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ガッチリとした体格の人が華奢な体格の人に縋っている、アンバラスな姿が素敵です。細い指先に髪を撫でられながら「君は身体ばっかりおっきく育っちゃって。本当はこんな子供なんてみんな知らないんだよね」とあやされれば胸がいっぱいになって、「君の前でだけ子供でいられる」と秘密を吐露すれば良い
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もともと近い距離にいた2人が、お酒に飲まれて一線を超えてしまう姿は艶めかしい。以前まではなにも考えずに、肩をたたいたり名前を呼んだりできたのに、今はしようとすると熱く結びついた夜が蘇ってひるんでしまってできず、「…なんであんなことを」と思うのに、嫌な記憶として葬れはしなければ良い
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「可愛い」と言われるのは嬉しかったはずなのに、恋心を自覚してからは、子供扱いされているようで喜べなくなってしまう人が可愛らしい。「可愛いね」と頭を撫でられたら、意識されてないから気軽にこうしてくるんだと思い知って、「…可愛いはヤダ」とますます相手に言われてしまう拗ね方をすれば良い
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「相手の手に、欲望を駆り立てられる」人が危ういです。間近に置かれた手を見れば、意識せずにその手が、自らの深部に触れる瞬間が蘇って。指先がどれだけ器用に動くか、体温にどれほど煽られるかも順々に思い出してしまって、次第に肌が染まって。「ただ手を見ただけなのに」と異常さを自覚すれば良い
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「キスは痛みや不安を和らげる効果がある」と聞いたから、本当は自分も不安だけれど、初めてだからと怖がって痛がる相手の恐怖と苦痛を取り除くために、惜しみなく甘いキスの雨を降らせてキスの合間に「愛してる」「綺麗だ」と濡れた睦言を囁いて甘美な空気を作り上げる、ロマンチストが愛おしいですね
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自分の好みの服を一式贈る、甘美な独占欲に惹かれてしまいます。美しい身体に自分の証を刻み込みたいとの願いを、生々しい形ではなく叶えようと考えて。選びぬいた服に靴にアクセサリーを贈って、喜ぶ顔を見ながら「これを身につける時には、僕のことを思い出してしまうんだろうな」と満たされたら良い
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お酒に酔った相手を介抱する姿に夢を見てしまいますね。自分にしがみついて離れない相手に「ほら水飲んで」と言ってみると、「口移しだったら飲んであげてもいいよ?」とふにゃり微笑まれるから火がついて「こぼさず飲んで」と言うなり、水を口にふくんでぬるまったその口内へ水を流し込んだら良いです
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普段からベタベタ相手にくっついて「愛してるよ」と口にする人と、普段相手にくっつかれると鬱陶しそうにして「好きだよ」の一言も口にしない人の恋人達がいたならば、少しの間離れることになった時、普段は素っ気ない人の方が衝撃を受けてしまい、久しぶりに会ったら抱きついて離れられなくなれば良い
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世話焼きとだらしない人の関係性に惹かれます。毎日注意しても相手がだらしないままなので世話焼きが呆れて「ねえ、お前は僕がいなくなったらどう生きてくつもり?」と尋ねたら、きょんとした顔をされて「君がいなくなることはないでしょ?一生君に面倒見てもらうつもりだよ」と返されて絶句してほしい
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いつもペラペラと饒舌な人が、追い詰められたら頭真っ白になって黙りこくってしまい口より雄弁な瞳で相手を見つめるしかない場面は艶めいていますよね。相手に「なにか言ったらどうですか?」と煽るようなことを言われても硬直したままで「黙ってると普通に可愛いですね」とさらに調子に乗られたら良い
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笑顔が眩しい人に恋をして、大切にしたいと思うのにどうしても「この人が泣いたらどんなに美しいんだろう」と考えるのを止められない人の歪さには惹かれますね。笑顔をこのまま守りたいという願望と、この手でぐちゃぐちゃに歪ませたいという欲望の二つに苛まれて苦しんで、本人に懺悔したら怖くて良い
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「愛してる」なんて普段は言えない恥ずかしがり屋の人が愛しいです。相手が眠りについていると思って、そっと髪を梳いて「愛してるよ」と勇気を出して言ってみたらパチリ目を開けられて逃げようとした手を捕まえられて「もう一回言ってよ」と言われるので、一瞬で羞恥が回って舌がもつれれば可愛いです
