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犬っぽい人と猫っぽい人の、恋人達に惹かれます。犬っぽい人がいつも尻尾を振りながら好き好き大好きと構っている時は、猫っぽい人は無表情でフンと受け流しているのに、ベッドにひとたび入り込んでしまえば、目をギラつかせてがっつく犬っぽい人に、猫っぽい人は甘い声で鳴かされるばかりだったら良い
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寝起きに戯れる恋人達が愛おしいです。眠ったままの相手の身体を揺さぶって、「起きてよ」と繰り返してもまともな反応をしてくれないから苛立って。「起きてくれないなら今日はキスなしね」と宣言したらいきなり引っ張り込まれて抱きとめられて、「起きるからキスしてね」と寝癖を撫でつけられたら良い
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体格差のある恋人達の体格の劣る方が、ふと気になって、優れた相手の服を着てしまう姿にときめいてしまいます。鏡に姿を映せば、丈は長く袖はあまり肩はゆるくて。「全然違うんだな」と思えば、力強い腕や見上げるような背の高さが蘇って、「あの身体に今すぐ抱きしめられたい」と想像してしまえば良い
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媚薬ネタならば、媚薬を入れた飲み物を置いて、相手に「これ媚薬が入ってるんだ」と笑いかけてから「飲んで欲しい?」と尋ねるのが好きですね。相手がごくりと唾を飲み込んでおそるおそる頷いたら「素直ないい子」と褒めてから一気に飲み干して「付き合ってくれるよね」と目の前の手に指を絡めたら良い
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口内の上顎は、人体でも指折りに敏感な箇所だそうです。口を開けるように命令して、指を突っ込んで、なめらかな上顎を刺激して。どんどん顔を赤くして瞳を潤ませる相手に、「こんなとこ触られて気持ちいいの?」と尋ねて、声を出せないために頷かれたら、「君って変態さんだね」とさらに踏み躙れば良い
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「喫煙者は非喫煙者の舌を甘く感じる」という俗説を聞きかじったので、思い焦がれる喫煙者の人にこの話を披露して「どうせ嘘だ」と笑ってきた相手に向かって真っ赤な舌をぺろりとのぞかせて見せて「嘘か本当か、試してみないと分からないよ?」と初めてのキスをねだる非喫煙者の策略は可愛らしいですね
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人間が一番最初に忘れてしまう人の特徴は”声”だと言いますね。相手を失った人が「声はすぐに忘れてしまうんだよ」と教えられて、「”愛してるよ”と言ってくれたあの声も忘れてしまうんだろうか」と思ったら胸が詰まって「嫌だ、忘れたくない」と強く思って耳の中でその愛しい声を反芻させたら悲しい
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「つい名前を呼んでしまうのは好きな人だから」という説と「名前を多く呼んでくれる人を好きになる」という説を合わせると、夢が広がっていますね。片思いの相手が「名前以外も僕のものになればいいのに」と名前を呼んで、呼ばれた側はその声に少しずつ惹かれていく。可愛らしい恋の始まりだと思います
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肌を重ねている最中、頭が真っ白になって気持ちいいや大好きの言葉すら吹き飛んでしまってただ相手の名前を繰り返して溺れるように目の前の身体に縋る人と、名前を呼ばれれば愛おしさがこみ上げて自分も名前を呼び返してあげて余裕がないながらも一瞬だけ優しいキスをしてあげる人の姿に惹かれますね
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自分に自信がない人を言葉で態度で甘やかして依存させていく柔らかな束縛に惹かれます。毎日毎日「君は正しい」「優しいんだね」「一番可愛い」と甘い言葉を囁いて、もたれかかってくる身体を抱きとめて撫でて、「君がいないと生きていけない」と呟かれてひそかに笑っているような愛が仄暗くて好きです
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恋をしている自覚がないまま、相手を見つめてしまうのが好きです。ふとその人の笑顔が目に飛び込んできて、どうしようもなく輝いて見えて、「あんなに眩しい人だったら、本人も知らないところで恋されてるだろうな」と考えてしまって、輝いて見えた理由が自分こそが恋をしてるからと気づかなければ良い
