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愛してると言われたことが一度もないからどんなに一緒にいても自信がもてなくて、少しでも愛情を垣間見せられる度にこの人は優しいだけだ勘違いしてはだめだと自ら言い聞かせていた人が、実は不器用だっただけの相手に何気なく「愛してる」と告げられて感情が決壊し、みっともなく泣く姿を愛しています
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相手の髪の毛を触る甘え方って、色っぽさと可愛らしさの両方を兼ね備えた姿ですよね。頭頂部に鼻を寄せて息を吸って、髪の毛をサラサラと指と指の隙間で梳いて、指先にクルクル絡めて解いてを繰り返して、呆れた相手に「甘えたいの?」と尋ねられたらニコニコ笑って、「ん〜?」と誤魔化したら良いです
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「名前を呼んで」という一言は無限の可能性を秘めていますよね。片思いの相手との最後の別れ際にこぼしたら思い出が欲しいから、一目惚れした相手に告げたらこれからのために距離を縮めたいから、肌を重ねる最中に囁いたら口を引き結ぶ恋人の甘い声が聞きたいから。どれも甲乙つけがたい良さがあります
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足へのキスは、背徳感と隣り合わせなところが魅力ですね。震える足首を捕まえて「汚いよ」の声は無視して甲に口付けて、ふくらはぎには舌を滑らせて。「意地悪」と言われても「嘘つき。意地悪されたいくせに」と笑いながら足を自分の肩にのせて膝から太ももからさらに上へと順に唇を落としていけば良い
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一度きりと決めてキスを相手に懇願するとき「思い出」という言葉を使う人が好きです。「なにが欲しい」と問われたら「思い出を…」とだけ言って思い切って相手の手を震える手で取り、「一生忘れない思い出をください」と今にも泣きそうな声で告げた人は、歪む唇に弧を描いた唇を重ねられてしまえば良い
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肌を重ねる時に相手が見せてくる姿に、惹かれてしまう人がいじらしいですね。普段は落ち着いていて、声も視線も揺らぎない相手なのに、組み敷かれて見る瞳は欲にギラついていて、聞こえる声は熱に掠れていて。「こんな一面もあるんだ」と思えば、そんな姿を知れたことへの喜びが溢れてしまったなら良い
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人間は、甘いもので充足感を得る生き物。愛情に満たされていないと、つい食べ物に手を伸ばしてしまう人が愛おしいです。寂しいなと感じたら、甘い味を舌いっぱいに広げて、咀嚼しながらふと元凶の姿が頭に浮かんで。「もしわずかでも太ったら、"あなたのせいだからね"と虐めてやろう」と決意すれば良い
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退路を絶たれてのキスに甘美さを見てしまいます。壁に押し付けられる形になって唇を重ねられて、最初は身体にかかる重みを気にしている余裕があったのに、次第に頭が白く焼けて何も考えられなくなって。どんどん力が抜けていってしまうから自分を保つために、腰に回した手が縋るようになったならば良い
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お酒飲んで酔っ払って相手に絡む展開も甘くて良いですが、お酒飲んで酔っ払ったふりをして相手に絡んで、何時もよりずっと優しく相手が接してくれることを喜びたいのに少し泣きたくもなって、このままずっと酔っ払ったふりをしていられれば良いのにと願ってしまうほろ苦い展開も好きです
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子供の頃から知っている年上の相手に、成長するに従って少しずつ惹かれていく恋の姿は美しいですね。最初はただ子供扱いされるのが嫌で反抗ばかりして、なぜ子供扱いされるのが嫌なのかと考えて、「この人と対等の立場に立ちたいからだ」と気づいた時にようやく、長年あたためられた恋を自覚してほしい
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歳下の相手を愛しているからこそ、「待つ」という選択肢を選ぶ人が愛おしいですね。本当は、とっくに想いが通じ合っていることは知っていて、きっと一線なんて簡単に踏み越えてしまえるけれど、大人である自分こそが「ダメ」をキッパリと口にして。内心で、「早く大人になって」と思っていたなら良い
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手を伸ばせば触れられる距離にいるからこそ、躊躇ってしまう2人に、いじらしさを覚えてしまいます。相手のふとした仕草に胸が高鳴ってしまっても、これは偶然だとそんな感情が湧くはずがないと必死で言い訳をして、「そんな関係じゃないんだから」と、自分で自分の気持ちに固く蓋をしてしまったら良い
