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長年片思いしていたのになにも行動を起こせず、自分で自分に「付き合いたいわけじゃないから」と言い訳していた臆病な人が、相手が他の人と付き合うことになって幸せそうに笑う姿を見た瞬間「こっちが先に好きになったのに」と抑えていた感情が一気に溢れ出し身勝手に息がつまる流れが悲痛で好きですね
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1月27日は求婚の日ですね。幼い頃「大きくなったら結婚しよう」「うん」と恥ずかしげに笑いあった2人がいて、けれど1人はもう忘れたかのように普通に接しているから、もう1人ばかり遠い日を思い出しては「時効になったのかな」と軽い左手薬指を見つめている、切なくこじれたプロポーズが好きです
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お金の余裕がない恋人達が、本物の指輪ではなくおもちゃの指輪を冗談めかして相手に贈るのも、愛が詰まっていて惹かれる光景ですね。恋人の左手薬指をうやうやしくいただいて嵌めて「今はまだこんなものしか贈れないけれど」と微笑めば、相手も目を潤ませて「いいよ。大切にする」と答えれば可愛らしい
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指輪を長年嵌めているとその部分だけ外した時に、細くなったり肌が白かったりして目を引きますね。再会した昔の恋人の左手薬指の一部だけ骨が細くて苛立ちまぎれにそこにキスを落としても、愛する人を失った相手の左手薬指の一部だけ色が白いから指を絡め「忘れさせたげる」と甘く囁いても、耽美で良い
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相手の声に惚れ込む姿には甘美な趣きがあって良いですよね。傍に寄られてその声で囁かれるといつも抵抗できなかったり、名前を呼ばれただけでときめきながら声を反芻したり、目を瞑って話し声に耳をすませると心が落ち着いたり、人が大勢いてもすぐに相手を耳で見つけ出せたりする愛の形には惹かれます
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憎たらしい相手なのに声に惚れ込んでしまっているから、その声で囁かれたら力が抜けて、頼みごとをされたら断ることができなくて、名前を呼ばれたら抵抗できない人は可愛らしくて素敵です。ロマンチックな言葉をすらすら囁き落とされたら真っ赤になって「もう黙って」と懇願めいた呟きをこぼして欲しい
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愛する相手に何気なく「君が好き」と言われて、嬉しいどころか「あなたの好きと私の好きは違うんだ」と自分の欲望を自覚させられて後ろめたくなったり、「好きだよ」と告げられたのに幸せすぎて混乱して「勘違いだよ」と泣きたくなったり、相手への愛が重いあまり相手からの愛を疑ってしまう人が愛しい
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「名前を呼んで」という一言は無限の可能性を秘めていますよね。片思いの相手との最後の別れ際にこぼしたら思い出が欲しいから、一目惚れした相手に告げたらこれからのために距離を縮めたいから、肌を重ねる最中に囁いたら口を引き結ぶ恋人の甘い声が聞きたいから。どれも甲乙つけがたい良さがあります
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肌を重ねる相手が恥ずかしがり屋か強情で、口を引き結んでいるようならば「名前を呼んで」と命令するように囁いて欲しい。相手は頭蕩けたまま愛しい名前をうわごとめいて繰り返し、声は次第に嬌声交じりになるでしょう。事後に枯れて掠れた声で「お前の名前なんて2度と呼ぶか」と拗ねたらなお良しです
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愛するあまり相手に触れたら汚す気がして目もまともに見つめ返せなかった人が、相手に迫られ「なんで僕に触れてくれなかったんですか」と強い目で射抜かれて「君を大切にしたかったんだ」と呟く場面に夢を見てしまいます。自分に自信がない人が、相手に臆病な幻想を抱いて大切にしようとする姿は仄暗い
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なんでもこなせるが故になんにも面白いと思えなかった人が、なんということはない相手に本気で恋をして途端に日常が刺激的に映り出し、手が触れたり笑いかけられただけで胸が高鳴り「恋って凄いな」と呆然と幸せを噛み締める瞬間を愛しています。器用貧乏の人生は、たったひとつの恋で好転して欲しい
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2月2日はくちびるの日ですね。恋心を認められない人が、相手の唇からしずくが零れ落ちる情景に反射的に目を吸い寄せられて「…なに考えてんだ」と頭を振ったり、穏やかに眠る片思いの相手の唇にこっそり指で触れて「やわらかい」と頭を抱えてしまう姿は甘美。今日は想い人の唇に夢を見て欲しい日です
