咲きネジバナの情報も集めております。こちらは外来種で、滋賀と富山では公式に逃げ出しが報告されております。もし写真のような白花のネジバナ(側花弁が開かず、大型です)を野外で確認された方がおられましたら、ぜひご教示ください。
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今回の新種発表の証拠となった標本の中には、なんと庭やベランダから勝手に生えてきた個体を変な「ネジバナ」としてご提供いただいたものも含まれています。今回、新種と判明しハチジョウネジバナという名前がついたことで、ネジバナ同様、多くの人に親しまれる存在になることを期待しています!
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植物では、果実を食べた鳥が種子を遠くまで運んで糞と一緒に排出し、生息域を拡大させていることが知られています。一方、昆虫も鳥の主要な餌ですが、捕食された昆虫は子孫を残すことができないというのが常識となっていました。写真は、ナナフシモドキをヒヨドリが食べる瞬間(加藤百錬さん提供)
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<<拡散希望>> うちの学生さんの実験の関係で、滋賀、大阪、神戸周辺で、セイヨウミツバチの巣箱のそばにラン科植物を置き、行動観察してもよいという方がいましたら、私へDMいただければ幸いです(もちろん蜜には毒はありません)。
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植物学会の一般の方向け講演会「植物が好き! - 植物科学が拓く新しい世界-」で講演します.植物学会として初めての試みだそうです.日時:12月22日14時から.会場:東京理科大学神楽坂キャンパス1号館.無料ですが,申し込みが必要です.ご希望の方はbsj.or.jp から申込みください.
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<<拡散希望:ナナフシ研究協力依頼>> 神戸大の末次です。「鳥の捕食を介したナナフシの長距離移動」を証明するため、ナナフシモドキとエダナナフシの系統地理的研究を進めております。サンプリングにご協力いただければうれしいです。研究の詳細はこちらをご覧下さい。 kobe-u.ac.jp/research_at_ko…
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この表紙の『植物』をやめた植物について、光合成をやめた植物をそもそも聞いたことがなかった人用に解説します。「キノコ」や「イソギンチャク」と思う人もいるかもしれませんが、実はれっきとした植物なんです(キノコはむしろ動物に近い)。表紙の植物は、とろろなどに使用する山芋の親戚です。 twitter.com/tugutuguk/stat…
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送付いただける場合,もちろん着払いで結構ですが,うまく受け取れない事態を避けるため,発見された方で協力してもよいという場合は送付前に事前に末次(kenji.suetsugu@gmail.com)までご連絡ください.植物の損傷を抑えるための送付方法などもお伝えさせていただきます.よろしくお願いいたします.
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>RT「草木のこと」さんのツイート,植物の啓蒙に貢献しているとは思うのですが,ほとんど全部ネット上から取ってきた写真なのは,あんまりよくないなあという感じですね.左のヤクノヒナホシは発見者の山下さんのもので,右は私の以前の写真ですね...
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つまりクロヤツシロランが地下でキノコの菌糸を取り込んで生育しているだけではなく、地上で花粉を運ぶ昆虫を花に誘引するのにもキノコに頼っていたのです。今回のように地下と地上の両方でキノコに頼っていることが解明された植物は、世界でもクロヤツシロランが初めてです。
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兵庫県立大の中浜さんたちと,美しい花を咲かせるラン科植物「サギソウ」の自生地とされるいくつかの集団で、栽培品種もしくは栽培品種との交雑個体が混じっていることを明らかにしました。つまりサギソウ野生集団で遺伝的撹乱 (遺伝子汚染) が起きていたことを解明しました。doi.org/10.1007/s10531…
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最大10mくらいの高さになる世界最大の菌従属栄養植物の一つのタカツルラン.バニラに近縁で,確かそっくりな果実をつける.様々な木材を分解する菌を「食べる」ことができ,そのような「悪食」な生活が,(いろんな菌から炭素を取ることができるので)巨大化に寄与したのではないかと言われている.
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具体的には、ナナフシの卵を、天敵のヒヨドリに食べさせ、糞に混じった卵を観察しました。その結果、5~20%の卵が無傷で排泄され、一部がふ化することを確認できました。写真は鳥糞から回収したナナフシ卵とそこからふ化した幼虫。
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今後、「共通の遺伝子を持ったナナフシが、鳥の渡りのルートに一致して現れるか」や「鳥に種子の分散を託す植物とナナフシの遺伝構造パターンが類似しているか」を検討することで、野外で鳥による散布が実際にどの程度起こっているのかを検証する予定です。
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ChatGPTでの英文校正というチート:使い方・注意点まとめ riklog.com/research/chatg… @megikayaより
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上記の知見と、「ナナフシ成虫は、頻繫に鳥に食べられている」ことや「ナナフシのお腹の中には、すでに硬くなった卵が入っている」ことを併せて考え、「鳥に食べられた場合、卵がそのまま排泄され、それがふ化して分布拡大に寄与する」という新奇な仮説を提唱しました。
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つまり、以前から認識されていたギンリョウソウと他の種(1属1種のため、近縁種とはいえ別属になります)を分ける際に使用されていた形態差に基づくと、今回発表するキリシマギンリョウソウは、大きなくくりでは「ギンリョウソウ」だねということになってしまうのです。
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こういうのは本当に辛いなあ..何の変哲もない(ようにみえる)杉林にド珍品が生えていることは珍しくないからなあ(そういったレア種が何故レアなのかがわかれば学問としても面白いし,保全にも役立つと思うが,なかなか理解するのは難しい. twitter.com/beadriver/stat…