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相手の服を、こっそり着てみてしまう姿は愛くるしいですね。手に取ってみたら相手の香りが鼻先に漂って、興味本位で抱きしめてみたら手放せなくなって。そっと腕を通せばふわと香りに包み込まれて、抱きしめられているような錯覚が湧き上がって。「…なにしてるんだろう」と思いつつ心臓が高鳴れば良い
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「ものを食べる時の姿は、ベッドでの振る舞いと共通している」という俗説があるそうですね。いつも品よく取り澄ましている人が、食べ物を前にした途端に目を輝かせて、口いっぱいに頬張っては次々に飲み込んでいくものだから、俗説が頭によぎって。「意外と欲深いのかな」と熱が上がってしまったら良い
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「おいで」の一言は、艶っぽく口にされてほしいです。いつもは余裕たっぷりの人を、囁きで視線で指先でグズグズにして、あなたのことしか考えられないと訴えかけてきた相手に微笑んで、「おいで」と呼んで。誘われるまま落ちてきた身体を抱き込んで、「もっと何にも考えられなくなろうね」と弄べば良い
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お互いに両思いだと分かっていながら、立場や矜持の問題で恋人にはいたらない関係性、熱くて素敵です。他人に「どれだけあの人があなたを好きだか知っていますか?」と咎める口調で尋ねられた時は「知ってるよ」と口元緩めて、「向こうだって俺がどれだけ愛しているか知っている」と答えて欲しいです
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「自分といたら幸せになれない」と思って、相手を拒絶しようとする人が、悲しくも美しいですね。ただ大切な人に幸せになってほしくて、そう考えた時に隣にいるべきはどうしても自分ではなくて。相手が、「君といられないことそのものが不幸だ」と思ってくれているなんて、考えがおよんでいなければ良い
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憧れて仰ぎ見ていた人へ、少しずつ恋情が混じってきてしまうのが魅力的。どうしても相手を汚してしまっている気がして自分の中の恋を恋とは認めたくなくて、ふとした時に「触ってほしいな」と思ってしまったら、「今、何考えてた。この人にそんな歪んだ願いを持ったらいけないのに」と自ら責めたら良い
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常に余裕に満ち溢れた人が、肌を重ねるとなった瞬間、獣じみた顔を見せてくるのが艶めかしいです。いつもは優しいばかりの手が荒々しく衣服を剥ぎ取り、乱れた呼吸が肌を舐め上げてくることに息が止まって、穴が空くほど顔を見つめれば、「ごめん、君が可愛すぎて…余裕、消えた」と吐き出されれば良い
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愛された経験がないために、向けられる愛を疑ってしまう相手に、少しずつ愛を教え込んでいく姿が美しい。「もうちょっと信じてくれてもいいのにな」と茶化して、強張る身体を腕の中に抱き入れて、耳元に唇を寄せて。「愛してるよ。君が疑わなくなるまで、何度だって言うからね」と甘く囁き落とせば良い
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自分は醜いと思いこんだ人を「君は美しい」の言葉で溺れさせていく人が甘い。何度褒めても抵抗してくるから、その指に口付けて手の甲に口付けて頰に口付けて、全ての場所に口付けて「どこも美しいよ。完璧だ」と笑いかけて、思わずこぼれた水滴も唇で吸い取って「この涙も宝石みたい」と肯定したら良い
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8月3日は蜂蜜の日。蜂蜜といえば蜜月は、新郎新婦が1ヶ月間こもりきりで強壮作用のある蜂蜜酒を飲み交わした古来の習わしが語源だとか。ハニーは食べてしまいたいぐらい愛しい恋人を指す言い回しですし、とろけるように甘ったるい1日を2人組に過ごしてほしい日です
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自らの美しさで他人を狂わせてきて「顔がいいから何しても許されると思ってるの?」と睨まれたら「思ってるよ」と笑っていたような人が、初めて本気で好きになった相手に「美しいね」と言われて、嬉しくないばかりか「結局そこか」と悲しくなって、けれど「ありがとう」と微笑むしかない悲痛さが愛しい
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ずっと優しくされずに生きてきて、人の優しさに怯えるようになってしまった人は、深い愛でとかされていってほしいですね。抱き締められてキスをされて愛を誓われた時、「優しくされるの、怖い」と思わずこぼしてしまって。「これぐらいで怖がっちゃだめ。もっと優しくしたいから」と頭撫でられてほしい
