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同じ香水を身につけ合う、秘めやかな束縛の形に夢を見てしまいます。お互いの素肌にふりかけあって、色づいた身体に顔を寄せて。「君から僕の匂いがするね」と呟けば「そうだよ、あなたの所有物だってこれでよく分かるでしょう?」と返されて独占欲を満たされ、ゾクゾクとした熱に脳を支配されれば良い
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相手の口の中をいたぶるという姿はエロティックですね。「口開けて」と命令しておずおず開いた口内に指を差し入れてぐずぐずと柔らかな粘膜を指先でもてあそんで、相手が潤んだ瞳を向けてきたら生暖かい唾液で光る指を抜き出して「口の中いじられたらぐらいでこうなっちゃんだ?」と尋ねてあげたら良い
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今日7月26日は幽霊の日ですね。幽霊の姿でも一目会いたいという狂気には惹かれてしまいます。愛しい相手を失った人が遺影の笑った写真に口づけながら「ねえ。”もし先に死んでしまったなら、幽霊になって化けて出てあげるよ”なんて、なんでそんなに優しい嘘をついたの」と涙をこぼす姿は美しいです
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誰にでも優しい人だから焦がれたのに、想いが通じ合ってからは、その博愛精神に嫉妬してしまう厄介な人がいじらしい。「あなたは皆に優しいよね」とこぼして、「どうしたの」と微笑む顔に憎たらしさを覚えて。「どうしたらあなたにとってのたった1人になれるんだろう」と、答えのない悩みに浸れば良い
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初めて押し倒した時、相手が涙をこぼし出したので、自分が性急だったと思って謝って身体を引いたら引っ張られて押し戻されて「違う…君が私を好きなわけないと思っていたから嬉しくて。悲しい涙じゃないから離れないで」と言われるので、愛しさがつのって”大切にしよう”と胸に密かに誓うのが好きです
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どれだけ経験を積み重ねても、誘うことに手慣れない恥ずかしがり屋の人が愛おしい。「ベッドに行こうよ」の一言がどうしても口にできなくて、「ねぇ」と躊躇いがちに触れるなり頭が真っ白になって。察した相手に「どうしたの?」と顔を覗き込まれて、「分かってるくせに」と呟くのが精一杯だったら良い
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相手を黙らせるためにするキスって夢がありませんか。何か言いかける相手を抱き寄せて手をひとまとめにして半開きの唇に舌を差し入れて口内を蹂躙し、唇を離した後にこれ以上何か言う気力も足の力も抜けて涙目でへたり込んでいる相手に向かって「やっと静かになった」と笑いかければ色っぽくて良いです
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肌を重ねた翌朝に一緒に食事をする際、相手の唇に目がいって「あの唇が昨夜…」とさいなまれたのを思い出したり、視線が吸い寄せられ「あの指に昨夜…」と高められた映像が浮かんだり、たまらなく恥ずかしくて食事を取る気持ちになれず、ぐずぐずとお互い食べ物を口に運んでいる姿が色っぽくて好きです
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血の味のするキスに惹かれます。かさついた唇を重ねあって、はんでいるうちにピリリとした痛みがはしったと思えば、じんわりと鉄の味が広がって。思わず顔を離しかけたのに、強く頭を押さえつけられて、痛んだ唇の表面ごと舐め上げられて。解放されてから悔しくなって「悪趣味め!」と睨みつければ良い
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他人にしっかり者扱いをされている人が、恋人の前ではグズグズに甘えている話が好きです。恋人は、普段かっちりした人が自分相手には子供のような姿を見せるのが可愛くて「2人きりになると途端に甘えてくるね」とからかい「…いけないのか?」と拗ねたように尋ねられて「別に?」と笑みをこぼせば良い
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自分のことを愛することができない人に、「あなたは愛されるべき人だよ」と繰り返す芯のしっかりとした人が美しい。愛の言葉を怖がられて「やめて」と弱々しく声を上げられても、「やめない」と言葉を封じて。「あなたが自分自身を認めるまで、ずっと囁いてやるからね」と、高々と戦線布告をしたら良い
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二階堂ふみに「私と一緒に来ないなら仕方ないね」と寂しげに村を焼かれ、杏に慈悲を乞うが「命令なので」と淡々と村を焼かれ、満島ひかりに「綺麗」と笑われつつ村を焼かれ、中谷美紀支配下の有村架純に「ごめんなさい」と泣かれて村を焼かれたいです #誰が率いる謎の軍団に故郷の村を焼かれたいか
