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気を引くために我儘言って相手を振り回して。従う相手を見ると満足するのに、急に「このままだと嫌われてしまうんじゃないか」と不安になったりもする面倒で愛の重い我儘は可愛らしいですね。相手はその不器用さを知って「子供っぽいとこが可愛い」と思うから甘やかしてあげているすれ違いだったら良い
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本日12月31日はシンデレラデー。0時になる時間を人々が最も気にする日ですね。謂れを知って、0時に近づく時計を見ながら恋人に「魔法は今夜も解けないよね」と囁けば恋人も「解けないからずっとここにいる」と笑うので目の前のやわい身体に触れて、長い夜を楽しもうとする2人組が愛おしい日です
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年が明けた後「今年も、いや今年だけじゃなくて末長くお願いします」と恋人に挨拶する人も良いですし、「今年もよろしく…去年も言ったね」ともたれてくる恋人に「来年はその挨拶聞かないからな!別れてやる!」と返しながら身体引き剥がせない人も良いですね。年が明けたら恋人と未来の話をして欲しい
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TVを一緒に見ていた恋人が、除夜の鐘が流れ出した瞬間電源を落としたので「どうしたの?」と尋ねてみると「君への感情には不純なものも混じっているから」と呟かれ、「でも消えたら困る。例え煩悩だとしても消えて欲しくない」とはにかまれるので、「なにバカなこと」と言う声が震えてしまう日ですね
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嫌な夢から目覚めた人が、目の前に暖かな体があることに安堵してほたほた涙を零してしまう場面に胸を掴まれます。「悲しいことでもあったの?」と頰に触れられたらさらに胸が詰まって「悲しいんじゃない。嬉しかったんだ」と言って欲しい。嬉しい時笑えずに泣いてしまう人の不器用さはいじらしいですね
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相手が突然泣き出した時どう慰めようとするかにそれぞれの愛の形が現れますよね。抱きしめて「どうしたの?」と尋ねるのか、黙って寄り添おうとするのか、「泣かないで」と自分も泣きそうな顔で頼むのか、必死で笑わそうとするのか、無言で涙に口付けるのか。相手の反応も考えると夢は無限に広がります
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涙を流しながらも顔を覆って泣き顔を相手に見せまいとする人がいた場合、相手は抱きしめて「顔を見て。君の全てを受け止めさせて」と囁き落として欲しいですし、説得に応じておずおず両手を離した際は目を見据えて「ありがとう」と笑って欲しい。相手はその優しさで、さらに泣きたくなってしまえば素敵
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すぐ顔が真っ赤になってしまう人は可愛らしいのに色っぽいですよね。恥ずかしさのあまり火がついたように赤くなり唇まで色づいた相手の顔を見てしまってから、普段の顔を見てもあの時の赤い顔が頭によぎってしまい「もう一度あの顔が見たい」と思えばこちらが恥ずかしくなって胸がざわつけば素敵ですね
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色素が薄いあまり興奮すると瞳の色が変化する人には浪漫がありますよね。熱っぽく囁く恋人の明るくなった瞳を見つめるのがお気に入りだったり、怒りで瞳の色が変わった相手を見るとざわざわ鳥肌が立ったり、この人の瞳の色が変わる原因は全部自分であればいいと独占欲混じりで願ったりする姿は耽美です
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大きい人が小さい人に縋る姿はどこか怪しく美しいですね。大きい人が抱き潰すように長い腕を回して身を屈めて首元に顔を埋めて深々と息を吸って、最初は冗談だと思って身をよじっていた小さい人が異変に気が付いて動きを止め、相手より短い腕を必死に伸ばして頭を撫でてあげる瞬間に夢を見てしまいます
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心中といえば、古くは双子は「心中した恋人達の生まれ変わり」だと信じられて好奇の目を向けられたそうですね。恋人にもたれかかって「心中したら次はお腹の中から一緒だね」と暗く笑う人からも、前世では恋い焦がれた相手なのかもしれないと似た顔をそっと撫でてみる人からも、後ろ暗い魅力を感じます
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全く正反対で理解できないと嫌っていた人間と接する内に、次第に自分と似ている部分をひとつふたつと見つけ出して、みっつ見つけた頃には反動で後戻り出来ないほどに惹かれてしまっている過程が甘酸っぱくて好きですね。「知らなかったらずっと嫌っていられたのに」と思いながら痛む胸を抱えたら素敵
