末次 健司(@tugutuguk)さんの人気ツイート(新しい順)

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スズメバチ、ゴキブリやカマドウマの仲間といった送粉者として重要視されない昆虫に光合成をやめた植物「ヤッコソウ」が花粉の媒介を託していることを明らかにした論文をPlant Biology誌に発表しました。doi.org/10.1111/plb.12…
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科博で,1月8日から27 日まで、NEWS 展示「最近話題となった日本からの新種、珍種、新発見」が開催されております!私もパネルの作成や標本や動画の提供などで協力させていただいております.ぜひご覧ください!
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タヌキノショクダイは本当に,日本が世界に誇る植物だと思う.ガラス細工のような透明感.クリオネのような不思議な姿.本当に素晴らしい.
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植物学会の一般の方向け講演会「植物が好き! - 植物科学が拓く新しい世界-」で講演します.植物学会として初めての試みだそうです.日時:12月22日14時から.会場:東京理科大学神楽坂キャンパス1号館.無料ですが,申し込みが必要です.ご希望の方はbsj.or.jp から申込みください.
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神戸市内で発見され、兵庫県立人と自然の博物館に保管されていた標本が、これまで世界中のどこからも報告されていなかったことを明らかにし、「コウベタヌキノショクダイ」と命名しました。神戸固有の植物が発見されるのは初めてのことです。論文はオープンアクセスです!mapress.com/j/pt/article/v…
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こういうのは本当に辛いなあ..何の変哲もない(ようにみえる)杉林にド珍品が生えていることは珍しくないからなあ(そういったレア種が何故レアなのかがわかれば学問としても面白いし,保全にも役立つと思うが,なかなか理解するのは難しい. twitter.com/beadriver/stat…
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植物が「光合成をやめる」という究極の選択をした過程で起こった変化を明らかにしたい学生さんを随時募集中です.HPでも,末次のスタンスを説明していますので、研究室を選ぶ際の参考にしてください.sites.google.com/site/suetsuguj… また研究室見学は随時受け付けていますので,お気軽にご連絡ください.
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実働半日の強行軍でしたが,奇花「タヌキノショクダイ」をみてきました.透明感も抜群の良い状態の個体をたくさん観察できました.光合成をやめた植物のなかでも,形の奇妙さでは一二を争うと思います.まさにクリオネか宇宙人のようです.今回の写真はかなり美しさが表現できたのではないと思います.
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今後、「共通の遺伝子を持ったナナフシが、鳥の渡りのルートに一致して現れるか」や「鳥に種子の分散を託す植物とナナフシの遺伝構造パターンが類似しているか」を検討することで、野外で鳥による散布が実際にどの程度起こっているのかを検証する予定です。
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上記の知見と、「ナナフシ成虫は、頻繫に鳥に食べられている」ことや「ナナフシのお腹の中には、すでに硬くなった卵が入っている」ことを併せて考え、「鳥に食べられた場合、卵がそのまま排泄され、それがふ化して分布拡大に寄与する」という新奇な仮説を提唱しました。
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具体的には、ナナフシの卵を、天敵のヒヨドリに食べさせ、糞に混じった卵を観察しました。その結果、5~20%の卵が無傷で排泄され、一部がふ化することを確認できました。写真は鳥糞から回収したナナフシ卵とそこからふ化した幼虫。
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一方、私たちは昆虫が鳥に食べられた場合、体内の卵が消化されずに排泄されることに気づき、卵を介した移動の条件として、(1) 卵が丈夫、(2) 受精しなくても孵化する、(3) ふ化した幼虫が自力で餌場にたどり着くといった条件を考え、この条件を満たすナナフシで検証を行うことにしました。
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植物では、果実を食べた鳥が種子を遠くまで運んで糞と一緒に排出し、生息域を拡大させていることが知られています。一方、昆虫も鳥の主要な餌ですが、捕食された昆虫は子孫を残すことができないというのが常識となっていました。写真は、ナナフシモドキをヒヨドリが食べる瞬間(加藤百錬さん提供)
