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相手の声が好きで仕方ない、という惚れ方は素敵です。嫌だとはねのけようとしても、「ねえ」と近寄られたら身震いがして、「おねがい」と耳元で囁かれてしまったらもうダメで、耳に息を吹きかけられたら身体から力が抜けて。「もう嫌って言わないよね?」と囁き落とされたら、思わず頷いてしまえば良い
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壁に押し付ける形でするキスは魅力的ですね。何度も唇を重ねて舌を絡める内に、押し付けられた側の手は無意識に相手の胸元に回って縋るように掴んで。与えられる快楽で朦朧として足の力が抜けかければ、引っ張り起こされる形で続けられて。ようやく解放された時には、ズルズル壁伝いに崩れ落ちれば良い
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喧嘩した後、仲直りをして肌を重ねる時は「ホルモンの関係で感度が増していて、お互い燃えていつも以上に気持ちよくなることが、生物学的に証明されている」そうです。悪口ばかり口にした唇を重ね合い、距離を置いた身体に体温を分け与えている時、本能的にいっそう興奮しているという事実は艶めかしい
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「つらい時に大粒の涙を流せる人は、愛された過去を持つ人」という説がありますよね。ポロポロと真珠のような涙を流して「側にいて、慰めて」と素直に口にする相手を見て、助けてあげたいという慈悲の心と同時に「自分とこの人は違うんだな」という認識が生まれてしまって苦しくなる、歪んだ人が愛しい
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肌を重ねることを「いいこと」と表すのと「わるいこと」と表すの、どちらが色っぽく聞こえるでしょうか。膝にのり上げて身体の輪郭を撫でながら「いいことしてあげよっか?」とイタズラっぽく笑うのと、壁に追い詰めて耳朶をはみながら「わるいこと、一緒にしよ?」と誘いかけるの、どっちも素敵ですね
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キスはカロリー消費が激しく、1時間のキスは3時間のウォーキングに相当するとの説もありますよね。キスを繰り返されると息がすぐ上がって、煮詰めたような肌で荒い呼吸をする相手に「本当体力ないなぁ」と笑って。「ほら、もっと一緒にカロリー消費しないと」と唇を近づけて、「変態」と呟かれてほしい
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未成年に告白された大人が、「君が大人になるまでずっと好きでいてくれたら付き合おう」と口にする姿が愛しい。断り文句のつもりで、「分かった」と頷かれたから終わったと思ったのに、数年後に「…あと半年で大人になりますからね」と口にされて硬直し、約束してしまった半年後を想像してしまえば良い
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1人で生きていける強さがあって、今までずっと1人で生きてきたし、これからもずっと1人で生きるつもりだった人が、相手に出会ってしまって。もう、「おはよう」の声なしには目覚められなくなって、「おやすみ」の声なしには眠れなくなってしまい、「君のせいで僕は弱くなった」と自嘲するのが甘美です
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「甘いものが好きな人は寂しがり屋。寂しいという心の飢えを、甘いもので満たそうとしている」という説があるそうです。寂しがり屋で甘えたがりだけれど、なかなか素直になれない人が、ついついお菓子に手を伸ばしてしまって。「太ったら、"お前のせいだ"って拗ねてやろ」と1人モヤモヤしていたら良い
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愛が重い方が攻め、愛が深い方が受け。これは真理ですね。個人的に「俺が死んだらどうする?」と聞かれた時、「死ぬよ。君がいない世界は生きる価値がない」と即答するのが攻め、少し考えた後に「君の思い出を抱えながら一人で生きるよ」と答えるのが受け。愛の捉え方が違う2人の関係は眩しく見えます
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葛藤を抱える人が、「愛しています」とともに「ごめんなさい」を吐き出す姿が狂おしいです。「こんな自分が、あなたを好きになってごめんなさい」「最後まで、隠し通すことができずにごめんなさい」「あなたを悩ませてしまって、ごめんなさい」感情が入り混じってただ6文字を繰り返すだけになれば良い