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背が高すぎるとか瞳の色が薄いとか、目を引く生まれついた容姿にコンプレックスがあった人が、自分と容姿が正反対の相手に「背が高いと見える世界が違うんだよね。羨ましいな」や「宝石みたいに綺麗な目」と褒められてから自分の容姿を嫌いではなくなり、相手のことを好きになる流れが穏やかで愛しい
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自分に自信があった人がありえないと思っていた相手に恋をして、腹立たしいながらも胸かき乱されて人生狂っていく話は良いですね。「好き」と一度口にすれば負けたような気がして素直になれなくて「もしかして俺のこと好きなの?」と尋ねられたらみるみる内に赤くなって「好きじゃない!」と叫べば良い
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身長差のある恋人達のキスが魅力的である理由は、低身長側から高身長側にしたいタイミングでキスできないことですね。低身長がねだるように高身長の袖を引き上目遣いに見つめるのがキスまでの暗黙の流れだったら可愛らしい。高身長は時に意地悪で「なに?口にしてよ」と笑って、低身長を怒らせて欲しい
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身長差がある恋人達が背伸びしてキスしたり、上目遣いで話すのが癖になったりするのも可愛らしいですが、体格差がある恋人達が長い腕の中にすっぽり抱え込まれて「あったかい」と笑ったり、華奢な相手の腰のラインをなぞりながら「もっと食べなよ」と心配したりするのも色気があって素晴らしいですね
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2月9日は「肉の日」ですが、焼肉を一緒に食べに行く2人は深い仲に進展しやすいという俗説がありますよね。恋人未満の相手に焼肉に誘われて2人で肉をつつきながらぼんやりと「今夜なにかあるのかな」と色めいた想像に頭を奪われて油で濡れた相手の唇から目が離せなくなる人は馬鹿馬鹿しくも愛らしい
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自分の手料理を相手が毎日食べてくれると、まるで愛しい身体を自分が作っているかのような錯覚に陥ってしまう歪んだ愛の人に惹かれます。食卓を囲んで同じ手料理を食べながら「この人と自分はいま、同じような身体になっているのかもしれない」とうっとり想像を巡らせてスプーンを運ぶ手が震えたら素敵
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高体温の人と低体温の人の恋人達には夢が広がりますよね。低体温の人に肌をなぞられて寒さで震えているのか何か他の理由で震えているのか分からなくなってしまうのも、低体温の人が「あっためて」を言い訳にして高体温の人の首元に手をもぐりこませたり手を取って繋いだり足に足を絡めたりするのは甘美
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「手が冷たい人は心が温かい」とは愛らしい俗説ですよね。初めて好きな人に手を取られた時、冷たいだろうなと気になったのに「手が冷たいと心が温かいって本当なんだね」と相手は微笑むから、低いはずの体温がみるみるうちに上昇して「あなたは手も心も温かいじゃない」と恥ずかしくなってしまえば素敵
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恋は心を甘く満たして目が合えば恥ずかしくてすぐ逸らして会話をすればそれだけでときめくはずのものだから、相手を想うだけで胸がかき乱されて目が合えば反射的に睨みつけて会話をすれば一言一言が胸に突き刺さるこの感情は断じて恋じゃないと、どうしても認められない初めての恋をした人はいじらしい
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心音を絡めた恋の話は甘美な趣きですね。真っ赤な顔で固まる相手の胸に耳を寄せて「ドキドキしてる」と妖艶に微笑むのも、震える指で相手の手を引き寄せて「ほら鼓動が早いでしょ」とこぼすのも、眠る相手の胸に頭を重ねて穏やかな心音を聴き幸せな気分で自分もまどろみに落ちていくのもどれも好きです
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男子校では女子からの贈り物の縁遠さをこじらせた少年たちが、友人や先輩に普通にチョコレートを贈ると出身者から聞きました。「今年もお前のだけか~」と嘆く友人を「来年は彼女できるかもよ」と慰めながら内心で「僕だけが贈り物できる君でいて」と胸締め付けられている密かな片恋を夢見てしまいます
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女子校では多くチョコレートを持ってきて友人に配り歩く少女がいると出身者から聞きました。渡されたチョコが他の人への贈り物と違ったので「間違えてない?」と尋ねれば耳にこっそり「本命は他の人のとは違うものにしたいでしょう?」と囁かれたことから始まる恋があるのではないかと夢見てしまいます
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チョコレートを口に含んで溶かしながら交わす「チョコレートキス」はどろりと淫靡。「うまく作れたか心配」と恋人に手作りチョコを渡されて確かめるために口にいれた瞬間唇を奪われ口内を蹂躙され、口を離された後呆然と「結構美味しくできてた」と笑う恋人のチョコつきの唇から目が離せなくなれば素敵