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ナナフシの卵は鳥に食べられても糞に交じって排せつされ、ふ化することを報告した論文を発表しました。またこのことから、移動能力の小さいナナフシでは、卵を持った成虫が鳥に捕食されることが、生息域を広げる要因となったのではという新説を提唱しました。doi.org/10.1002/ecy.22…
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(積極的に食べられている訳ではなさそうだけれど)ナナフシは鳥に食べられることで子孫を拡散させている可能性があるという論文を発表しました(写真はヒヨドリの糞から回収した卵).今後さらなる検証が必要ですが,これまでの中でトップレベルにお気に入りの仕事です.doi.org/10.1002/ecy.22…
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<<拡散希望>> “ハモグリバエ”によるラン科植物の被害状況の調査ご協力のお願い.sites.google.com/site/suetsuguj…
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牧野富太郎の誕生日ということで,植物学の日だそうですね.彼が命名した代表的な植物であるヤッコソウを紹介.ヤッコソウとは大名行列の奴に見立てたことから.筒状の雄蕊が抜け落ちて,雌期の花が現れます.かつてラフレシア科とされていましたが,ツツジ目であることがわかっています.#植物学の日
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先日久しぶりに出たフィールドにて.光合成をやめて菌を食べる植物の中では最も有名なギンリョウソウです.その幻想的な姿から「ユウレイタケ(幽霊茸)」や「水晶蘭」との別名があります.光合成をやめた植物のなかでは普通に見ることができますが,普通種だからこそ有名で人気なのかもしれません.
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つまりクロヤツシロランが地下でキノコの菌糸を取り込んで生育しているだけではなく、地上で花粉を運ぶ昆虫を花に誘引するのにもキノコに頼っていたのです。今回のように地下と地上の両方でキノコに頼っていることが解明された植物は、世界でもクロヤツシロランが初めてです。
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光合成やめた植物「クロヤツシロラン」が、地下でも(栄養源として)、地上でも(送粉者を呼び寄せる道具として)キノコに頼って生きる「究極のニート生活」を行っていることを明らかにした論文をEcology誌に発表しました。面白い仕事だと自負しています。ぜひご覧下さい。doi.org/10.1002/ecy.21…
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最大10mくらいの高さになる世界最大の菌従属栄養植物の一つのタカツルラン.バニラに近縁で,確かそっくりな果実をつける.様々な木材を分解する菌を「食べる」ことができ,そのような「悪食」な生活が,(いろんな菌から炭素を取ることができるので)巨大化に寄与したのではないかと言われている.
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山中さんの話,共著でない論文で辞任級の大きな責任を取らされるのはやはり違うでしょう.ほかの方も言っていたけど,共著に入っていない論文の責任を取らないといけないとなると,所属の長は自分の気に入らない論文を投稿できなくする権利も得ることになってしまう.
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これまで図鑑などで「クロムヨウラン」として取り上げられていた植物は、「トサノクロムヨウラン」という別の植物で、本当の「クロムヨウラン」は、蕾のまま自家受粉し花が咲かないことを明らかにしました。分類系の仕事では一番の力作だと思っています。ぜひご覧ください。doi.org/10.3897/phytok….
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昨年出会えた植物で一番うれしかったのは,やはり2年ぶりのヤクノヒナホシでしょうか.造形の美しさのみならず,この属はカメルーンと日本にしか分布しないという点でも非常に興味深い種です.
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科博で,南方熊楠生誕150周年企画展「南方熊楠-100年早かった智の人」が開催されます.南方熊楠といえば自然保護運動の先駆けとして有名ですが,シロシャクジョウ,ヒナノシャクジョウといった光合成をやめた植物が生える場所こそ森の聖域であると述べ,その環境の貴さを訴えました.