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恋人の顔が好きだから、よくよく見慣れているはずなのにふとした時に「本当に整った顔してる」と見惚れてしまう人が愛おしいです。あまりに夢中で見つめていたからすぐに視線に気付かれてしまって、「また熱い目で見てたんだね」と指摘されて、「君って本当にこの顔が好きだよね」とからかわれたら良い
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相手が記憶喪失になった時どう振る舞うかは、胸を締め付けられる悩みです。「僕は君の友人だった」と嘘をついて一から関わろうとしたのに、相手が無邪気に手を掴んできたり「君の恋人は幸せ者だろうね」と笑ってきたりするから苦しくなって「全部忘れたくせに」と泣きたくなりながら距離を取ったら良い
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「君の好きにしていいよ」と言葉にされた時に、噛み付くように口付けるでもなく荒々しく組み敷くのでもなく、優しく抱きしめて甘い愛の言葉を囁く人が素敵です。無茶苦茶にされずに焦った相手に「な、なにしてるの」と咎められても平然と、「好きにしてるんだよ。大人しく受け入れて」と受け流せば良い
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甘えてこない人を、無理に甘やかす姿には胸がときめきますね。嫌なことがあってもなにも言わずに耐えようとする人を、キツく抱きしめて鼻先にキスを落として「大丈夫だからね。僕がここにいるから」と告げて。「なんでそんなこと…」と訴えられたら、「したいからしてるだけだよ」の一言で封じれば良い
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人にも物にも執着せずに生きてきた人が、初めて本気で落ちた相手に日々のめり込んでいき、相手なしでは生きていけなくなってしまう姿に、胸を締め付けられます。2人きりになるなり身を寄せて「君といるとダメになるばっかりだ」と吐き出して、「…ダメにしたのは君なんだから責任取って」と縋れば良い
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愛が深すぎるあまり、相手の過去にまで嫉妬してしまう歪んだ人が愛おしいです。どうしようもないことだと頭では分かっているのに感情には歯止めがきかなくて、過去の恋人達に嫉妬して。「おかしいのは分かってるよ。でも、僕の知らない君を、知ってる誰かがいるって事実が嫌なんだ」と吐き出してほしい
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「喧嘩の後に肌を重ねると、人間はより多くの快楽を得る」という説があるそうですね。衝突の後に混乱したまま唇を貪って、身体のあちこちに口を落としながら「好き」と繰り返して。「僕の方が好きだよ」としがみついてくる相手に目眩がして、「この身体に自分の痕跡を刻みたい」との欲望が浮かべば良い
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「人間は、積極的に名前を呼んでくれる相手に好意を抱いていくもの」という説があるそうですね。最初はうるさい人だと思っていたはずが、次第にその声で呼ばれることに嬉しさが湧くようになって、呼ばれないと少し不満で、「名前呼んでくれないの?」とゆするようになった時にはもう、恋だったなら良い
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近くでする片思いが切ないですね。親友と呼ばれていて、相手のことを誰よりも知っていて、相手のことを誰よりも見ていながら、自分の恋心は封じ込めるしかなくて。「好きな人いないの?」と尋ねてくる何も知らない顔を見つめながら、「君だよって言ったらどんな顔するだろう」と暗く考えてしまえば良い
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「自分は愛されてなどいない、これはただの気紛れで特別な感情なんて向けられてないんだ」と思い込んだ人が、相手の気分を損ねないようにと、肌を重ねている最中に必死に声を噛み殺す姿に揺さぶられます。事後に歯で傷ついて血が滲んだ唇を撫でられて、「声、我慢するから」と笑われて苦しくなれば良い
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相手が辛い時に何も言わず寄り添う包容力のある人が好きです。何も言わずぐったりしてる相手に料理を作って食べさせてあげて、お風呂に放り込んで髪まで洗ってあげて、服を着せてベッドに一緒に入って身体をポンポンたたくと小さく「ありがとう」と声がするので「好きでやってるんだよ」と笑えば愛しい
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キスを繰り返しながら乱暴に服を脱いでいく姿には妖艶さがあります。扉を開けて2人きりになった瞬間唇を重ねて、重ねながら手は動かして相手を脱がせにかかって1枚1枚服を落としながらベッドへの道をたどって。事後に点々と床に散らばる服を拾い集めながら「余裕なさすぎたね」と笑い合えば素敵です