676
「喧嘩をした後に肌を重ねると、ホルモンが分泌されているために普段以上の満足感と安心感を味わうことができる」と言われているそうですね。傷つけあった後に引き寄せられてもう怒る気力がなくて身を任せると、強く唇を重ねられて。はねのけてもいいはずなのに強烈な熱が背筋を駆け上ってしまえば良い
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普段は強気でいる人が、体調を悪くして弱っている時に、相手に絆されるのがいじらしいですね。いつもなら「大丈夫？」と尋ねられたら「大丈夫だけど」とキツく返しているのに、頭が浮かされたならその声の持ち主が欲しくなって。「大丈夫じゃない」と素直に口にして、与えられる優しさに浸ったなら良い
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相手が弱っている時に、何も尋ねずに寄り添う人の、寛容さが美しいですね。萎れた身体を黙って抱きしめて、震える背中を撫でて、落ち着くまで繰り返して。「なんにも聞いてこないんだね」と言われたなら、「君が言いたくなる時まで待つから」と答えて、どんなことがあっても味方であると伝えたなら良い
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精神的にも肉体的にも強い人間が、相手への恋をキッカケにして、弱くなってしまう姿が魅力的です。1人で生きていくつもりでいて、実際1人で生きる強さがあったのに、今は相手がいないと生きていけないと思ってしまって。自分の命が他人に握られていることを分かって、「弱くなったな」と自嘲したら良い
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相手がいなくても生きていける人間が、「君がいないと生きていけない」と軽やかに嘘をつく姿が憎らしいですね。言われた側は、嘘だとは知っていて、「いなくなってもピンピンしてるくせに」と悪態はつくけれども言葉自体は嬉しくて。「いなくなったら生きていけないのはこっちだろうな」と知ったら良い
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多くの人が、可愛いとは褒めない人を、「可愛い」の言葉でくるんでしまう瞬間が美しいです。言われ慣れないあまりに、「誰が可愛いだって？」と睨んでいた人が、日に日に抵抗感を失っていて。もはや「可愛い」と褒められても嫌がらずに、「はいはい、今日も明日も可愛いんでしょ」と受け入れたなら良い
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「可愛い」の言葉に絆されて、言葉なしには生きていけなくなってしまう人がいじらしいです。相手がなにをしても、「可愛いね」と褒めてくるものだから、そのうちにいつでも相手からの「可愛い」を求めるようになってしまって。言われなければすぐに「もう可愛くなくなっちゃった？」とゆすったなら良い
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「どうしたら相手の未来まで自分が縛れるのだろう」と、仕方ないことを考えてしまう人がいじらしいです。何度「愛してる」と口にしても、何度抱きしめても、指輪を贈ってもそれは全部、自分の身勝手に過ぎないのだとは分かっていて。「どうしたら離れないでいてくれるの？」と尋ねて、笑われたなら良い
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仕方ないことと分かっているのに、相手の「過去」に嫉妬してしまう人が愛しいです。自分が初めての人間でないことは分かっているから、どうしてその人と知り合う前に自分が出会えなかったんだろうかと考えて。昔の話をチラつかせられるだけで苛立ちをあらわにして、「今だけを見て」と口にしたら良い
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高身長の人間が、低身長の人間に頭を「撫でられる」姿に夢を見てしまいます。背が高いばかりに撫でるばかりで撫でられた経験がなかったから、軽く「よしよし」と撫でられただけで背筋を熱が駆け抜けて。もっとしてほしいの欲が湧いてしまって、大きな身体を折り曲げながら「撫でて」とねだったなら良い
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上下関係がある2人が、躾の意味で「頭を撫でる」姿が艶めかしいですね。目上側が、褒める時には撫でるとの行動を目下側に刷り込んで、する前に「撫でてあげるよ」と口にして。自ら膝をついて頭を垂れた相手の頭に手を伸ばして「よしよし、良い子だったね」と思いきり甘やかして逃れられなくしたら良い
687
相手への好きの感情を人質にとられて、怒ることが出来ない関係が可愛らしいです。怒りは湧くものの、申し訳なさそうにしている顔を見たら「この人に怒ることはできない」と浮かんでしまって怒り自体が消えていって。「どうせ、怒られないって分かってるんだろうな」と思いながらも、今日も負けたら良い
688
