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オメガバースの世界では、αとΩの恋人達が「運命」とロマンチックに肯定されるからこそ、他の属性の恋人達は背徳を背負うところが魅力。無意味と知りながら首筋を噛んで恍惚として、「本能より理性で君を選ぶ」と誓ってみせながら、お腹に指を這わせて「いつか誰かの子を孕む」と内心自嘲するのが良い
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食べるということは生きることの象徴的行為ですから、人ならざる存在が人の食物を口にできないという設定には薄暗い美しさがあると思いますし、ギリシア神話のペルセポネのように、人ならざる存在が人の食物を口にしたために帰れなくなる、帰りたくなくて口にするという展開には神秘的で惹かれます
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再掲します #こんな学校だったら休まない人RT
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優しすぎる相手を、「こわい」と感じてしまう人の不器用さが愛おしいですね。壊れ物を扱うように触れられれば目を伏せて、そっと名前を呼ばれたなら肌を震わせて、「君がこわい」と口にして。「どうして怖いの?」と尋ねられたなら、「この優しさが消えるのがこわい」と本心を吐露してしまったなら良い
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愛情表現を分かりやすくする人と、愛情表現が分かりにくい人の恋人たちがいたとして、分かりにくい人こそ相手に、依存している姿が甘美です。いつも「あなたがいないと生きてけない」なんて言われるとあしらっているけれど、本心は、「そんなこと簡単に言えないぐらいこっちは好きでいるのに」なら良い
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強い憧れを抱くあまりに、触れることを躊躇ってしまう姿が美しい。ずっと焦がれていた人だから、「恋人」という関係性になっても手を繋ぐことすらしていいのか分からなくて先へと進むことが出来なくて。「どうして?」と問いかける顔から目を逸らして「あなたは綺麗だから」としぼりだしたなら良い
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優しい相手だからこそ「ひどくされたい」と屈折した感情を持ってしまう人が甘美です。こちらが悪い時でも怒った顔なんて見せなくて「大丈夫だよ」と笑っているばかりだから本心を隠されているような気がして。「ひどくしてくれてもいいのにな」と激情をぶつけられる夢想をして、溜息を吐いたならば良い
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「Trick or Treat」と気軽な気持ちで恋人に口にしたら「お菓子今日は持ってないんだよね」と言われるから、それなら仕方ないと身体を離しかけたら手を掴まれて。「悪戯…するんじゃないの?」と顔を覗き込まれて固まれば「どんな悪戯されちゃうのか楽しみだな…」と耳に息を吹きかけられてほしいですね
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眼鏡をしている恋人たちが外さずにキスをして、繰り返していく内にカシャンとレンズのぶつかる硬質な音を熱い耳で拾って「これ…邪魔」と吐息の合間に呟いて相手の眼鏡を外して自分の眼鏡は相手に外させて、ぼやけた視界の中で「いまあいつがどんな顔してるか分からないの損だな」と考えるのが好きです
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「相手が向ける愛と自分が向ける愛は違うのではないか」と、苦しんでしまう人がいじらしいですよね。自分は相手の周囲に嫉妬してばかりなのに、相手は嫉妬を全くしてこないから「自分ばかりなんだな」と感じて。「こっちばっかり好きなんじゃないのかな」との思いが生まれて、捕らわれてしまえば良い
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相手が失恋する度に愚痴を聞く役に自然と回って涙を零す相手を直視しないようにしながら拙く慰め、もし自分が「僕なら君を決して傷つけないよ」と口にしたら、震える肩を抱き寄せたなら、この関係はなにか変わるのだろうかと想像しながらもなにもすることができない、損な役回りな人の片思いが狂おしい
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普段は口数の多い人が、色めいた空気になった瞬間に言葉を失う姿に惹かれます。いつもなら空白を埋めるだけ話しているのに、相手が目の前にいて自分だけを見つめていると実感したなら喉が乾いて頭が白くなって。「こういう時だけ静かなんだね」と囁かれて、狼狽えた顔を無防備にさらしてしまったら良い
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「可愛いね」の一言に、自信のなかった人が少しずつ満たされていく姿が愛らしいです。褒められた経験などなくて、「可愛い」と最初は言われると「そんなことないよ」と突っぱねていたのに、繰り返されるうちに胸にじんわり染み込んで、今は言われたらふんわりと微笑んで「ありがとう」と返したなら良い
