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緊張をすると、息を飲んだり目を逸らしたりと行動に現れてしまうものですよね。相手と2人きりになった時、肌の色や指の動きや目線の揺れで、緊張していることが手に取るように分かって。自分と一緒にいるからこうなったのだと思えばこちらにも緊張が伝染して、2人してもどかしい様子になったら良い
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「大食いの人間はベッドでも欲深くて、満足の度合いが平均より重い」という俗説がありますよね。よく食べることを知っている相手と色めいた雰囲気になって、ふっと「ああやって食べられるのかな」と想像してしまえば止まらなくて、まだキスもされていないのに肌が赤くなって目も見られなくなったら良い
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「ものを食べる時の姿は、ベッドでの振る舞いと共通している」という俗説があるそうですね。いつも品よく取り澄ましている人が、食べ物を前にした途端に目を輝かせて、口いっぱいに頬張っては次々に飲み込んでいくものだから、俗説が頭によぎって。「意外と欲深いのかな」と熱が上がってしまったら良い
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未成年が大人に焦がれて、「大人になるまで待っててよ」と口にする瞬間に惹かれます。本当は今にでも抱きつきたいけれど、今この瞬間はダメだと思って口にして。「早く大人になるから」と付け足して、「ゆっくりで大丈夫だよ。ゆっくりでも待つから」と微笑む顔を見つめて、時の長さを悔しく思えば良い
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未成年と大人の2人がいて、「大人になるまで待つ」約束をしているのが愛おしいです。「好きです」と告白してきた無防備な瞳に惹かれる心はあるけれども、まだ幼い相手へ応える時期ではないと思って。「君が大人になるまで告白への答えは言えない」と返して、将来までやすやすと縛ってしまったなら良い
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ベッドへのお誘いが苦手な相手に、わざと行動させる人が色っぽいですよね。相手がすり寄ってくるから何を望んでいるかは分かるけれど、そうとは気づかないフリをして。「ねぇ」と焦れた声に「なぁに」と微笑みを返して。ふくれた相手が、素直なおねだりをするまでは、指一本触れないままでいたなら良い
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自分から毎回「して」と言わせる人が、罪深いですよね。相手が品が良くて、こちらがしたいと分からないと動いてくれないから、毎回「して」と口にする流れで。少しだけ焦らされてから落ちてくる唇の柔らかさを感じながら、「この人ほんとは、言わせたいだけなんじゃないかな」と考えてしまったなら良い
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「匂いの記憶は強くて、一瞬で記憶を呼び覚ませるもの」と言われていますよね。あやまちの一夜を過ごしてから「なかったことにしよう」と約束をして、自分としては割り切れているつもりだったのに、不意に近付かれた時に相手の匂いを吸い込んで。どんな風に触れられたかが肌に蘇って、硬直したなら良い
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「遺伝子的に相性のいい相手の体臭は、嫌と感じられない」と言われていますよね。相手が汗をかいて、濡れたTシャツを扇いでいるのを見た時、気持ち悪いとは全く感じないどころか色っぽいと感じて。汗に濡れた肌に顔を寄せて息を吸い込みたいと思ってから、自分はおかしいのではないかと困惑したら良い
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ひとに愛されたことがないために、相手から注がれる愛情を「怖い」と感じてしまう人が愛おしいです。期待したら裏切られるだけと思っているから、「好き」と言われると、「嫌い」と言われる日がくるのだと想像してしまって。「嫌いになんてならないよ」の言葉に怖くなって、みっともなく泣いたら良い
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相手を大切に想うからこそ「自分が縛ってはいけない」と将来を考えてしまう人がいじらしいです。自分より似合う人がいるはずだ、自分と一緒にいることがこの人にとっての幸せではない、と勝手に想像を膨らませてしまって。「"別れてほしい"といつか言われても泣かずにいよう」と準備していたならば良い
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自分だけのあだ名で呼ぶ人は、独占欲が強いと言われるそうですね。周囲と同じ呼び方をするのが嫌で、勝手にくずした呼び名をつけて相手を呼んで。最初は「なんだその呼び方」と顔を顰めていた相手が、次第に呼ばれても普通に返事をするようになったことに喜びを感じて、染めた気分に浸ったならば良い