相手の優しさを試したくて、怒らせることをわざとしてしまう歪んだ愛に惹かれます。いつも穏やかで柔らかい微笑みを浮かべてくる人だから、子供扱いであしらわれている気がして本心を見たいと思ってしまって。意地悪やイタズラやワガママをしかけて、「それでも好きでいてくれる？」を問いかけたら良い
689
友人としての時間が長かったから、恋人になって距離感を迷ってしまう2人がいじらしいですね。以前までなら無自覚のままに、気軽に肩を抱いたり膝をたたいたりが出来たのに、「恋人」の関係になってしまったからこそ意識して距離を保ってしまって。「なんで前より距離が遠いんだよ」と困ったなら良い
690
友人としか思っていなかった相手に恋愛感情をしめされて、「恋」の観点で意識していくようになる姿が美しいですね。もしハグしたら、手を繋いだら、キスしたら、と初めて想像をしてみたら生まれるはずの嫌悪感を覚えはしなくて。「大丈夫だな」と思ったなら、両思いの言葉が浮かんできて狼狽えたら良い
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恋愛6類型のひとつである「マニア」は、相手に強すぎる執着をしめして激しい感情を内にひそめて支配しようとも考えてしまう愛を指すそうですね。愛しているからこそ不安で、愛されているかをよく試してしまって、この人をどうしたら自分だけのものに出来るだろうと頭を悩ます恋人たちがいたなら良い
692
恋愛6類型のひとつである「ストーゲイ」は、友愛から始まって変化していく、精神的な繋がりを重視して心地よさを感じられる愛を指すそうですね。最初は、話すことが好きだと思って、一緒にいる時間が特別だと思って、ずっと隣にいたいと思って、恋愛の名前に落ち着くにいたる恋人たちがいたなら良い
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「遺伝子的に相性のいい相手とのキスは、その人の上手い下手とは関係なしに、快楽を得る」という話があるそうですね。相手が経験が少ないことが分かっていたから、溶かされるつもりは微塵もなくて余裕があったのに、唇を重ねた瞬間に「ダメだ」と分かって。一瞬で、目の前の身体への欲望が膨れたら良い
694
「キスによってかわされる唾液は、本能的に人間を刺激する効果を持つ」と言われているそうですね。キスをしたら後戻りできないと分かっていたから持ち込まれたくなかったのに、気付いたら唇が近付いていて目を瞑ってしまって。舌先から渡された唾液に背筋がゾクゾクして、予感が真実だったと知れば良い
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キスマークを「つけてほしい」とねだる姿には色っぽさがありますね。相手を自分に縛り付けておきたいから、「跡つけて」と口にして肌を自ら晒して逃れられなくして。鈍い痛みとともに刻まれた跡を撫であげながら、「一生消えなければいいのになぁ」と、すぐ消えてしまうことを残念に思ったならば良い
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見えない場所に残す、独占欲の証のキスマークが美しいですね。首筋や腕につけたならば周りに気付かれるかもしれないと分かっているから、服で隠れる場所に唇を寄せて、吸い付いて。この人の身体には他人が見えないところに、自分が刻み込んだ証があるのだということを噛み締めて、恍惚としたならば良い
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普段は型式ばった呼び方をしている2人が、2人きりの時にだけ、崩した呼び方をしている姿に惹かれます。2人になったと分かった途端に特別なその呼び方をして、聞いた瞬間に音の並びに心を引き寄せられるのが分かって、この時間だけはいつもの自分達の関係を忘れていいのだと思って、陶酔したなら良い
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人前では、恋人たちであることを隠している2人が色めいていますね。普段はまるで他人同士のように距離を置いて、目も合わせず話ぶりにも温度を滲ませなくて、2人きりになった途端に身を寄せ合って。「さっき、君が他の人と話してる姿に嫉妬した」と、内に隠していた情熱を一気にあらわにしたなら良い
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肌を重ねている時に、頭が真っ白になった人が繰り返し、相手の名前を呼ぶ姿が甘美ですね。「好き」や「愛してる」の余裕すらなくて、ただ自分を責め立てる根源の名前を呼んで。甘ったるくとろけたその声に相手が、どんなやらしいことを言われるよりもよっぽどそそられていることには気付かなければ良い
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相手の声に弱い人間が色めいて見えます。容姿にはさほど揺れていないから、怒っている時に表情で揺さぶられても感じることはないのに、囁きには弱くて。「ごめんね」と愛しい声が鼓膜に滑り込んだら理性が溶けていくのが分かって、「もうしない」と続けられたら、思わず「いいよ」と言ってしまえば良い
『世界は2人を愛してる』KADOKAWA様より発売中▼何とかして、美しい男2人の猥褻さと、愛らしい女2人の恐ろしさを伝えたい。転載もなくbotでもない。togetter等へのまとめお断り