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嫉妬をしても、口に出しては言えない人が、いじらしいですね。相手が誰かと親しげにしているとどうしても気にしてはしまうけれど口に出したら嫌われる気がして言えなくて。ただ、忙しなく動かす足や消えた表情から嫉妬の感情は明白で、相手にはこっそり「不器用なとこが可愛い」と思われていたなら良い
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相手に甘やかされていることに、気付いていない人が、愛おしいですね。なんの話でも相槌を打たれて些細なことでも褒められて扉を押さえられては食べ物を取り分けられるのが日常で、愛されている故の日常だとは分かっていなくて。第三者に「すごいね」と笑われても、何がすごいのかなと首を傾げたら良い
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無意識のうちに、相手に触れてしまう人が、可愛らしいですね。普段はそれほど他人と距離が近いわけではなく、距離を一気に詰められると嫌そうな顔をしているのに、相手となると変わってしまって。膝を触ったり腕を組んだり肩にもたれたりをしては、相手がかたわらにいることを感じて、頬を緩めたら良い
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ふとした時に、失った相手を実感して苦しくなってしまう人が、愛おしいですね。見るものや食べるものや何気ない日常のひとコマから相手の痕跡を見つけだしてしまって、「もういないんだな」と思ったなら急に想いが流れこんできて。悲しむ時間なら散々持ったはずなのに、また動けなくなってしまえば良い
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可愛いと思っている対象をいじめたくなってしまう心理を、「キュートアグレッション」と呼ぶそうですね。相手のことを可愛くてたまらないと思っていて、褒めて撫でてキスして微笑んでもらいたいと思いながら一方で、意地悪をして引っ張ってつねって涙目になってもらいたいとの欲望を抱いてしまえば良い
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相手の拗ねた顔を見たいがあまり、意地悪を言ってしまう人が、可愛らしいですね。笑った姿も可愛いと惹かれるところはあるのに、拗ねた時のふくれた顔がどうしても魅力的に思えて、次々にくだらないことを口走ってしまって。「君ってほんと意地が悪いよね」とそっぽを向く顔に、また胸が高鳴ったら良い
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緊張する相手をなだめるために、落とされるキスが、魅惑的ですね。意識するあまりに固くなってしまって、視線を落としたまま動かなくなった相手を少しでも楽にしたくて、膝や腕にそっと触れて、髪や耳に唇をかすめさせて。少しずつ身体の力を抜きつつもかわりに赤くなってしまう姿に、胸掴まれたら良い
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本心ではないのに、「逃げてもいいよ」と口にしてしまう人が、いじらしいですね。本当は重苦しいほどの愛を抱いていて、逃げられたなら引きずることは目に見えているのに、精いっぱいカッコつけて「逃げてもいいよ」と余裕ぶって。その声が震えていることに、相手が気付かないようにと願っていたら良い
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眠りが浅く、悪夢ばかり見ては夜に目覚めてしまう人が、相手と寝ると健やかな睡眠をとれる姿に、愛を感じてしまいますね。1人きりだと嫌な夢に囚われて飛び起きてしまうのに、相手がいると深い眠りに落ちて目覚めた瞬間も悪夢の面影はなくて。「なんでかな」と分からないままに安らぎを感じたなら良い
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年齢差が原因で、未来が不安になってしまう人が、いじらしいですね。相手は自分より年下だから、将来を奪ったような罪悪感がかすかにあって、この先もっとふさわしい人があらわれるかもしれないと考えては、その時は諦めなければならないと言い聞かせて。相手が生涯を誓っているとは、知らなければ良い
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年齢差のある恋人達の年上が、相手のことを「子供」としてからかってしまう姿に、惹かれてしまいますね。出会った頃はグッと幼かったから、恋人の名前がついても当時の面影が消えなくて、面倒を見ては「お前はまだまだ子供だね」と笑って。本当は対等な存在として扱われたい相手に、拗ねられたなら良い
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年齢差がある恋人達の年下が、相手のことを「大人」として仰ぎ見てしまう姿に、胸を締め付けられますね。導いてくれる存在として出会ったから、恋人の名前がついても癖が抜けなくて、少し面倒を見られるだけで「やっぱり大人なんだな」と感じて。子供の自分は釣り合わないとの悩みを秘めていたなら良い