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「下の名前を呼ばれると、脳内に幸福ホルモンが分泌されて幸せを感じる」そうですね。初対面の時から下の名前で呼ばれるから、馴れ馴れしい人だなと苦手に思ったはずなのに、呼ばれるたびに落ち着いていく自分がいることに気付いていって。呼ばれるたびに相手への好意までも、膨らんでいったなら良い
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傷跡や火傷跡やアザなど、本人が恥ずかしいと思っている場所に口づけを落とすのが耽美ですね。顔を寄せただけで身をよじって、「汚いから」と小さく口にしてくるから、首を振ってキスをして。「汚いなんて言わないで」と言いながら繰り返して、相手が「イヤ」の声も出なくなるまで蕩かしたなら良い
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「指を舐める」は、キスやセックスの連なりにはない行為だからこそ、色めいて見えます。相手が指先に怪我をして、じわり血が浮き出たならば手を捉えて口にふくんで。そのまま舌を這わせて、血を舐めとって。顔を上げて初めて、恥ずかしそうにしている相手に気が付いて、無意識の行動を思い知れば良い
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人間は、「好き」と言ってくれる相手にほど好意を抱く習性があるそうですね。恋をした相手にどうにか想いを返してほしくて。「あなたが好き」の一言だけは言わずに、「話し方が好き」「笑顔が好き」「持っている物が好き」と褒めちぎって自分を意識させて、最後の「好き」だけは相手に言わせたなら良い
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効能がないものでも「薬」と言われると、思い込みで効いた気になってしまう、「偽薬効果」がありますよね。「媚薬を飲ませた」と言われて頭が熱くなって、炙られた肌を重ねて深く求め合ったのに、事後に「嘘だった」と言われて。甘い顔も高い声も、全てありのままだと知って、顔向け出来なくなれば良い
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夏の触れ合いをあらわす、「麦茶セックス」が甘美ですよね。冷房のない部屋で、身体を冷やすために持ってきた麦茶すら目に入らずに相手を引き寄せて。熱をさますどころか、うだるような肌ふたつを交わらせて燃えさかるばかりで。氷がグラスにぶつかるカランとの音すら聞こえないほど、熱中したなら良い
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夏の恋人たちは、氷キスが映えますね。氷を口にふくんだまま触れて、「あけて」と無言で促してあいた口に溶けかけの氷を舌で渡して。繰り返すうち冷たい水が口元を伝って首を濡らすけれども、不快と思うより先に冷えた粘膜の触れ合いの気持ちよさがあるから、唇を離して初めて惨状に気が付いたなら良い
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相手が落ち込んでいる時に、黙って寄り添う人が美しいですね。暗い顔をして推し黙る相手の隣に座って、躊躇いがちにもたれてきた身体を優しく撫でて。「なにがあったかって聞かないの?」と尋ねられたら、「君が話したくなった時に話せばいいよ」と答えて、乱れる吐息が落ち着くまで付き合ったなら良い
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「寂しがり屋の人ほど触りたがり」と言われているそうですね。相手の姿が見えないだけで狼狽えて、しばらく会えないだけで不安に苛まれてしまうのに、素直にそうと口に出来ない人が、言葉はないままにペタペタと身体に触れて、輪郭をなぞって、肌の温度を確かめて、自らの寂しさを夢中で埋めたなら良い
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唾液には性的興奮を高めるホルモンがふくまれるため、キスをすると、陶然とした心地をになるそうですね。ささやかな触れ合いの一環としてキスをしたのに、舌を舐められたら相手の味に身震いして、熱に思考を埋め尽くされていって。「この人とキスをするといつも自分でいられなくなる」と感じたなら良い
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キスをすると脳内に快楽物質が分泌されて、幸せな心地を味わうことが出来るそうですね。落ち込んだ人が、いつもの状態に戻るために相手に、優しい言葉をかけられるより柔らかく撫でられるより、ただひとつのキスが欲しくて。フラフラと相手に歩み寄って抱きついて、「ちゅーして」と強請ったなら良い
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相手からの束縛の証が欲しくて、キスマークを「つけて」とねだる人がいじらしいです。淡白な性質だと分かって好きになったのに、恋人になれば愛されて溺れたいとばかり思ってしまって、キスマークに夢を見て。他人に見えるか見えないかの位置に「つけてよ」とおねだりして、眩い肌を差し出したなら良い
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独占欲を普段は押さえ込んでいる人が、肌を重ねている時に、我慢できずつけてしまうキスマークが魅力的。束縛なんて無縁の顔をしているけれど本当は、相手を自分だけのものにして閉じ込めておきたくて、欲に頭を支配された瞬間によぎって。深い鬱血の跡に、「この人は自分のものだ」を感じたなら良い