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ボロボロ泣いてしまった人の、涙を無理に止めるでもなく慰めの言葉をかけるでもなく、ただ抱きしめる人が愛おしい。声なく泣き続ける身体をキツく腕の中に招き入れて、震える背中を優しく撫で続けて、「もういいよ」と言われるまで静かに寄り添おうとする、不器用だけれど包容力が深い人が魅力的ですね
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「別れる男に、花の名を一つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」という川端康成の一文には夢を見てしまいます。名を教えられたから、別れた後も毎年毎年その花を見る度に、この花を教えた人の静かな笑い顔や小さな声を思い出して、「この日が見えていたの?」と胸を締め付けられる人がいたら良い
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キスで、腰が抜けてしまう姿が艶めかしい。最初は余裕があったのに、唇を重ねられたらその柔らかさに夢中になって、舌が入り込んできたらされるがままになって、与えられる刺激の強さに息も絶え絶えに変わって。口を離された後はクッタリと崩れ落ちかけて、相手に支えられて、ますます羞恥が募れば良い
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喫煙者は、煙草を吸わない人の舌を甘く感じるという俗説がありますよね。相手には「まずいキス」と顔を顰められても、自分にはおいしいキスでしかなくて、唇を重ねたならば舌を伸ばして、その甘ったるい舌を吸い上げては恍惚にひたって、煙草を吸っていることでの副産物としての幸せを感じたならば良い
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「大食いの人は欲も人一倍深い人」という説があるそうです。口いっぱいに頬張って幸せそうに飲み込んで、次々にお皿をからにしていく相手を見て、聞きかじった話を思い出して、「ああやって僕もペロリと食べられちゃうのかな」と想像すれば身体が熱くなって、濡れた唇を直視できなくなってしまえば良い
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「受けが泣き出した。どうする?」
包容力攻め→抱きしめ慰める
ヘタレ攻め→ぎこちなく頬に触れる
ワンコ攻め→自分も泣く
男前攻め→無言で寄り添う
俺様攻め→「泣くお前も美しい」
変態攻め→大興奮
鬼畜攻め→プレイ開始
スーパー攻め様→涙に口付け、唇にキスし、流れるようにSEXへ
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「月が綺麗だね」と相手に言われたので、知らずに言ってきたんだろうなと思い「その言い方は誤解されるよ。夏目漱石がね…」と語ろうとしたところ「知ってるよ、知った上で口説いてるの」と微笑まれて、「どう?君にも月が綺麗に見える?」と畳み込まれる話が好きなので、積極的に推していきたいです
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初めて抱きしめた時に、相手の華奢さに気が付いてしまう姿に惹かれます。「こんなに細いなんて。こんなに細くて1人で生きてきたなんて。今にも折れてしまいそうなのに、1人でどれだけ」と思考はどんどん膨らんで、回した腕は震えて、何も知らない相手に「強く抱きしめてくれないの?」と笑われれば良い
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"口に指をいれる"という行為に、倒錯したエロティシズムを感じます。「口を開けて」と優しい声で命令をして、おずおずと開いた口内に指を差し入れて、最初は柔らかな粘膜をなぞる程度だったのに次第に力をこめて刺激するようにして、「口いじられただけでだらしない顔しちゃってるね」となぶったら良い
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可愛気がないと思われている人を、恋人だけが日々飽きることなく「可愛いね」と褒めている姿に惹かれます。「あの人のどこが可愛いの?」と他人に首傾げられても穏やかに笑って、「そんなのいくらでも言えるけど、僕だけの秘密だよ。あいつの可愛さは僕だけのものだから」と静かに独占欲を見せれば良い
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相手に抱きつく名目が、「充電」なのって可愛らしいですよね。「疲れた。充電させて」と相手にこぼして近寄って。「しょうがないな」と笑った相手に抱きついて、匂いを独り占めしながら、本当に満たされるな…と考えて。「今日もお疲れ様」と頭を撫でられて、知らず知らずの内に頰が緩んでしまえば良い