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腐れ縁という言葉は、本来「鎖縁」だった説があるそうです。苦しい時は縋って、縋られた時には甘い言葉だけを与えて。次第に歪な絆が強固になって鎖で縛られたようにお互い離れられなくなり、「本当は君に泣きつきたくないのに」とこぼして、「僕以外の前では泣けないくせに」と撫でられる関係性が素敵
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「性行為と食べる行為の癖は似通っている」との説がありますよね。濃密な夜を過ごした翌朝に2人で食卓を囲めば、相手が朝から旺盛にものを飲み込んでいるから、ふとその説を思い出してしまって。「たしかにこの人には当てはまってるな」と思えば、求めてくる瞳が蘇って、食事どころでなくなったら良い
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常に敬語を崩さない大人びた人が、肌を重ねている時にだけ余裕を失って、無意識の内に荒削りの言葉を使ってしまう姿が艶めかしいです。とけた頭のまま「好きだ」と吐き出して、繰り返して、「君も好きだと言って」と子供のようにねだって。普段は品良く押し隠している本性から、逃れられなくなれば良い
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香水の香りは、体温が上がれば上がるほど、ふわりと漂うものですよね。近づいて頰に触れて輪郭をたどって唇を重ねれば、相手の体温は上がる一方で。自分の腕の中でだんだん色濃くなる香りに脳を揺さぶられて、「誘うためにこんな匂いさせてるんじゃないか」と考えて、どんどん自分も熱を煽られれば良い
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いつもは温和で相手がなにをしようと眉をひそめずに笑っている人が、実は心にはドロドロした嫉妬心や独占欲を抱えているのが好きです。突然相手を壁際に追い詰めて、「ねえ、君は僕がなんにも感じてないとでも思ってたの?」と低い声で囁くから、相手は息を飲んで、どうしてか抵抗する気が失せれば良い
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「大切にしたいから」手を出せない相手を、「本気じゃないから」手を出してこないんだと、正反対の勘違いをしてしまう人がいじらしいです。言葉はいつだって優しいのに触れることにはいつも躊躇っている相手を見て、「本気じゃないならこんな気持ちにさせないでほしいな」と胸をかき乱されていれば良い
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経験が少ない人こそ、激しいキスを仕掛けられてほしいですね。重なった唇の柔らかさを理解する前に、舌が入り込んでくるから「待って」の言葉も浮かばずに。口内を蹂躙されて、思考を塗り潰されて、身体の自由を奪われてしまって。長いキスの終わりにはただ相手に縋りつく形になってしまっていれば良い
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「生まれつき身体にある痛みを伴わないアザは、"バースマーク"と呼ばれて、前世で関係のあった人が互いを見つけるため残されている」という話が一部にあるそうですね。恋人のアザを、怖いと思うどころか愛おしいと感じて、「この跡をつけたのはかつての自分だったんだろうか」と予測した人がいたら良い
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初めてのキスをすることになった瞬間、平気だと感じていた人が動揺する姿に惹かれます。ただ唇を重ねるだけと思うのに、目を閉じて待っている相手の顔を見たら突然羞恥が全身に回って。「こんなに…綺麗な顔してたかな」とまつ毛の長さや唇の艶やかさに気付いて、どんどんぎこちなくなってしまえば良い
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相手と肌を重ねてから、顔を見るだけで身体が熱くなってしまう人が愛しい。以前は普通に目を合わせて話すことができたのに、目を見れば「あの目がどれだけ熱っぽかったか」唇を見れば「あの唇がどれだけ柔らかかったか」手を見れば「あの手にどれだけ乱されたか」とよぎって、視線を離してしまえば良い
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チョコレートを口に含んで溶かしながら交わす「チョコレートキス」はどろりと淫靡。「うまく作れたか心配」と恋人に手作りチョコを渡されて確かめるために口にいれた瞬間唇を奪われ口内を蹂躙され、口を離された後呆然と「結構美味しくできてた」と笑う恋人のチョコつきの唇から目が離せなくなれば素敵
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