末次 健司(@tugutuguk)さんの人気ツイート(新しい順)

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私が新種として以前報告した「光合成も咲くこともやめたラン科植物」の花がどのように形作られているのかを検討した論文をNew Phytologist誌から発表しました。共同筆頭著者の福島健児さん(@kfuku0502)の強力なサポートを得て完成した超力作です。 doi.org/10.1111/nph.18…
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多くの陸上植物は、昆虫などの動物に受粉の手助けをしてもらっているが、海藻(紅藻)でも甲殻類が受精に関与していることが明らかになったとのこと(これまでは海藻は水流によって受精すると考えられてきた)。動物のよる受精が進化したのは陸上植物が出現する前だった可能性も指摘。夢のある研究だ。 twitter.com/JeffOllerton/s…
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「ウラシマソウ(浦島草)」の名前の由来となった「竿」の適応的意義を解明した論文を、Ecology誌に発表しました。ウラシマソウの「竿」は、主要な送粉者を文字通り選択的に「釣る」道具として機能し、繁殖成功を高めていることが分かりました。doi.org/10.1002/ecy.37…
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ラン科植物「サギソウ」の名前の由来となったギザギザの花びらの意義を解明した成果をEcology誌に発表しました。サギソウのギザギザが、花粉を運んでくれる昆虫の視覚的なアピールというよりもむしろ、足を引っかける支えとして進化してきたことが示唆されました。doi.org/10.1002/ecy.37…
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日本とカメルーン周辺でしか発見されておらず、かつ多くの種が記載された1回しか見つかっていないことから、世界で最も珍しい植物とも評されるヒナノボンボリ属について、日本産全種の植物側と菌根菌相の系統を解明し両者の進化史を論じた論文をNew Phytol.から出版しました。doi.org/10.1111/nph.18…
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5月28日(土)14時~17時の講演会「光合成をやめた植物「従属栄養植物」の不思議な生活」(Zoom:昆虫学土曜セミナー)の最後の宣伝をします。申し込みは木曜までとのことです!光合成をやめた植物について、たっぷりお話できる良い機会ですので、ぜひ参加をご検討下さい。
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「バニラの果実が芳香を放つ理由」バニラビーンズのもとになるVanilla planifoliaの近縁種であるV. bahianaの果実者を野外で調査し、夜行性の哺乳類が主要な果実食者(=おそらく主要な種子散布者)であることを突き止めました。哺乳類散布のランの初めての報告です。doi.org/10.1002/ecy.37…
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テンナンショウ属は送粉者を恒常的に殺すというえげつない送粉様式を持っている唯一のグループですが、どのようにして花粉の運び手をおびき寄せているのでしょうか? その手掛かりとなる研究を行っていますので、紹介します。 doi.org/10.1002/ecy.32…
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そして胞子の生存に悪影響を及ぼし、毒に弱い他の動物に食べられるのは抑止しているのかもしれません。そうだとすると、今回の観察は、散布に適した相手に報酬(食べ物)を提供する点で、種子散布に近いといえるかもしれません。いずれせよ毒キノコの毒の意義は解明されていない興味深い謎です。
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一般にキノコの毒は、食べられるのを防ぐためと考えられています。一方でキノコを食べる動物は、糞として無傷の胞子を散布することがあり、必ずしもマイナスの作用を持つとは限りません。検証が必要ですが、もしかするとテングタケ属はリスに胞子を散布してもらっているかもしれません 。
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ニホンリスが、ベニテングタケなどの毒キノコをよく食べていることを、@kyoju53さんの美しい写真とともに報告した短い論文を発表しました。興味深いことに、同じリスが数日間に渡りテングタケ属の子実体を食べ続けており、「毒キノコ」を安全に摂取できるようです。doi.org/10.1002/fee.24…
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なお世界最小の果実をつけるツチトリモチの仲間の種子散布様式を世界で初めて明らかにした論文も発表しています。報酬や誘因に寄与しないと思われる微小な痩果の代わりに、巨大で赤色をしたフレッシュな苞で、鳥をおびき寄せていることがわかりました。doi.org/10.1002/ecy.31…
