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匂いと興奮は結びついていますよね。眠るつもりだったのに、相手にキツく抱きしめられた途端に胸いっぱいに大好きな香りが飛び込んできて。頭が目覚めると同時に、全身が熱くなってしまって。離れかけた身体を引き戻して「寝ないで。抱きしめられるだけじゃ物足りない」とねだってしまう人が艶めかしい
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容姿に自信がない人が「可愛い」の一言に甘やかされて絆されてゆく姿に惹かれます。「可愛くなんかないよ」と冗談にしようとした一言を、「可愛いよ」という真面目な声で受け止められて、顔を両手で挟まれて「嘘じゃない。世界一可愛いよ」と見つめられるから、思わず泣き出しそうになってしまえば良い
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幸せに慣れない人が、幸せなあまり泣いてしまうという姿が好きです。幸せだと思った途端涙がほたほた溢れてしまって、相手に驚かれて「どうしたの」と頰に触れられるから、その手に自分の手を重ねて「悲しいんじゃないよ、幸せすぎてどうしていいか分からなくなった」とこぼして幸福を噛み締めれば良い
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「顔が大好き」って好きの理由として、大きくて強いですよね。顔が大好きだから、その可愛い顔でいつも笑っていてほしいと思うから優しくできて、その美しい顔が歪むのを見たくないと思うから多少のことは我慢できて、その綺麗な顔がとろけるのが見たいと思うから情熱的に肌を重ねてしまうのが好きです
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キスで腰砕けになってしまう瞬間が艶めかしいですね。抱き寄せられて腰に手を回した瞬間までは意識がハッキリとしていたのに、唇が重なって食まれるうちに溶けてゆき、舌を噛まれたり粘膜をつつかれたりしているうちに力が全身から抜けていって、唇が離れると同時にズルズルとへたりこんでしまえば良い
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衣服で隠れるか隠れないかの瀬戸際の箇所に刻みつける、キスマークが甘美です。普段は自制ができるけれど、肌を重ねている最中は頭が白く塗りつぶされて、「どうにかしてこの美しい身体を自分のものにしなければ」と切迫感に駆られるままに口を寄せて。赤々とした所有印を、いくつも残してしまえば良い
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身体の関係から始まってしまったからこそ、素直になることができない2人のもどかしさに惹かれます。舌を絡めるのも肌を絡まり合わせるのも簡単なのに、「好きだ」と一言口にするのはどうしても難しくて、こじれた恋情が膨れ上がったあまり荒っぽい夜になり、ますます心の距離が生まれてしまったら良い
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体格差のある2人は、座り込んでいる時に、ガッチリとした身体つきの人が華奢な人を、抱き込む形でいるのが愛おしい姿です。広い腕の中に抱き込んで、頼りない肩に顎をのせて、スンスンと息を吸い込んで甘い体臭を呼び入れて。「君って身体は大人なのに中身は子供だよね」と笑われて、あやされたら良い
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辛くても誤魔化す技を覚えていて、笑ってしまう人の寂しさが美しい。苦しくてもいつものように感情を押し殺して、慣れた笑いを浮かべていたらヒタリと頰に手を当てられて、「辛い時ぐらい辛い顔をしてくれ」と言われてしまうから。「君は残酷な人だね」と返す声が、慣れない震えを持ってしまったら良い
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「好きです」という告白の言葉に「ごめんなさい」がくっついた弱気な人は愛おしいですね。自分などが好きになってごめんなさい、黙ってられずごめんなさい、あなたを困らせてしまってごめんなさい、その全てを内包する一言だからこそ、それでも好きで我慢できなかったという意思が強調されるのが美しい
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肌を重ねている最中に、気持ちがよすぎて涙を溢れさせてしまうのも惹かれる姿です。「すき、だいすき、きみがだいすき」と幼い子供のように繰り返して、真っ赤な目の縁から透明な粒を次々に溢れさせて。その姿に煽られた相手に、涙に口付けられた後、もっと優しく満たされる抱き方をされてしまえば良い
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好き好きと相手にいつもまとわりついている人と、鬱陶しいやめろと相手をいつもはねのけている人がいて。周りは片思いだと笑っているけれど。本当は好きと言っている側は恋愛的にはまったく相手を意識していなくて、好きだなんて一言も口にしない側は相手への恋愛感情をこじらせている関係に惹かれます