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穏やかな相手に優しさを注がれれば注がれるほど、「ひどくされたい」という欲望が、疼きだしてしまう人が色っぽい。身体を撫でる手を見ながらふと「この手にキツく手首を掴まれたら」と想像してしまって。想像してしまったことに気付いて、「なんで優しいだけに満足できないんだろう」と狼狽えれば良い
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5月5日は薬の日です。つまり、片思いしている人が、相手に惚れ薬を飲ませたいと思うけれど、惚れ薬を入手するツテも積極性も無いので、相手のコーヒーに惚れ薬の効果があると言われるチョコレートをこっそり一欠片落として「私を好きになってくれますように」と願いながらかき混ぜる日です
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感情表現の少ない相手を、表情や声の響きで理解している姿に愛を見てしまいます。第三者から見たら、無表情で無口で何を考えているか分からない人でしかないから、「あんな分かりにくい人とよく一緒にいられるね」と言われてしまうけれど、言われた側は「分かりやすいよ」と不思議そうにしていたら良い
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「ねえ、ひどくして」とねだる姿には危うい色香がありますね。躊躇う相手の膝に座って、唇にそっとキスを落として、「今日はひどくされたい。君にならひどくされたって嬉しいよ」と頼み込んで、願い通り荒々しい口付けをされたら幸せそうに笑って、相手の背中に手を回して離れまいとする人に惹かれます
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人前では大人の顔をして相手が誰かと親しげにしても気にしたそぶりをしない人が、2人きりになるなり嫉妬をあらわにする姿に惹かれます。「おかしくなりそうだった」と吐き出して、離すまいとキツく抱きしめて、他の人間の香りがないか息を吸って確かめて。「君には僕だけなんだよ」と囁き落とせば良い
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信頼関係と上下関係が同時に見える、「雑な敬語」に惹かれます。言葉遣いに敬語の形は見えるものの、「あんた」と呼んで、話す内容にも敬う姿勢が見えなくて。「あんたってばなんでそうなんですか」なんて呆れる声に周りは驚きながらも、言われた目上の人は、雑なところにこそ愛情を感じていたなら良い
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「弱っている姿を見せる」ことが、愛情表現になっている人が、愛おしいですね。弱い人間だと思われることを嫌って、どんなことがあっても歯を食いしばって表に出さない人が、相手の前でだけ「つかれた」と素直に口にして。問いただすでもなく「そっか」と受け止めてくれることに、泣きたくなれば良い
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川端康成は学生時代寄宿舎で同室になった後輩の美少年と恋愛関係を結び相手への恋心を綴った手紙を学校へ課題の作文として提出し、文豪になってから書き直して『少年』との題で発表したから凄い。「お前の指を、手を、腕を、胸を、頬を、瞼を、舌を、歯を、脚を愛着した」なんて鮮烈な一文が出てきます
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声を耐えて肌を重ねなければいけない時、相手の口に指を差し入れるのが好きです。差し入れられた側は「噛んでもいいよ」と微笑まれても、愛しい指を噛むわけにはいかず、必死に内側から溢れてくる声に耐え続けて。口内から引き抜かれた時には、ドロドロに濡れた指先を、いやらしい目で見てしまえば良い
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ベッドまで我慢がきかなかった2人が、ベッドまでの道を歩きながら服を脱ぎ落としていく姿がロマンチック。事後に、点々と散らばる2人分の衣服を集めながら、「…こんなに余裕なかったんだね」と口にして、口にしたらその瞬間の熱が少し蘇ってしまって恥ずかしくて、顔を見合わせて照れ笑いをしたら良い
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キスの時に目を開けて、相手の表情をつぶさに観察する癖のある人がイケナイです。気付かれないように目を開けて、まぶたを震わせて頰を紅潮させて甘い声を合間合間にもらしてくったりと身体をあずけている艶めく姿にますます興奮を煽られて、さらに激しい口付けを仕掛けてさらなる反応を楽しんだら良い
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「乳首が感じるようになると、全身も敏感になってより快感を感じやすい身体になる」との説がありますよね。胸を感じるようにされてから気づけば全身が刺激に弱くなっていて、手のひらや唇や舌を這わされるはしから肌が色づいてしまうので。「おかしくさせられた…」と恋人を潤んだ目で睨めば、イケナイ