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<<拡散希望>> うちの学生さんの実験の関係で、滋賀、大阪、神戸周辺で、セイヨウミツバチの巣箱のそばにラン科植物を置き、行動観察してもよいという方がいましたら、私へDMいただければ幸いです(もちろん蜜には毒はありません)。
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<<拡散希望>>皆さま、アキネジバナ研究にご協力くださりありがとうございます。分類のサンプルは北海道、東北、中国、九州に限って募集していたのですが、学生さんが生態を研究しており、その実験で使用するため場所を問わず開花個体を提供いただける方がおられたら、ご連絡いただければ幸いです。
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査読者1「この論文はよくできています。私はいくつかのマイナーコメントしかありません。」査読者2「研究デザイン、方法、分析、結果、解釈のすべてが良く、理にかなっています。私はこの論文を気に入りました!」とのコメントで担当編集者の判断でリジェクトを食らった。。。
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なお在来のアキネジバナの他に、白花の秋咲きネジバナの情報も集めております。こちらは外来種で、滋賀と富山では公式に逃げ出しが報告されております。もし写真のような白花のネジバナ(側花弁が開かず、大型です)を野外で確認された方がおられましたら、ぜひご教示ください。
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ネジバナとアキネジバナは形態ではほとんど区別できませんが、今の時期、開花中、もしくは枯れた花、緑の果実がついているものはアキネジバナと考えていただいて良いと思いますので、ぜひご協力いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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<<拡散希望>>今年もアキネジバナの季節になりました。分類と生態の両面で興味深く、ここ数年研究対象にしております。植物体のサンプル提供いただける方がいらしたらうれしいです。特に、北海道、東北地方、中国地方、九州地方のサンプルを、熱望しております。ぜひご協力いただけましたら幸いです。
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以前ナナフシの卵が鳥に食べられてもふ化することを報告しましたが、この論文をもとにした絵本(かがくのとも)が出版されました。末次は監修として参加しました(裏表紙ですが論文情報も記載していただきました(笑)。本日から発売とのことです。ぜひご覧ください。fukuinkan.co.jp/book/?id=6815
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<<拡散希望>> 光合成をやめた植物「ギンリョウソウ」の分類を進めており、新種が存在することが分かりつつあります(1種は確実で、他にも同じ標高で花が咲く時期が異なるものが見られるので、さらに増える可能性もあります)。サンプルをご提供いただける方がいたら、ご連絡いただけましたら幸いです。
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兵庫県立大の中浜さんたちと,美しい花を咲かせるラン科植物「サギソウ」の自生地とされるいくつかの集団で、栽培品種もしくは栽培品種との交雑個体が混じっていることを明らかにしました。つまりサギソウ野生集団で遺伝的撹乱 (遺伝子汚染) が起きていたことを解明しました。doi.org/10.1007/s10531…
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同じものだったとしても分布域にも興味がありますので,早咲きのネジバナを発見されたら,ご協力どうぞよろしくお願いいたします.
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現時点で認識している早咲き系統だけでも3つあります. 1.花茎が無毛で花がよく開く(熊本周辺4月末~5月に開花) 2.花茎が有毛で花がよく開く(和歌山で開花:写真のもの) 3.花茎が無毛で花がほとんど開かない(広域分布:5月末頃開花) まだ他にも変なものがあるかもしれません!
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送付いただける場合,もちろん着払いで結構ですが,うまく受け取れない事態を避けるため,発見された方で協力してもよいという場合は送付前に事前に末次(kenji.suetsugu@gmail.com)までご連絡ください.植物の損傷を抑えるための送付方法などもお伝えさせていただきます.よろしくお願いいたします.
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<<拡散希望>> ネジバナの分類を進めており、日本にネジバナとナンゴクネジバナ以外にも複数種分布することが分かりつつあります。九州本島や四国,本州で5月の上旬までに咲くものは変なものである可能性が極めて高いです。地上部だけでも提供いただける方がいたら,ご連絡いただけましたら幸いです。