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恋愛6類型のひとつである「ストーゲイ」は、友愛から始まって変化していく、精神的な繋がりを重視して心地よさを感じられる愛を指すそうですね。最初は、話すことが好きだと思って、一緒にいる時間が特別だと思って、ずっと隣にいたいと思って、恋愛の名前に落ち着くにいたる恋人たちがいたなら良い
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「愛してる」も口にできず、暗い現実から目を背けて生きている2人が、肌を重ねている瞬間、名前を呼びあう姿に胸を揺さぶられます。泣きそうな声で繰り返し名前を呼んでくるからなぜか胸がいっぱいになって。自分も相手の名前を呼び返して熱を分け合って、今だけは相手は自分のものだと錯覚したら良い
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羞恥がこみ上げてしまったが故の、「やめて」の一言に惹かれます。けれど相手は言葉どおりに受け取って、すぐに動きを止めてしまうから、自分で口にしたのにもどかしくてたまらなくなって。「や、やめないでよ。やめられると困る」と素直に吐露することになって、ますます恥ずかしくなってしまえば良い
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「好きな人と30秒間ハグをするだけでストレスの3分の1が消える」という説があるそうですね。癒されるのが分かっているから、疲れたなら相手に手を広げて近づく癖がついて。「ん」だけ口にしたら、キツく回ってくる腕と触れるあたたかな身体に甘えきって。「ずっとこうされたい」とよぎったなら良い
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「なにもしない」と誓った上で同じ部屋で眠る2人が可愛らしいです。「なにもしないよ」と誓ったから相手の首筋に浮かぶ汗からもむき出しの手足からも目を背けて眠ろうとしたのに、「ねぇ」と小さな声で呼ばれて「ほんとに、なんにもしないつもり?」と尋ねられるから、理性のタガが外れてしまえば良い
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雨に濡れた相手に、ゾクゾクしてしまう一瞬が甘美です。2人で通り雨に降られて雨宿りに駆け込んでから、濡れ姿に気が付いて。しっとりした肌を伝う水滴や、水気を含んで光る髪の一本一本や、輪郭を浮かび上がらせる身体に順々に視線を動かして。「この人こんなに…」と胸がざわついて、硬直してほしい
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衣服やアクセサリーを贈る時に、「これを身につける時には僕のことを思い出してね」の一言を添える、独占欲を秘めた人が美しい。相手は身につけた姿を鏡で確認した時からそのお願いが蘇って、じわじわと肌に熱が生まれてしまって、「そうやって内側から支配してくるんだね」と悔しくなってしまえば良い
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2人きりの時にだけ、可愛い可愛いと褒めて甘やかすのが好きですね。「なんでそういうこと言ってくるの」と恥ずかしげに言われるから「嫌?」と問うと「…嬉しいけど」と返ってくるので抱きしめて「君がこーんなに可愛いってこと誰にも気づかれないようにしなきゃ」とひっそり独占欲を見せたら素敵です
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いつもは真面目すぎるほどの人こそ、酔っ払うと甘えん坊な一面を見せてほしいですね。トロリと蕩けた瞳で相手を見つめて、舌足らずに「すきだよ〜だーいすき!いつも言ってあげられなくてごめんね?」と素直に告白しながら抱きついて。少しも酔っていない相手を、「可愛すぎる…!」と悶絶させてほしい
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年上側ばかりが年の差を気にしている年の差カップルは、可愛いですね。ふとした時に不安になって「やっぱり若い恋人の方がいいって思わない?」と尋ねて、「全く思わないですよ」と笑われてもまだモヤモヤが消えなくて、「すぐ年取るよ」と呟いて「僕だっていつまでも若くないよ」と甘やかされたら良い
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片思いの時間が長かったから、付き合い始めても未だに自分ばかり相手を好きでいる錯覚をしている人が愛おしいですね。相手に手を繋がれた時、恋人同士ならば普通のことだと分かっているのに手に汗をかいて心臓がうるさくなって「こんなに緊張してるってバレたら嫌われちゃう」と思い込むのが可愛いです
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独占欲が強い人こそ、噛み癖があると言われているそうですね。どれだけ隣にいても相手が自分から離れてしまう想像ばかりしてしまう気が弱い人が、肌を重ねている時に本能に突き動かされて柔らかい肌に歯を立てて。赤く滲んだ跡を見て、「この人は自分だけのものだ」と歪な欲望を満たされていたなら良い
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今日6月12日は恋人の日ですね。恋人の関係に自信が持てなかった人が好きです。「愛してる」と言われたことがなかったから、何度唇を重ねても何度肌を合わせても「この人は優しいだけだ。勘違いしちゃいけない」と自分に言い聞かせていた人が、今日初めて「愛してる」と言われて泣いてしまったら良い