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目覚めても起き上がることが出来なくてベッドの中でグズグズしてしまう恋人たちが、愛おしい。時間を気にして身を起こしかけても、「ダメ」の一言でまた引っ張り戻されてしまうから。「もうしょうがないなぁ」と全て冬のせいにして、その熱を持った身体を抱き寄せて2人してダメになってしまえば良い
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恥ずかしいあまりに泣いてしまうという一瞬が愛おしいですね。焦がれ続けていた相手が今、自分だけを目に映して自分だけに触れて自分だけに愛を囁いているのだと思った瞬間にどうしようもなく羞恥が回って、涙が溢れてきてしまって。「見ないで」と顔を隠したのに、「見せてよ」と引き寄せられれば良い
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恥ずかしがり屋の人が、恋人とじれったく距離を縮めていく姿って、初々しくていじらしいですよね。手を繋がれただけで真っ赤になって、手の甲をゆっくりと指でくすぐられて「これぐらいで赤くなってどうするの?僕たち恋人同士なんだよ?」と囁かれたら、その響きだけで耐え切れなくなってしまえば良い
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相手に優しくされて「…誤解しますよ?」と挑戦的に問いかける姿は、色めいていて惹かれます。問いかけられた側は視線を外して「勝手にすれば」と呟くのか、うっとり微笑んで「誤解じゃないんだけどね」と囁くのか、困ったように眉を寄せて「させたなら謝るよ」と吐き出すのか、どれも異なる空気の密度
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食べ物の味のキスのどこが素敵かって、ロマンチックな展開なのに、その後その食べ物を口にすればキスの記憶が蘇ってしまう生々しさがあることです。慣れたはずの食べ物を口にした途端恥ずかしくなって俯いてしまう人も良いし、嫌いなはずの食べ物を口にして思わず口角を上げてしまう人も良い。艶かしい
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キスマークが消えていくことに、寂しさを覚える人がいじらしいです。つけられた瞬間は恍惚として、一人赤黒くなった肌を見ながらその瞬間を思い出していたのに、日に日に色は薄れていくものだから、自分達の関係まで揺らいでいくように思えてしまって。「早くまたつけてよ」と指でこっそりなぞれば良い
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普段は全く愛情表現してこないくせに、肌を重ねる時だけ愛の言葉を告げてくる不器用な人が好きですね。潤む目をして子供みたいに「すき。きみがだいすき」と繰り返し、少しの隙間も惜しいとばかりに縋り付いてくるから、「こんな時ばっかり」とは思うものの実際頭がとろかされて、深く身体に沈めば良い
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唇が荒れているキスが好き、という倒錯を持つ人に惹かれますね。相手の荒れた唇を見ると噛み付くようなキスを仕掛けずにはいられなくて、荒々しいキスの最中に唇がピリと切れたら舌で輪郭をなぶって、終えた後には「甘い血の味がした」と嬉しそうに、赤い舌を見せてケラケラ笑ったら猟奇的で美しいです
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酔っ払いが酒に飲まれたために素直になって、酔ってない人を追い詰める姿に惹かれます。とけ落ちそうな目で相手を見つめて「ね」と腕を引っ張って。「今日は抱いてくれるの?」と平気で口にして、固まった相手を「ダメ?どんだけ待たせる気?意気地なしすぎ」といじめるだけいじめて、寝てしまえば良い
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事後にこそ、恥ずかしさが生まれてしまう人がいじらしいです。頭の片端が醒めていくと、つい先ほどまで、どれだけ求めてどれだけ縋ったかが蘇って、顔を合わせていられなくなって。シーツの中に逃げ込んで、「さっきまでは情熱的だったのになぁ」の声を、たまらなく聞いて逃げ出したくなったなら良い
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肌を重ねる前の瞬間こそイケナイ雰囲気は漂うものですね。キスをされて耳をなぶられて輪郭をなぞられただけで立っていられなくなって、服を脱がされつつ「もうこんなに肌を赤くしてるなんて」と笑われて、荒い息のもと「あなただからだ。あなた以外にはなにされてもどうもしない」と言ってしまえば良い
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相手の髪に戯れかかるのって耽美な瞬間ですよね。相手に背後から抱きついて、その髪を指ですくって口付けたり指に絡めて遊んだりして、見えている耳がじわじわと赤くなって「…なにしたいんだよ」と問われたら、にこりと笑って「君で遊びたいだけ」と返してその頭頂部に愛おしげに鼻を寄せたら素敵です
