末次 健司(@tugutuguk)さんの人気ツイート(新しい順)

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この表紙の『植物』をやめた植物について、光合成をやめた植物をそもそも聞いたことがなかった人用に解説します。「キノコ」や「イソギンチャク」と思う人もいるかもしれませんが、実はれっきとした植物なんです(キノコはむしろ動物に近い)。表紙の植物は、とろろなどに使用する山芋の親戚です。 twitter.com/tugutuguk/stat…
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たくさんのふしぎ9月号『「植物」をやめた植物たち』、書影出ました!光合成をやめた植物の一生を丁寧に描くことを目指しました!。これを読んでいただければ光合成をやめた植物の生き様がある程度わかると思います。アマゾンで予約中です。ぜひお買い求めください。amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%A…
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宮崎県の限られた湿地に生える新種のネジバナ「オスズネジバナ」を記載しました。和名は尾鈴山に降った雨に由来する湧水に依存していることに由来します。標本の入手でご尽力くださった南谷忠志先生に献名させていただき、学名はSpiranthes minamitanianaと名付けました。doi.org/10.11646/PHYTO…
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日経サイエンスや日経新聞の記事で、光合成をやめた植物に関心を持ってくださった方は、ちょうど明日の菌学会(熊本&youtube)で一般向けシンポジウムで、もう少し詳しい話をお聞きいただけます!無料・誰でも可というのはなかなかない機会だと思います。ぜひぜひどうぞ! twitter.com/tugutuguk/stat…
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本日は、牧野富太郎の誕生日ですね。そこで牧野ゆかりのヤッコソウの面白い生態を紹介。ヤッコソウが寄生されたスダジイの根は、向地性を失い地表を水平に伸びるようになります。これによりたくさんのヤッコソウの花(根の内部でつながっている)が地上に出ることができます。doi.org/10.1002/fee.26…
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以前提唱した「飛べないナナフシは鳥に食べられることで長距離分散する」との仮説に対して、系統地理学的な側面からサポートを試みた論文をbioRxivに登録しました。査読無しなので、詳しい解説は査読付き論文掲載後にしますが、飛べない昆虫としては異例の結果です! doi.org/10.1101/2023.0… twitter.com/tugutuguk/stat…
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もちろん周辺の動植物に影響を及ぼさない植物なんていないので、影響が無いとはいいませんが「危険外来植物」は煽りすぎですかね。ちなみに生態系に影響を及ぼす恐れが大きいものに対する公的な名称は「特定外来生物」で、これにはナガミヒナゲシは指定されていません。
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毎年この時期にこのポスター流れてきますね。ナガミヒナゲシが在来種を駆逐している訳ではなく、自然植生が色濃く残っているようなところには生えてこないのだと思います(周辺のより目立たない植物も大抵外来種です)。まったく問題ないとは言いませんが、そこまで目くじらを立てるほどではないかな。 twitter.com/nikojun619/sta…
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キンランが光合成以外の方法でも炭素を調達しているのは、葉が真っ白なアルビノも立派に開花することからも分かります。普通の植物なら種子に蓄えた養分を使い果たすとアルビノだと枯れてしまうので、アルビノでも開花できることは菌への寄生能力があることの証拠になります。doi.org/10.1002/fee.23… twitter.com/y_fomalhaut/st…
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キンランは立派な葉を持ちますが、実は光合成だけで生きているわけではなく単独で栽培するのはほぼ不可能です。ブナ科などの外生菌根菌との樹種との共生が必須で、栽培するには樹木が必要です(あまり現実的ではないので無理と思ったほうがよいです)。こうしたものを購入するのはやめましょう。 twitter.com/y_fomalhaut/st…
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ヤッコソウは、本当にかなり頻度でスズメバチが来るので、結構怖いですね(写真はオオスズメバチの雄)。doi.org/10.1111/plb.12… twitter.com/nhk_darwin/sta…
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しかも今回の新種のネジバナ、最初は珍しいものと考えていたのですが、調査を進める過程で、普通のネジバナ同様、庭やベランダにも勝手に生えてくるような事例が複数見つかりさらにびっくりでした!!自然の驚きは、身近に潜んでいます! twitter.com/nhk_darwin/sta…
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「ネジバナ」の新種についていろいろと話題にしてくださってありがとうございます。今回の記載の裏話の一つとして「ネジバナ」を外見で見分けるのはなかなか大変で、記載には本当に多くの労力がかかったということが挙げられます。この写真には何種のネジバナが写っているかわかりますか? twitter.com/tugutuguk/stat…
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今回の新種発表の証拠となった標本の中には、なんと庭やベランダから勝手に生えてきた個体を変な「ネジバナ」としてご提供いただいたものも含まれています。今回、新種と判明しハチジョウネジバナという名前がついたことで、ネジバナ同様、多くの人に親しまれる存在になることを期待しています!
