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「恋人」の関係になったからこそ、触れ合いが困難になる2人がいじらしいです。2人の間に名前がなかった時は、気軽に触ってふざけあうことができたのに、今は「そういう意味に取られないかな」といちいち意識してしまって。以前よりも近くなったはずなのに肌が遠くなっていることに困惑したなら良い
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段階を追って触れるのが好きですね。そっと手を触って、指を絡めて、指を解いて手を腕に滑らせて、肩から首のあたりをゆっくりとたどっていって、髪に触れてさらり撫でて、顎を持ち上げて。「ねぇ」と初めて言葉にして了解を取ろうと思ったら「聞く必要ある?」と尋ねられて、唇に吸い寄せられれば良い
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愛情深さで、相手を自分から離さないようにする人の計算高さが魅惑的です。それまで他人にあまり優しくされずに生きてきた人に、大切に触れて甘い言葉を落としてたっぷりと時間を費やして、愛を注いで。向こうから自然に「あなたがいなければ生きていけない」と思わせるように、仕向けていったなら良い
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困ったように笑って「悪いことしてる気分になるよ」とこぼす場面に惹かれます。相手はにっと笑い返して「実際してるでしょ。悪いこと」と言っても、きゅっと眉根を寄せて「馬鹿なこと言わないで」と呟いても、ふっと口元緩めて「もっと悪いことしてほしいな」と言っても、どれも艶めいていて素敵ですね
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普段はまともに愛の言葉を伝えない人が、肌を重ねている時にだけ「好きだ」「愛してる」を繰り返してしまうのは、ずるいですよね。「好きだよ」と言われれば言われるほど余裕がなくなっていって、「…言わないでよ」と拗ねてみたのに「こんな時だから言わせて」と微笑まれて、悔しくなってしまえば良い
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相手の匂いを嗅ぎたい人と、嗅がれることに恥ずかしがる人の恋人たちが愛おしいですね。汗をかいてしまったからシャワーを浴びようと思ったのに腕の中に囚われて、スンスン鼻をならされるから一気に体温が上がって。「…臭うでしょ?」と小さくこぼして、「甘酸っぱい匂いがするだけ」と返されてほしい
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自分が相手に釣り合わない気がして、ウジウジと悩んでしまう人が、いじらしいですね。ずっと片想いをするものだと思っていたから両想いになれて夢心地だったのに、なってみれば「ふさわしくない」の考えが湧いて、人目を気にしてしまって。「他人なんか気にしないでよ」と微笑む顔を、仰ぎ見たなら良い
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こっそりと目を開けてキスを見守る姿が艶めかしいですね。相手の初々しい姿を見たいから自分からは「目を閉じて」と口にして自分も閉じたフリをするのに、そっと目を開けては様子を見て。息苦しそうに赤い顔をして必死に心地よさを耐えている姿を見て「こんな顔をさせてるんだな」と愉悦を覚えたら良い
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表情に疲れを出さない人に、気付いてあげる人に深い愛を感じます。いつもと同じように笑っていつもと同じように話している相手をじっと見つめて、「なにかあったの?」と怪訝な顔で尋ねて。一瞬固まった後に、「なんで隠させてくれないの」とため息を吐かれながらも内心で、聡さに感謝されていたら良い
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「遺伝子的に相性のいい相手の体臭は、嫌と感じられない」と言われていますよね。相手が汗をかいて、濡れたTシャツを扇いでいるのを見た時、気持ち悪いとは全く感じないどころか色っぽいと感じて。汗に濡れた肌に顔を寄せて息を吸い込みたいと思ってから、自分はおかしいのではないかと困惑したら良い
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唇が荒れた状態でのキスは浪漫が詰まっています。唇を重ねたら「かさついてる」と笑われて、キスを重ねる内に舌に薄く血の味が広がって、唾液と血液で濡れた唇を「手入れしなきゃね」と親指でなぞられて、相手にリップクリームを丁寧に塗られる手つきすらいやらしく見つめてしまう一連の流れが色っぽい
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一見して近寄り難い雰囲気の人が、甘いものには目がないギャップに、惹かれてしまいますね。クールな印象で食べること自体に興味がなさそうなのに、甘いものと見ると目を輝かせて、幸せそうに口に入れて。「子供みたいだね」とからかわれるとムッとした表情を見せるのが、ますます可愛く映ったなら良い