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酔っ払うと誰にでも甘えてしまうようになる人って罪深いですね。「すき〜」と舌ったらずに伝えてくる相手に「誰にでもそう言うんでしょ?」と尋ねて、「君だけだよ」と返されて。「明日になったら忘れるんでしょ?」と尋ねて、「忘れないよ」と返されて。嘘だと知っているから、胸締め付けられてほしい
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「僕といたら不幸になる」と相手を拒絶する人の隣には「どうなるか試してみようか」と微笑んで受け入れる人がいて欲しいです。「君は馬鹿なの?」と言われたら「じゃあ2人で一緒に馬鹿になろうよ」と返すようなやり取りを繰り返す内に相手が諦めて、不幸になっても一緒にいたいと腹を決めるのが魅力的
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手料理を食べさせるのは究極の愛情表現ですよね。相手を思って笑みをこぼしながら料理を作って、食卓を囲んで、一口食べるなり「美味しい」と笑った相手に「よかった」と笑い返しながらひっそりと「今この人の生殺与奪を握っているのは自分だ」と考えてうっとりしてスプーンを持つ手を震えさせて欲しい
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11月1日は犬の日ですね。”犬になる”という倒錯した場面には魅せられます。主導権を握った側が主導権のない側の頭を撫でて「今日から君は僕の犬だよ」と告げ、震えながら「うん」と言った相手に「犬は”うん”なんて言うかな?」と問いかけて「…ワン」という服従の言葉を引き出すのが悩ましいです
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足に口付ける姿に、背徳の香りを感じて引き寄せられてしまいます。逃げ惑う足首をとらえて、足の甲に軽くキスを落として。恥ずかし気に「…汚いから」と赤くなる相手を「君に汚い部分なんてないよ」の言葉で封じて、緊張で震えるふくらはぎや太ももへと順々に唇を落とし、ねっとりと舌を這わせてほしい
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身近にいるからこそ、少しも恋心に気が付けない両片思いの形に惹かれます。隣にいればいるほどに相手の長所を知っていったのに、隣にいればいるほどに「自分なんか」の気持ちが湧いてしまって自信が持てなくて。「いつか誰かと付き合っちゃうんだろうな」と、自らの立ち位置を恨めしく思ったならば良い
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嫉妬深い人と無防備な人の恋人達に惹かれます。「君って本当、無防備」と恋人に溜息つかれるのでムッとして。「どこが無防備なんだよ!別に…」と言いかけたところを顎を掬われて気づけば至近距離に顔があって。「無防備だよ?このまま君はキスされちゃうんだから」と言われて固まって見つめ返せば良い
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相手が抱きついて「君から僕の匂いがする…」と言ってきて「これだけ君がくっついてればそうもなるよ」と返したら、ふにゃり幸せそうに微笑まれて「君がまるで僕のものになったみたいだ」と言われるので、そんなこと心配しなくても、もともと君のものだよの言葉はグッと飲み込んで「バカ」と呟けば良い
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相手に「キスしてもいい?」と尋ねられた時、さっと赤くなってこくんと頷くだけの人は純粋で良いし、顔をそむけて「聞く必要ある?」と呟く人は不器用で良いし、自分からキスした後に「いいに決まってるから」と笑う人は挑発的で良い。十人十色の魅力的な「はい」の答え方があるから悩ましいですよね
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普段は敬語で統一している人が、肌を重ねる時だけ言葉を崩してしまう姿が、色めいていますよね。丁寧に自分を導いた相手が、キスを繰り返すうちに瞳をギラつかせて、無自覚なように乱暴な言葉を使ってくるから、「こんなこと言うんだな」と思いながらも嫌ではなくて、荒っぽい響きを甘く聞いたら良い
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キスの際に無意識で、相手の身体に縋ってしまう人が艶めいていますね。固まったまま唇を受け入れたのに、キスを深められていけばいくほどに頭の芯がドロついて、身体からは力が抜けて足がフラついて。無意識で腰に手を回して力をこめて縋ってしまい、唇を離した後に行動に気付いて恥ずかしくなれば良い
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大親友と呼び合う2人の内の1人は深い友情だけを持つのに対し1人は重い恋心まで抱いている関係は良いですね。相手に「俺たち親友だよね」と言われると胸が痛む理由には気がついているけれど、胸の内を明かせば無防備に笑いかけてはくれないだろうなと思うから、今日も「ああ大親友だよ」と返せば素敵