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ネジバナは、日本で最も身近にみられるラン科植物として古くから愛されていました。ありふれた「ネジバナ」が2種に分かれるという事実は、私たちが日常的に触れる自然の中にもまだ未知の世界があることを再認識させてくれる成果だと思います。
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そこで私たちは、さらに丹念に全国各地の「ネジバナ」を収集し、形態、開花時期、受粉様式、DNA分析などの多角的な視点から、正体不明の「ネジバナ」の正体を検討し今回の新種記載に至りました。和名は発表された新種が最も多く見つかった八丈島の名を冠し「ハチジョウネジバナ」と命名しました。
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しかしながら、私たちが2014年ごろから、ネジバナの分類・生態学的な調査を行ったところ、開花時期が4月~5月ごろと通常のネジバナと比べ1ヶ月以上早く開花し、子房や花茎に毛を持たない「ネジバナ」が九州以北に点々と分布していることがわかりました。
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ネジバナ(捩花)の名は、花が螺旋状にねじれてつくことから名付けられた名前で、その面白い見た目とガラス細工のような可憐な花から、古くから人々に愛されてきました。ネジバナは、古くは万葉集にも詠まれ、江戸時代には盛んに栽培されていたことが知られています。
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ラン科植物は、華やかで美しい花を咲かせることで有名です。一方、高貴で珍しいというイメージを持たれがちなラン科植物でありながら、ネジバナの仲間は、芝生や土手、公園などの人間の生活圏に近い環境で普通に見ることができ、我々にとって親しみ深い植物といえます。
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ネジバナは学生時代から半ば趣味的にライフワークとして取り組んでましたが、新種が存在することを突き止めるのには10年近く年月がかかりました。Twitter・Facebook経由でサンプルを提供いただいた方も多数いらっしゃいます。皆さまにお礼申し上げます。
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「庭やベランダから新種!? 最も身近にみられるラン科植物「ネジバナ」の新種を発見」doi.org/10.1007/s10265… 日本本土では1種と考えられていたネジバナの新種記載論文を出版しました。ノーマルのネジバナと同じく、ガラス細工のような美しい花が特徴です!
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もし仮に見つけられた方も、ぜひひっそりと見守っていただけるとうれしいです(そして同じ場所ではない可能性があるので、末次、もしくは、人と自然の博物館などの然るべきところにこっそりと教えていただけるとうれしいです)
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地主さんの反応によっては、なるべくひっそりと論文だけ公開しプレスリリースも行わないでおこうと考えていました。その意味では本当に良い方のところで発見できたおかげで、大勢の皆様にも楽しんでいただくことができたという次第です。
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ちなみに地主さんに、論文出版のお礼を申したうえで、保護に対してインセンティブがないことが本当に心苦しいがこれからも情報を開示しないでほしいと申したところ、「自然保護」そのものがモチベーションであり、インセンティブなので了解ですというありがたいお返事をいただくことができました。
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なお現物を見たい方は、人と自然の博物館で私が寄贈した標本の展示を企画してくださっているそうなので、そちらの見学もお勧めです。人と自然の博物館には1992年に採取された標本もありますので30年の年月に思いをはせながらご覧いただければと思います。