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普段は辛辣な態度なのに酔っぱらうと甘い顔で相手をベタ褒めする人や、普段は慇懃無礼に冷静な発言をしているのに酔っぱらうと感情むき出しで乱暴な言葉遣いになる人など、お酒が入るとギャップが生まれてしまう人は可愛らしいですよね。相手はひっそりときめきながら一時の本性を目に焼き付けて欲しい
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決して素直になれないから、酔ったふりをして相手に甘えてみる人の、不恰好さは愛しいですね。散々甘えたおしておきながら、相手に「普段からこう素直だったら楽なのに」や「酔ってるから悪ノリしてるだけなんでしょ」と言われたら胸が痛んで反論の言葉をアルコールとともに苦労して飲み下したら良い
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相手の弱っている姿にこそときめいてしまう人は歪で素敵。熱でぼんやり目を潤ませたり、疲労でぐったり横たわったり、怪我でじっとり冷や汗をかいたりして自分の助けを必要としている相手を見ると、イケナイ引力を感じて「ずっと弱ったままだったらずっと僕の助けが必要なのに」と妄想がよぎったら良い
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本日1月8日は勝負事の日。勝負事を繰り返し続けるライバルの2人には、色香が付きまといますよね。あいつに勝ちたい屈服させてやりたいと寝ても覚めても顔が浮かんで、相手と勝ち負けを競っている熱狂と愉悦の瞬間のために生きていて、そこには他の誰も入り込めない。そんな形の愛も激しく美しいです
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美しい容姿の人と平凡な容姿の人がいて、周りは不釣り合いな恋人達だと見ているけれど、実は美しい人こそ平凡な人を捕まえて毎日「綺麗だ」「君は美しい」と熱っぽく囁いていて、平凡な人は内心「君の方こそよっぽど美しいのに」と思うけれど悔しいので黙って褒め言葉に顔を赤くしている関係が好きです
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相手への想いが募りに募って崇拝に似たから、側にいると自己嫌悪に苛まれる恋は悩ましくて良いですね。美しい相手に自分が触れたら汚してしまうような気がして、近付かれたら逃げてしまい目も見返せず、何度も「あなたに僕はふさわしくない」と告げる練習をするような、臆病で不器用な想いが愛しいです
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嫌いな相手なのに容姿だけは好みの関係はアンバランスで可愛いですね。性格も言動も気に食わないのに近付かれるとつい目を奪われて胸が高鳴って「見惚れてた?」と揶揄されればカッと頰が熱くなって「あいつにときめくなんて!」と怒りが湧きながらも、そっと盗み見る癖はやめることができなければ良い
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「君は美しいね」の褒め言葉で相手を拘束する様子に惹かれます。容姿に自信がなかった人が、無縁だった「美しい」の言葉をもらって舞い上がって、何度もそう告げる相手に焦がれる瞳を向けるようになって、気がつけば依存していて。もうその褒め言葉から相手から、離れられなくなっていく姿は危うく甘美
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碧眼の少年には幻想美を感じますが、「blue-eyed boy」という単語は本来の意味の他に「無邪気で初心」「可愛がられている」「(権力者の)お気に入り」という皮肉を含むとか。少年とは呼べない年頃の人や碧眼ではない人ををからかう意味で「青い目の少年」と呼ぶ瞬間に夢見てしまいますね
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黒い髪の人が恋人の金の髪を見つめながら「光が当たると眩しすぎる」とうっとり目を細めたり、碧眼の人が恋人の黒い瞳をのぞき込んで「吸い込まれそうだ」と夢想したり、日焼けした指で真っ白な相手の腕を捕まえて倒錯した喜びを感じたり、自分と相手の見た目の差異に胸をざわめかせる姿は甘美ですよね
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生まれながらに高貴な人を「青い血が流れている」と呼んで、庶民とは異なる生物のように崇めた時代もありましたね。高貴な人の、日の光に触れないために雪のように白く静脈が透けた肌を見て「この人は自分と違う生き物なんだろうな」と焦がれた瞳を向ける普通の生まれの人という姿には浪漫がありますね
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相手が一番愛する存在にはなれないと分かったから、それならいっそと相手が一番憎む存在になろうとする人の、歪んだ愛に惹かれます。嫌がらせを繰り返して憎悪のこもった表情で「君なんて大嫌いだ」と吐き捨てられると全身の肌が泡立って「そのままずっと憎んでいて」と歓喜するような病んだ姿は魅力的