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「唇を触る癖がある人は甘えたがり」と言われていますが、相手に甘やかされたい時には無自覚に、唇をいじってしまう人が艶めかしいですね。「甘やかして」とは言えなくて、でも欲求を我慢できなくてもどかしくて、そっと指が唇に伸びていて。気付いた相手に「その癖やらしいよね」と与えられたら良い
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肌を重ねることを「イイこと」と表現するのが甘美ですよね。まだ初心で手を繋がれるだけで怖がっている相手に、「悪いことじゃないよ。イイことだよ」と教えて意識を刷り込んで。「イイことしない?」と誘いかけて、迷う指にゆったりと触れて。相手が頷くまでを、微笑みながら目に焼き付けたならば良い
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体温に違いがあることを、触れ合った際に実感する姿が、美しいですね。自分の肌の温度なんて気にしたこともなかったのに、相手に触れた瞬間に「冷たいな」とまず思って、「体温低いから」と口にされたらなぜだか胸が詰まってしまって。このあたたかさを移せるようにと願いながら、抱きしめたならば良い
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皆に愛を伝える人がたった1人には嫌いと言うのにも、皆に憧れている人がたった1人は見下すのも、皆に親切な人がたった1人には辛辣なのも、夢を見てしまいます。良い方向に振り切れた”特別”な存在も美しいですが、悪い方向に振り切れた”特別”もまた素敵で、一筋縄ではいかない執着に魅力されます
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ふとした時に、相手の大切さを実感してしまう人が愛おしいです。1人きりになれば自然と姿を探して、何をしてるのだろうかと想いをめぐらせて。1年後のことを考えれば当たり前のように相手が隣にいて、今と同じように過ごしているだろうと予感して。「好きなんだな」と、改めて気付かされたならば良い
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相手と一緒にいるだけで、癒されたような気分になってしまう2人が愛おしいです。自分が落ち込んでいる時に、明るく溌剌とした相手を見ているとそれだけで、悩んだことが遠のいて楽になる気がして、「お手軽だな」と思えば思わず笑みがこぼれて。「なに笑ってるの?」と楽しそうな顔を眩しく見たら良い
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相手の美しさに、いつまで経っても慣れない人が可愛らしいですね。遠目に眺めているのが精一杯だと思ってきたから、距離を詰められると常に弱くて、「近いって」と言いながら目を合わせることもできなくて。「美人は三日で慣れるなんて絶対嘘だな」と、未だに美貌に慣れずに惑わされ続けていたなら良い
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相手の隣にいると、そっと落ち着くことができる関係が美しいですね。引き寄せられてもときめきはしないし、体温を感じても甘さはよぎらないけれど、触れている箇所からじんわりとした温かさが生まれて全身に広がっていって。「不思議だな」と、魔法のような力を持つ相手に、静かに焦がれていたなら良い
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「胃袋を掴む」という言葉がありますけれど食べ物で、相手の心を掴んで自分のもとに引き留めるのが甘美ですね。食生活が荒んでいる相手に手料理を振る舞って、舌から脳を次第に占拠していって、自分の手料理なしでは生きていけない身体にして。「ずっと面倒見てあげるからね」と、微笑んでいたなら良い
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様式美が好きなので、愛し合う2人組の片割れは、相手の瞳を”星空を閉じ込めたような”と形容して欲しいですし、相手の瞳や髪の色を宝石に例えて欲しいですし、相手の人柄を花言葉の意味を絡めて花の名で説明して欲しいですし、相手との関係性を星座の物語や神話に見立てて欲しいと願ってしまいます
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食べ物を分け合って食べるのも、神聖な愛情表現の一つですよね。一緒に料理を作って食べながら「美味しいね」と静かに会話をする姿は美しいし、食べ物を半分に分けた相手が自然に大きい方を渡してくれたのでときめくのは可愛い。2人が同じものを食べ、それぞれの血肉になるという事実に輝きを感じます
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焦らしながらするキスが甘美ですね。甘い空気になったから、相手が空気を読み取って目を閉じたけれど唇には手を伸ばさなくて。無防備な耳を触ったり頬をいじったりと時間をかけて、しまいには「どうして目閉じたの?」と囁いてみせて。怒った相手が離れかけてようやく、抱き寄せて重ねたならば良い