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誰にでも優しい人に、惹かれてしまいながらも悩む人が、可愛らしいですね。呼びかけるだけで微笑んで、なにを口にしても面白そうに反応してくれて、「ありがとう」と必ず口にしてくれる優しさにかき乱されて。「あの人は誰にでも優しいだけなんだ」と言い聞かせながらも、特別であることを願ったら良い
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相手の美貌をまばゆいと思っているために、まともに目を合わせることができない人が、いじらしいですね。意識していない人となれば目を見て話すことなんて容易いのに、相手となると視界の端に捉えただけで緊張で強張って会話をしながらも視線は落として。「嫌われてるんだろうか」と勘違いさせたら良い
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普段は他人を甘やかす側の人が、相手に対してだけは甘える側に回るのが、愛おしいですね。落ち込んでいる人がいると寄り添って、自分は悩みなんて何ひとつないという顔をしているけれど本当は、少しずつ内に降り積もらせていて。限界を迎えると相手に「今だけギュッとして」と甘えにいってしまえば良い
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嫉妬を、少しずつ見せられるようになっていく人が、いじらしいですね。最初は、嫉妬なんてしたら嫌われると思って相手が他の人と仲良くしても必死で笑顔を作って耐えていたけれど、次第に心を絆されて嫌なことは嫌と言えるようになって。ワガママを言ってご機嫌取りをさせる喜びを、知ってしまえば良い
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相手の短所なんてよくよく知っているのに、どうしても嫌いにはなれない人が、可愛らしいですね。他人に愚痴を言うとなれば次々と話は湧いてくるのに、「嫌いなの?」と言われると固まってしまって。どうしたって好きなんだという現実を突きつけられて、自分はダメ人間なのではないかと落ち込んだら良い
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愛情表現が豊かな相手の「好き」の言葉に、次第に依存していく人が、いじらしいですね。最初はなにかにつけて「好き」と言ってくる相手が軽薄に見えて、素っ気なくあしらっていたのに、そのうちに言われないと不安が湧くようになって。1日口にされないだけで「もう好きじゃないの?」とゆすったら良い
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愛情表現が苦手だった人が、率直さに撃たれて自分からも愛情表現ができるようになっていくのが、可愛らしいですね。最初は「好き」と言われても黙って赤くなるばかりだったのに、次第に微笑みを見せるようになって、言われたら「大好き」と返すようになって。その変化で、相手を悶絶させたなら良い
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普段は人と距離を保っている人が、相手には距離感がおかしくなっている姿に、愛を感じますね。他人とは、自然距離を作って万が一にも触れ合わないようにしているのに、相手となると自分からくっつきにいって、髪を撫でられたり頬を触られたりしても無反応で。「分かりやすいな」と笑われてしまえば良い
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背後から抱きついて首に顔を乗せる姿勢に、夢を見てしまいますね。2人きりの時には定番の姿で落ち着くと思っているから、人前でも気にせずに、ギュッと抱きついて肩に頭をもたれかからせて、至近距離から「ねぇ」と構ってほしさをアピールして。周囲がその距離感に驚いていることに気付かなければ良い
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一見して近寄り難い雰囲気の人が、甘いものには目がないギャップに、惹かれてしまいますね。クールな印象で食べること自体に興味がなさそうなのに、甘いものと見ると目を輝かせて、幸せそうに口に入れて。「子供みたいだね」とからかわれるとムッとした表情を見せるのが、ますます可愛く映ったなら良い
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相手の食べる姿に、熱を感じてしまう人が、罪深いですね。普段は上品な振る舞いの相手なのに、食べ物を目の前にすると爛々と目を輝かせて、詰め込めるだけ口に詰め込んで次々に咀嚼していくから、その野生じみた姿をふと「やらしいな」と思って。ただの食事風景なのに、直視できなくなったならば良い
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引っかき傷を、肌に残してしまう人が、罪深いですね。肌を重ねている時に思考をデロデロに溶かされて、普段は押さえつけている「この人のすべてを自分のものにしたい」の欲を自覚してしまったら、手にふっと力がこもってしまって。肌に刻まれた独占欲を、熱が冷めた後にたまらない気持ちで見たら良い
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自分が与えられるものは何もないと、思い込んでしまっている人が、いじらしいですね。相手からプレゼントをされるたびに嬉しいのに心苦しくて、「返してあげられないのに」と思ってしまって。本当は相手は、微笑まれるだけで好きと言われるだけでありあまる幸せを与えられていると、知らなければ良い