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口封じのためのキスは、秘密めいた美しさがありますね。「秘密にしててよね」と囁き落とすなり距離を縮めて、強張る身体にゆっくりと甘い痺れを与えて、心を解いて理性を失わせて。「これで黙っててくれるでしょう?」と尋ねれば、色づいた顔で従順に頷くのを見て、「いい子だね」と笑ってあげれば良い
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首にするキスは欲望の香りがして甘美。「口はダメ」と相手が嫌がるから「それ以外ならいいの?」と尋ねて、頷いたのを確認するなり引き寄せて。唇を首に落として、なぞるように繰り返して、肌がじんわりと熱を持っていくことが分かるから笑って。「さっきはいいって言ったよね」の一言で封じたなら良い
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常日頃はお喋りなのに、色めいた空気になった瞬間に黙り込んでしまう人が可愛らしいですね。いつもなら、頭に思いつくままに話しているのに、相手の顔が近づいた瞬間に思考が真っ白になってしまって。「こんな時だけ静かなんだね」とからかわれても、何も言えずにただ大人しく見つめてしまったなら良い
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食べ物を食べさせる瞬間は甘美に見えてしまいますよね。「舌出してよ」と囁いて命令通りあらわれた赤い舌の上に食べ物をのせて「味わって食べて」と微笑んだり、わざと乱雑に食べ物を口に運んで思わず唇から食べ物をこぼした相手を「いけない子だ」と叱って汚れた唇を舐めとったりする姿はあやしいです
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秘密の恋人達には、普通に話しかけるふりをしてメモをしのばせて欲しいし、2人きりになった途端に一息ついて「今は誰もいないから何時もみたいに話してよ」と笑みをこぼして欲しいし、2人きりのエレベーターで素早くキスして素知らぬふりして降りて欲しい。忍ぶ刺激を感じながら、触れ合う姿は魅力的
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「笑って欲しい」というお願いも純粋で良いですが、「怒って欲しい」というお願いも切実で好きですね。相手の温和さを愛しているけれど、自分に心かき乱されている姿も見たいと欲が生まれて、口にしてしまえば可愛いです。相手は変わらず穏やかに「できないよ」と返して、互いに罪悪感が生まれて欲しい
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土砂降りに見舞われた2人には「雨が強いね」という言葉を甘く使って欲しい。帰り道に言って言外に「家に来て」の意味を持たせても、相手の家に現れて言って言外に「ここにいさせて」の意味を込めても、2人で家で過ごしながら言って言外に「外出の理由がなくなったね」の意味を込めてもどれも妖しい
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「触れたい」と自然に思ってしまう自分を、「汚い」と否定してしまう人が美しいです。相手のことを仰ぎ見ているから、愛しているとの心は認められても、滅茶苦茶にしたいとの欲は認められなくて、そんな感情があること自体に嫌悪感を抱いて。「綺麗な人を、綺麗なまま愛せないなんて」と唇を噛めば良い
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相手の顎に指をかける姿に、イケナイものを見てしまいます。「悪い子」と叱りながらその顎に触れて、目を逸らすことを封じるためにじっとりと眺めて。指の腹でもてあそんで、震える唇を親指で押して。次第に強張る身体に「どうしたの?なにか期待してるの?」と問いかけて、さらにいじめてしまえば良い
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色めいた空気になった瞬間に、饒舌になってしまう人が可愛らしいですね。ふと相手と目が合って、視線が唇に注がれたのが分かったから、「キスするんだな」と思った途端に落ち着きが吹き飛んで。「あのさ、」と関係ないことをベラベラ話そうとして、「黙って」と頬を撫でる指先に耐えきれなくなれば良い
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相手を知って初めて、自分が「染められたい人間」であることを、知ってしまう人がいじらしいです。自分はサッパリした気質だと思っていたのに、相手といれば不安に苛まれて言葉でも態度でも指輪でもキスでも、自らの身体に深く跡をつけられたいと願って。「こんな欲深かったんだ」と自身に震えたら良い
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緊張する相手をなだめるために、落とされるキスが、魅惑的ですね。意識するあまりに固くなってしまって、視線を落としたまま動かなくなった相手を少しでも楽にしたくて、膝や腕にそっと触れて、髪や耳に唇をかすめさせて。少しずつ身体の力を抜きつつもかわりに赤くなってしまう姿に、胸掴まれたら良い
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「一目惚れなんてまやかしだ、相手を知らずに落ちる恋は偽物だ」とせせら笑っていた人が、ある人に出会った瞬間全身が固まって血が沸騰して目が離せなくなって瞬きすら忘れて「これこそ恋だ」と天啓を受けたように思い知るのがロマンティックで好きです。相手を知らない上での恋は奇跡の力を感じますね