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「あんたは俺のものだよ」と平気で言う人と、その傲慢発言に「そうだな」と平然と返す人の組み合わせが好きなんですが、この場合束縛する側は未来と相手の愛情に不安があるから縋らずにはいられず、束縛しない側は相手の自分への依存もお互い離れられないことも知っているから落ち着いてる関係性が良い
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喫煙者同士のCPも夢広がりますよね。相手がくわえた煙草を奪って悪戯っぽく笑いながら自分が吸うのも良いですし、構って欲しいとは素直に言えないから「煙草くれ」と強請りにいくのも良いですし、相手の銘柄を吸ってしまって「苦い」と文句言ったらキスされて「苦かった?」と尋ねられるのも良いです
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結婚が許されない2人がいたとして、普段は事実から目を背けて考えないようにして身を寄せ合っているけれど。深夜目が覚めたら、寝乱れてシーツが頭にかかった相手の姿が月明かりの下で眩しく見えて、「花嫁みたいだな」とふと思ったら、自分たちの境遇が一気に迫って感じられて、1人泣いてしまえば良い
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普段はツンケンしている人が、褒められると途端にほどけてしまう姿に胸を掴まれます。「よく頑張ったね」と言われるとすぐに「別に」と言うくせにいつものように怒ったりはしてこなくて。「ほらほら、もっといい子いい子させてよ」と抱きしめられて頭を撫でられると、黙って静かに赤くなっていけば良い
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軽口はいつもたたくくせに、相手に真剣に応対されると弱い人が可愛いです。特に意識せず相手を「僕のこと本当に好きだね〜」とからかったら、真顔でじっと見つめ返されて、鼓動がみるみるうちに早くなって。「好きじゃない、愛してますよ」とキッパリ返されるので、冗談にすることもできず固まれば良い
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相手が物を食べる姿に惹かれてしまう人が甘美ですね。大きくかぶりついて口全体を使って咀嚼して濡れた唇を拭う姿を見ると、「よく食べるな」以外の感情が湧いてしまって。「食べる姿とベッドでの姿は一緒だって言うよな」と思えばじっくり見ることも出来なくて、食べられたいなと感じてしまったら良い
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指を噛むという平凡な動作も見せ方によって淫靡に映えます。相手に指を絡められて手の甲や指の腹を弄ばれて、1本ずつキスを落とされて、指を口内でなぶられて、ついには噛まれてしまうから、手以外には触れられていないのに全身の力が抜けてしまい「意地悪…」と誘いの言葉をかける情景は夢があります
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普段「かっこいい」と言われる人に「可愛いね」と言い放って「可愛くない!」と反論されたら「ほら可愛い」と笑う話や、普段「可愛い」と言われる人に「かっこいいね」と告げて「…嘘」と口ごもられたら「かっこいいって。憧れる」と見つめる話など、慣れない褒め言葉で相手を動揺させる話に惹かれます
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酔ったフリをして、相手に甘えてしまう人がいじらしいです。「力が入らない」ともたれたら受け止めてもらえて、「喉が渇いた」と言ってみたら丁寧に水を飲ませてもらえて、ゆっくりと頭を撫でられながら「朝まで面倒見てあげる」と囁かれるから、「一生朝なんてこなきゃいいのに」と考えてしまえば良い
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肌を重ねる時、あえて、なかなか服を脱がせずに相手を焦らす人が艶めかしい。キスを繰り返しながらも手は大人しく添えたままで、けれど自ら服を脱ぎ落とそうとすれば軽くいさめて。次第に熱で浮かされて羞恥を失った相手に「もう…ぬがせて」と言わせるやいなや素早く隔てる邪魔なものを奪い取れば良い
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相手への愛が深まるあまり、気付けば依存してしまうようになった人の歪みに惹かれます。少し帰宅が遅れただけで不安が募ってどうしようもなくなって。待ち望んだ扉が開く音とともに駆け寄って飛びついて、「もう帰ってこないかと思った。そしたら生きていけないなと思ったよ」と子供のように泣けば良い
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恋人の名称はついたものの、なかなか一歩を踏み出すことが出来ない焦れったい2人に魅了されます。もう恋人なんだから、手を繋いだりキスをしたりすることに躊躇う必要はないと知っているのに、どうしても意識しすぎてしまって友人の頃から変化を遂げられなくて。「触れたい」の想いばかり膨らめば良い