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朝、ベッドの中でグズグズと愛を見せつけ合って、なかなか起きようとしない恋人たちが愛おしい。「もう、起きなきゃダメだよ〜」と口では言いつつも、指では髪に甘えるのをやめられなくて、「もうちょっと。もうちょっとだけこうしてようよ」とねだられたら嬉しそうに「しょうがないなぁ」と許せば良い
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性的な触れ合いを苦手と思っていた人が、相手と少しずつ進んでいく姿が愛おしいです。「嫌だったら言って」と口にされて、手を繋ぐところから始められて。今までは他人の体温すら気持ち悪いと思っていたはずなのに、どうしても嫌だとは思えなくて。練習を繰り返すうちに、「大丈夫」が広がったなら良い
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「もし同性とセックスしなきゃいけないなら誰がいい?」という会話になった時、真っ先に隣の親友の肩を抱いて「俺はこいつ。一番知ってるから怖くないし」と笑った側には仲のいい彼女がいて、「やめろ。気持ち悪い」とすぐさま手を振り払った側は”親友”に長年片思いしているというすれ違いが好きです
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人体で最も敏感な部位は手だと言いますから、相手の手に戯れる姿に色めいたものを感じてしまいます。相手に手を取られたと思えば指と指を絡められてあちらこちらにキスを落とされてついに舌を這わされて、もう目を閉じても触覚の暴力に欲望を引きずり出されて、「やめて」の声が媚を含んでしまえば良い
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喧嘩の後に肌を重ねると、いっそう興奮してしまうとの説があるそうですね。すれ違ってしまった恋人達が、仲直りはそこそこにベッドにもつれこんで、素肌を重ねて。いつもよりも煽られて、このまま滅茶苦茶にしてやりたいとの欲が湧き上がってくることに戸惑いながらも、どうにも止まれなかったなら良い
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力ではなく言葉で、肉体的にではなく精神的に縛られる物語は素敵ですよね。人に愛されなかった人が「愛してる」の言葉に、人に認められなかった人が「君は天才」の言葉に、人に称賛されてこなかった人が「一番可愛い」の言葉に依存して、言葉を与えてくれる相手から離れられなくなる姿は可哀想で可愛い
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憧れから始まる恋は危うさを孕むからこそ美しいものです。「この人のようになりたい」と思ってキラキラした目で見上げていただけだったのに、ある時憧れの人に対して嫉妬が湧くことに気がついて冷汗が止まらなくなり「これが恋ではありませんように。あの人を汚したくないんです」と祈る姿に惹かれます
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自分を大切にする方法が分からない人に、「優しくさせて」と頼み込む人が愛おしい。自分なんてと卑下する人に「なんでそんなこと言うの?」と笑って、「優しくさせて。君に優しくしたい。君が自分の大切さを知らないなら、僕が教えてあげたいな」と抱きしめて、甘い愛でグズグズに溶かしてあげてほしい
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遺伝子的に相性が優れた相手の汗の匂いは、いい匂いに感じ取れると良いますね。相手が汗ばんでいても全然臭いとは思えなくて、それどころか好きな匂いに思えてしまうから、相手の脱ぎ捨てた服に顔を埋めて息を吸って「君の汗の匂いが好きなんて僕は変態なのかな」と胸がバクバクしてしまったら素敵です
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甘いものが好きな人は寂しがり屋という俗説は夢が広がりますね。口では「君がいなくても平気」と強がってみせるけれど、本当は相手に心身ともに依存しきってしまっているから1人きりの時は甘いものについ手を伸ばしてしまって「太ったら、君のせいだと言ってやろう」と呟く不器用な人が可愛らしいです
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ずっと隣にいるからこそ、告白を躊躇ってしまう恋の形が素敵ですね。恋人という名前はつかないけれど、好きな話をしてふざけあって笑い合う今この瞬間が心地いいから、告白をして、もう二度と気軽に話せなくなってしまうのが怖くて、新しい関係に憧れながらも今日も直接的な言葉は言い出せなければ良い
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束縛癖のある人と束縛されている人の恋人達がいて、周りは束縛されている側に同情して「別れた方がいいのにね」なんて噂しているけれど、本当は束縛されている側は相手が自分にだけ見せてくれる異常な愛情が嬉しくて、「もっとあなたのものだって分からせてよ」と恍惚とした目でねだっていたら素敵です